私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

以前からホシムクドリはいたが、年々個体数が増加傾向のようだ。他のムクドリ類も何かしら来てはずなので、これから期待。

2007年2月23日 道東

2007年02月24日 | 北海道
■2007/2/23(金)12:40-14:30【天気】曇り,雪
【場所】阿寒国際鶴センター
【種名】オオハクチョウ,トビ,オジロワシ,タンチョウ,スズメ,ハシボソガラス(4科6種),キタキツネ
【備考】早朝,羅臼町松法漁港へ行った。流氷の状態が思わしくなく,流氷クルーズは中止で,流氷ならぬ岸壁に魚をまき,ワシたちを呼び寄せるという。行ってみたら,まだたくさんのオオワシ・オジロワシがいた。カウントしたところ300+だった。オオワシが多い。天気も悪く,早々に羅臼を出発し,鶴居村サンクチュアリーセンターに移動した。10時過ぎには着いたが,何しろガスがかかっていて,ほとんど見えない状態。サンクチュアリーセンターでいろいろお話を聞いた後,阿寒町の阿寒国際鶴センターへ移動した。鶴居村も阿寒も学生時代に一度行っているが,阿寒は今回も入場料を払うのを忘れて,後でお支払いした。2時に餌をまくというのでそれまで,食堂でカレーとラーメンを食べながら待っていた。キタキツネがスタンバイし,遠くの木にはオジロワシが止まっている。オオハクチョウがなぜかいっぱいいる。2時になり,いよいよ餌の魚をまきはじめる。オジロワシがどんどんやってくる。天気が悪くよい写真は撮れなかった。できれば晴天でゆっくりいつまでも撮影していたかったが,2時30分に終了した。
 翌日は晴天だったが,時間の関係で阿寒までは行けず,鶴居村サンクチュアリと鶴見台を見て帰路についた。ちなみに,帰りに立ち寄った野生生物保護センターはかなり良いところでした。センターで保護中のシマフクロウのライブ映像も見せてもらいました。
 今回の道東と30年前の学生時代のそれを比べての相違点の第一は,「寒さ」だろう。ほぼ同じ時期に行ったにもかかわらず,今回は寒いと感じた場所はどこもなかった。納沙布岬に流氷はなく(もちろん羅臼にないのだから),凍港もなかった。あれだけいたビロードキンクロ,コオリガモは,ほとんどいなかったし,クロガモも群れはいたが数が以前とは全く違う。納沙布岬から水平線まで続くあの流氷原は二度と見られないのかもしれない。1990年刊の斜里町立博物館編『しれとこライブラリ1 知床の鳥類』北海道新聞社を釧路の書店で購入した。それぞれの専門家が執筆を担当した優れた本だ。この本を読み,実際にオオワシやオジロワシの姿を見て,シマフクロウや,タンチョウも含めて,もはや人との関わりなしには彼らの多くは生きていけないのではないかと実感した。それを言えば,地元宮城のガン類やハクチョウ類だって,同じようなものだと思うが。
 まあ,それにしても温根沼と風蓮湖,それに1日目の羅臼はもう満足の一語に尽きる。あれほど飽きるくらいあこがれのオオワシやオジロワシを見られたのは学生時代にはなかったことである。
【写真】
  
■タンチョウの餌付け用魚がまかれるとそれを狙ってやってくる-オジロワシ成鳥
  
■オジロワシ成鳥/トビとオジロワシ若鳥/オジロワシ若鳥
  
■オジロワシ成鳥
  
■ハシボソガラスに追われるオジロワシ成鳥/鶴居サンクチュアリーセンターのタンチョウ/阿寒丹頂国際センターのタンチョウ
  
■求愛行動中のタンチョウ/タンチョウの離陸(走ってふわっと浮かぶ)


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2007年2月22日(木)羅臼町

2007年02月23日 | 北海道
■2007/2/22(木)14:00-16:00【天気】快晴
【場所】羅臼町
【種名】ウミウ,ヒメウ,スズガモ+,クロガモ+,シノリガモ+,ホオジロガモ+,ウミアイサ+,オジロワシ++,オオワシ++,オオセグロカモメ++,ワシカモメ+,シロカモメ++,スズメ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(6科15種)
【備考】23日の天気予報は曇りだったので,羅臼でまともにワシを撮れるのは今日しかないと思い,先を急いだ。幸いにも,14時には羅臼町に入り,所々オオワシやオジロワシが止まっている木の下から撮影し,羅臼漁港を過ぎてサシルイ川へ行ってみたが,前評判とは違って,ほとんどいなかった。羅臼漁港に戻ったが,カモも当たり前のしかいない。結局,松法漁港周辺の山や漁港の岸壁で撮影ということになった。どうしてここにたくさんいるのかは後で分かったことだが,とにかく,オオワシ,オジロワシを夕方まで満喫した。ワタリガラスも探したが,見あたらなかった。学生時代には撮影できなかった多くのカットを撮影することができ,大いに満足して宿に引き上げた。
【写真】
  
■羅臼岳/松法川から見た夕焼けの知床連山(一部)/松法(まつのり)漁港岸壁のオオワシ成鳥
  
■オオワシ若鳥,顔がどう見てもひょうきんだ/松法橋側の小山に群れるオオワシとオジロワシ/オオワシ成鳥と若鳥
  
■松法漁港近くの山(橋の側の小山と反対側の山)付近のオオワシ
  
■オオワシ成鳥とオオワシ第2回冬羽と思われる個体
  
■オオワシ成鳥/オオワシ若鳥/オジロワシ成鳥
  
■オジロワシ成鳥/オジロワシ若鳥
  
■オジロワシ若鳥/オジロワシ成鳥と幼鳥/オジロワシ成鳥
  
■オジロワシ亜成鳥/オジロワシ若鳥/オジロワシ成鳥
  
■オジロワシ成鳥
  
■オジロワシ成鳥/オジロワシ若鳥
  
■シノリガモ♂♀/ウミアイサ♂/ホオジロガモ♂


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2007年2月22日(木)納沙布岬,温根沼,風蓮湖

2007年02月23日 | 北海道
■2007/2/22(木)8:00-13:50【天気】快晴
【場所】根室市花咲漁港~友知海岸~納沙布岬~温根沼~春国岱~風蓮湖~尾岱沼
【種名】ウミウ,ヒメウ,チシマウガラス冬羽2夏羽2,マガモ,カルガモ,スズガモ++,クロガモ++,ビロードキンクロ♂2♀1,シノリガモ+,コオリガモ♂3♀1,ホオジロガモ+,ウミアイサ+,トビ,オジロワシ+,オオワシ+,タンチョウ2,オオセグロカモメ++,ワシカモメ+,シロカモメ++,ウミガラス3,ウミスズメ+,ハシボソガラス,ハシブトガラス(7科23種)
【備考】約30年ぶりの道東探鳥だった。職業柄この時期は退職してからとしか考えていなかったが,リフレッシュ休暇と合わせて行くことができた。苫小牧から新千歳,そこから釧路までは特急「おおぞら」で行き,釧路からは1両編成のワンマンの車両で2時間ほどかけて根室に行く。根室国際ホテルについたのは0時少し前だった。
 翌日,8時にトヨタレンタカーを借り,最初に花咲漁港に行ったが,いたのは,大型カモメ類とスズガモ,ヒメウくらいだった。コオリガモはどこ?カモはアウトか・・・の不安を抱きながら,友知海岸を走る。オオワシの成鳥と若鳥が飛んでいた。やたら遠くにコオリガモが2,3羽見える。前回は足元にいたのだが・・・。不安は広がり,納沙布岬へ。当然流氷なんかは全くない。知床半島の羅臼側まで来ていないのだから,当然といえば当然だが。岬の断崖にヒメウとチシマウガラスがいた。チシマウガラスは夏羽が2羽だが,一方はかなり顔が赤く,一方はまだオレンジ色だった。その他2羽が冬羽で,ヒメウととても良い比較になった。チシマウガラスをここで見ることができたのはとてもラッキーだった。しかし,カモ類はクロガモとシノリガモ,ウミスズメの群れや例によってかなり遠くにコオリガモが小さく飛んでいた。小樽の時と同じ風景。寒くはなかったが,暖かいせいか視野が揺らいでおり,あまりスコープで探すこともなく,納沙布岬を後にした。前回,コオリガモの潜水やビロードキンクロの氷づけを間近に見た漁港に行ったが,ここも何もいない。ウミアイサが一羽いただけ。歯舞漁港も同じ。ということで,天気がいいうちに羅臼まで行った方が得策と,道を急ぐ。
 温根沼周辺はとにかくすばらしいの一語に尽きる景色だった。温根沼橋手前の干潟にタンチョウが2羽いて採餌していた。一羽がけっこう大きいナマズのような魚を捕らえて飲み込んでいた。上空にはオオワシ,オジロワシが舞っている。温根沼橋を渡ると間もなく春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンターに着いた。情報をいろいろもらって,春国岱に行くが,干潮の干潟が広く出ているだけで,特に何もいない感じ。ユキホオジロを見に歩くには時間がない。今回はカモ(空振り)とワシが目的と割り切って,戻ることにした。厚床かR234に入るとさらに快適なドライブルートが続く。何しろ道路に雪が全然ない。途中の林上空にオオワシとオジロワシの50羽以上の群れ。道路沿いの木にオジロワシがたくさん止まっている。そのすぐ脇を車がどんどん通っていく。慣れているせいか,かなり近寄っても逃げない。そこで大きく撮影できたわけだ。いろんな年代のオジロワシがいて,嘴や羽色からそれがよくわかった。幼鳥は,一見するとトビと間違ったりするが,身体が大きいし,嘴や黄色い足もがっちりしていて大きい。嘴の基部は黄色く,全体は黒い。これが徐々に黄色に変わり,トビ風から堂々たる成鳥に変わっていくわけだ。ここで,やっと北海道にワシを見に来たという満足感にひたることができた。
 この後,平らな野付半島を見ながら尾岱沼まで漁港,河口巡りしながら快適なドライブをした。標茶に1時少し前に到着,天気は快晴。コンビニで昼食弁当を買って食べた。ここから羅臼までは1時間半程度。明日は天気が下り坂ということで,羅臼のワシは今日が勝負と,更に車を走らせた。途中,海岸沿いに知床半島が美しく見え,本当に来て良かったとしみじみ思うのであった。(羅臼編に続く)
【写真】
  
  
■納沙布岬の断崖のウミウとチシマウガラス。チシマウガラスは4羽いたが,途中1羽の冬羽は飛んでいってしまった。夏羽も顔の色が赤とオレンジ色の個体がいて,徐々に赤くなっていくことがわかる。
  
■風蓮湖沿いの道端で採餌していたウソ/温根沼のタンチョウとその採餌
  
■オオワシ若鳥と成鳥/オジロワシ幼鳥
  
■オジロワシ成鳥の飛翔/オジロワシ幼鳥。嘴が黒い。一見トビ風。
  
■オジロワシ幼鳥/オジロワシ若鳥,嘴が黄色くなってきている。
  
■オジロワシ若鳥/シロカモメ歯舞漁港/知床連山を望む


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2007年2月21日~23日道東探鳥速報版

2007年02月23日 | 北海道
■2007/2/21(水)~23(金)【天気】雪・晴れ・曇り
【場所】鵡川・苫小牧北大演習林、納沙布岬・春国岱・風蓮湖・羅臼松法漁港、鶴居・伊藤S・阿寒ツルC
【写真】釧路からとりあえずダイジェスト版
  
■アメリカセグロカモメ(鵡川)/ヤマガラ(苫小牧)/ウソ♂(風蓮湖)
  
■チシマウガラス成鳥冬羽・夏羽(納沙布岬)/オオワシ(羅臼)/タンチョウ(鶴居)
  
■オジロワシ成鳥・若鳥(阿寒)/タンチョウ(阿寒)


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2007年2月21日(水)鵡川,北大演習林

2007年02月22日 | 北海道
■2007/2/21(水)7:21-4:30【天気】晴れのち曇り,大雪
【場所】仙台-苫小牧航路八戸沖~苫小牧西港,鵡川漁港,苫小牧北大演習林
【種名】ウミウ,ヒメウ,マガン1200+,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,キンクロハジロ,スズガモ,クロガモ,シノリガモ,ホオジロガモ,トビ,オジロワシ成鳥,オジロワシ若鳥,ノスリ,ユリカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,シロカモメ,アメリカセグロカモメ,カモメ,ウミネコ,ウミガラス,ウミスズメ,エトロフウミスズメ,エゾコゲラ,エゾアカゲラ,コガラ,ヒガラ,ヤマガラ,シジュウカラ,スズメ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(9科36種)
【備考】リフレッシュ休暇を取って,ついに念願の冬の道東に30年ぶりに行った。フェリーはMSいしかり。かつては旧きそが最高だったが,いしかりや新きそしか乗らなくなったので,高いデッキの上からの探鳥もあまり苦にならなくなった。海は凪ぎ状態で,苫小牧港が彼方に見えるころになると,エトロフウミスズメやウミスズメの群れ,ウミガラスの10羽+の群れが見えるようになったが,とにかく遠く,船の近くではほとんど見ることができなかった。苫小牧に上陸し,いつものように鵡川に向かった。鵡川ICを下りると,すぐ近くの田圃にマガンの群れがカウントしてみると1200羽+いた。他のガンはいなかったようだ。マガンの目の周りのアイリングは宮城県で見る個体はカリガネのように金色っぽいものが多いが,ここで見た個体の多くは暗い赤色のアイリングだった。田圃でマガンの写真を30分くらい撮っていたが,後で見るとどれもピンぼけで,いつの間にかダイアルがAVの絞り優先F5.6になっていた。これでは被写界深度が浅く,みんなぼーっと撮れていた。ここで気づいたから良かったが,この後もこれだったら大変なことになっていた。ここから目的地の鵡川漁港に向かう。何回も行っているおかげで近道も覚えた。途中,オジロワシの成鳥,若鳥が凍った鵡川の上を飛んでいた。漁港に着くとさっそくカモメ探し。漁港内にはクロガモやシノリガモがいたが,何しろ曇り空の雪が降る天気。漁港脇の浜辺で1羽1羽チェックするが,シロカモメとオオセグロカモメ,カモメ,ウミネコ,ユリカモメ,ワシカモメしかいない。アラスカシロカモメらしき個体もいない。仕方がないかと諦めて,車に戻ると,漁港の裏の空き地にカモメ類がたくさんいた。まあ,ちょっと見てみるかと思って見に行くと,ワシカモメの夏羽がいたので,近づいて撮影した。ふと横を見ると,おっこれはまさしくスミスだ!と一見してわかる目つきの悪いセグロカモメとは似ていない,背の色がより灰色に青っぽいいろの混じった薄い色のカモメがいた。苦節3年,やっとスミスを見た。近くに寄ってしゃがみ込み,まじまじと見ると,確かに目つきは悪い。そのうち,堤防に魚のあらをまいたらしく,みんなそっちへ飛んでいったが,しばらくしてまた戻ってきた。これで鵡川漁港に来たかいがあったというものだ。その後,鵡川の河口に向かったが,次第に吹雪になり,先も見えない状態になったので,演習林に行くことにした。演習林手前の池では,ホオジロガモ以外は,これと言って変わったカモはいなかった。イナバウアーをしているホオジロガモの♂くらいだ。池を後にして演習林に行くと,雪がさらに激しく降ってきた。餌箱にやってくるヤマガラやコガラ,シジュウカラを見て,1日目が終わった。
【写真】
  
■雪の北大苫小牧演習林/ヤマガラ/ホオジロガモ♂,演習林入口の池によくいる
  
■鵡川IC下の田圃のマガンの群れ/オオセグロカモメ成鳥夏羽・第1回冬羽・成鳥冬羽/オオセグロカモメ成鳥冬羽とシロカモメ成鳥夏羽移行個体
  
■シロカモメ夏羽移行個体/シロカモメ成鳥冬羽/手前が成鳥冬羽,奥が第4回冬羽か?(嘴に黒斑で嘴の色がやや肉色)
  
■シロカモメ第4回冬羽/シロカモメ第1回冬羽(虹彩が暗色で嘴の黒と肉色の境界が明瞭)/シロカモメ成鳥冬羽(シロカモメは5年目で成鳥)
  
■手前からオオセグロカモメ第3回冬羽,第4回冬羽,ワシカモメ成鳥夏羽/シロカモメ成鳥夏羽/手前からシロカモメ第4回冬羽,アメリカセグロカモメ成鳥冬羽,ワシカモメ成鳥冬羽。シロカモメ>アメリカセグロカモメ>ワシカモメの順に背の灰色が濃くなる。アメリカセグロカモメの背は薄灰青色。
  
■手前からオオセグロカモメ成鳥夏羽,アメリカセグロカモメ成鳥冬羽,オオセグロカモメ第4回冬羽/アメリカセグロカモメ成鳥冬羽
  
■アメリカセグロカモメの飛翔形/雪のアメリカセグロカモメ


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2007年2月13日(月)田代島・航路

2007年02月14日 | 田代島・航路
■2007/2/12(月)10:20-13:20【天気】晴れ
【場所】田代島(仁斗田~大泊往復),航路(門脇桟橋~大泊~仁斗田往復)
【種名】ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ウミウ,ヒメウ,クロサギ,アオサギ,コクガン4,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,スズガモ,クロガモ,シノリガモ,ミサゴ,トビ,ノスリ,ハヤブサ,ハマシギ,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,ウミネコ,キジバト,コゲラ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,ミソサザイ,ルリビタキ,ジョウビタキ,イソヒヨドリ,アカハラ,シロハラ,ツグミ,ウグイス,キクイタダキ,コガラ,ヒガラ,ヤマガラ,シジュウカラ,メジロ,カシラダカ,アオジ,ベニマシコ,ウソ(亜種ウソ,亜種アカウソ),シメ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(23科54種)
【備考】今回の目標はクロサギとウガラスだったが,結論から言うと,クロサギは大泊でハシブトガラスに追われて逃げていくところ,ウガラスは,ブイの上にウ(ウミウとヒメウ)とカラス(ハシブトかハシボソ)はいたが,チシマウガラスは見つけられなかった。航路は非常に波が穏やかで,行きはがんばってウミスズメを見ようとしたが出ず,帰りは眠くなって客室で寝てしまったので見ないでしまった。さて,島内だが,凪の間が見える小径を歩いていったが,行く先々に猫がいて,これでは小鳥たちは地上に降りて採餌はできまいと思っていたが,まさにその通りで,ほとんど枝先に止まっており,しかも警戒心が強い感じだった。これだけあちこちに猫がいればそれも仕方がない。一通りの小鳥は出たが個体数は少なめだった。アカウソ混じったウソの群れが,地上に降りて採餌していたが,これも猫が狙っていた。うかうか食事もできないようだ。期待していた旧田代小中学校の校庭には小鳥類が全くいなかった。大泊に行くと,ワシカモメが2羽と防波堤近くの岩礁で採餌していたクロサギを見つけた。クロサギは撮影しようと身構えた瞬間,岩礁の上にハシボソガラスがやってきて,クロサギは追われるように飛び立って,島の南西部の方へ海岸沿いに飛んで行ってしまった。ブイ周辺は,シノリガモ,ヒメウ,ウミウ,大型カモメ類,それにコクガンが4羽いた。大泊ですでに12時を過ぎていたので,1時には仁斗田に戻った。残りの時間を防波堤のオオセグロカモメとワシカモメの観察に使った。
【写真】
  
■アカウソ♂とウグイス
  
■オオセグロカモメ第2回冬羽,第3回冬羽,成鳥夏羽
  
■オオセグロカモメ成鳥夏羽と冬羽が混在する群れ/ワシカモメ第1回冬羽/ワシカモメ成鳥夏羽と後ろにオオセグロカモメ第1回冬羽
  
■ワシカモメ成鳥夏羽の威嚇スタイル。喉が膨らんだようになり,喉から胸にかけての羽毛もふさふさとしている。/ワシカモメ第4回冬羽


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2007年2月4日(日)蒲生海岸・南蒲生

2007年02月10日 | 蒲生海岸
■2007/2/4(日)13:50-16:00【天気】晴れ
【場所】蒲生海岸,南蒲生
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ウミウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,マガモ++,カルガモ+,コガモ+,オカヨシガモ♀1,ヒドリガモ++,オナガガモ,スズガモ,ホオジロガモ,ミコアイサ,カワアイサ♀,ミサゴ,トビ,チュウヒ,ハジロコチドリ成鳥冬羽1,シロチドリ18,ハマシギ36,ユリカモメ,オオセグロカモメ,ウミネコ,キジバト,カワセミ1,ヒバリ,ハクセキレイ,タヒバリ++,ヒヨドリ,モズ,ツグミ,シジュウカラ,メジロ,ホオジロ,オオジュリン,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(22科43種)
前日の土曜日,変なシロチがいたので,もう一度しっかり確かめに蒲生に行った。ちょうど干潮で,日和山前の干潟が大きく出ていて,シロチとハマシギの群れが採餌していた。スコープで観察していると,確かに昨日の”シロチ”がいた。昨日はかなり至近距離で見たためか,オオメダイとか,メダイとか普通はあり得ない間違いをしたが,離れてみると他のまるまるしたシロチと比べると痩せた感じの個体だった。その分,近い距離で見たので体型がやたらスマートに見えたのかもしれない。羽数をカウントしていると,左脇から一羽シギチが飛んできた。飛翔中まさにハジロだったのでハジロコチドリとわかった。ただし,この白い翼帯は,2004年に石巻で見たハジロコチドリと比べるとおなじ冬羽だが翼帯の幅が狭かったように思えた。しばらく採餌する様子を観察していたが,水かきの様子を見ると,外趾と中趾の間には小さいが蹼があるが,内側の方はほとんどあるようには見えなかった。シギチが一段落して,河口を見ると,コクガンが4羽とスズガモ♀1羽が激しく飛ぶ砂に向かって立っていた。コクガン4羽なら特に何もおもしろいこともおかしいこともないのだが,ひょうきんで小さいスズガモが後ろに4羽のコクガンを従えているように見えて滑稽だった。南蒲生の松林の下にはタヒバリとおぼしき小鳥の大群がいた。
【写真】2月3日(土)を含む(シロチドリの一部)
  
■餌を食べているハジロコチドリ冬羽,まん丸でとても可愛い。
  
■ハジロコチドリが餌を捕まえた瞬間。/ハマシギ冬羽だが,羽衣の色が白っぽいのから褐色がかった個体もいる。
  
■ハマシギ,夏羽に換羽中か?/コクガンとスズガモ
  
■ミサゴの飛翔/識別に迷ったシロチドリ冬羽。
  
■シロチドリの標準的な冬羽♀と♂夏羽,問題のシロチ


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1977年2月札幌・道東

2007年02月05日 | 県外・国外・その他
■1977/2中旬【天気】札幌晴れ,釧路晴れ,納沙布岬小雪,尾岱沼晴れ,羅臼雪,晴れ
【場所】青函航路,札幌円山公園,鶴居村,納沙布岬,尾岱沼(白鳥台),羅臼
【種名】アビSP,ウミウ,オオハクチョウ,コハクチョウ,コケワタガモ♀2,クロガモ++,ビロードキンクロ++,シノリガモ++,コオリガモ+,ホオジロガモ,オジロワシ+オオワシ+,タンチョウ+,マナヅル成鳥1,オオセグロカモメ,ワシカモメ,シロカモメ,カモメ,ウミネコ,ウミガラス,ハシブトウミガラス,マダラウミスズメ,ウミスズメ,キジバト,エゾアカゲラ,オオアカゲラ,エゾコゲラ,シマエナガ,ハシブトガラ,ユキホオジロ20+,ミヤマカケス,ハシボソガラス,ハシブトガラス,ワタリガラス(12科34種)
【備考】大学2年の厳冬期の道東に東北大野鳥の会の先輩方と一緒に行ったときの記録。とりあえず覚えている鳥種を掲載した。
当時は,新幹線がないので確か9時頃発の急行八甲田で仙台駅からスタートし,青森駅に着く。ここで青函連絡船に乗り,吹雪の津軽海峡を渡った。ハシブトウミガラスやマダラウミスズメを甲板からプロミナで見た記憶がある。函館に着くとここで札幌まで小樽経由で行くが,出発には間があるので,函館港の魚市場あたりでカモメ類を見た記憶がある。ここで強風にあおられ,プロミナが倒れ,壊れた記憶もあり。札幌ではいつも行くと何かと世話をしていただいていた故羽田さんの案内でアオシギやアカウソを見る。円山公園は小径がつるんつるんに凍っていて,2回派手に転倒したが,1回目はかなりの打撃で脳震盪気味だった。ここではオオアカゲラやカラ類がやたらいて見た記憶がある。オオアカゲラとエゾアカゲラは写真に撮った。札幌を後にして,釧路に向かう。
 雪原の夜明け,釧路に到着。バスで鶴居村にタンチョウを見に行く。バス停からけっこう歩いたような記憶あり。タンチョウ,マナヅル1羽,オジロワシもいたと思う。ミヤマカケスをはじめて見る。ここから根室へ行ったはずだが,どこに宿泊したが記憶がない。ともかく納沙布岬へはバスで行き,雪はあまり降っていなかったが針のように痛い寒さ。オオワシが上空から我々を睥睨して羽ばたき一つせず,飛んでいく。うーむ,すごいの一言。納沙布岬には流氷が接岸していて,遙か彼方まで続く流氷原がゆっくり動いている。崖下にビロードキンクロとクロガモの大群がいて,何としても少しでも近くで写真を撮りたいと,仲間に足を持って貰い,崖下に身をのりだして撮影。ずるっと滑れば命はないが,友を信用して。岬の小港に下りると,わずかな開氷面がありコオリガモが潜水していた。これは超楽勝の撮影だった。目の前で潜水を繰り返しているのだから。近くでは氷に足が埋まってしまって身動きできないビロードキンクロの♂が1羽。とにかく寒かった。岬からはシノリガモと一緒にコケワタガモがいるのを先輩が見つけてくれた。次は尾岱沼YH(ユースホステル)に宿泊し,白鳥台に朝行ってみる。朝日にハクチョウが美しく,ゴミホオジロと地元では呼ばれているユキホオジロがいっぱいいた。羅臼YHに宿泊し,ワシ類を見に行く。羅臼漁港の上空を何羽ものオオワシ,オジロワシが飛んでいて,そのうちの1羽がスケソウダラを掴んでいる。それを何は羽かのワシ類が奪おうと攻撃。たまらず,上空でスケソウダラを離すと,頭上に落ちてくる。おーっとか行ってキャッチするよう走り出すが,途中で別のオジロワシがキャッチして持って行ってしまった。漁港にはシロカモメが多くいた。サシルイ川の方へ歩いていったが,途中でワタリガラスを見る。カポッカポッと鳴いていた。

 まあ,大方はこんな感じだったが,今回20日夜のフェリーで仙台港を出発,1日目はいつもの鵡川,北大演習林,2日目は納沙布岬から春国岱,尾岱沼,3日目は羅臼でワシ船に夜明け5時と通常の9時に乗って撮影,4日目は釧路でタンチョウ,最後にフェリーで戻るという予定だが,天候や流氷の状況によっては,コース変更もありうる。昨年9月には小笠原・硫黄島とかつて行ったコースを見て思いを新たにしたが,今回はどうだろうか。
【写真】
  
■札幌円山で見たアカウソと住宅地近くの沢にいるアオシギ
  
■タンチョウとマナヅル 鶴居村
 
■ビロードキンクロとコケワタガモ,シノリガモ 納沙布岬
  
■納沙布岬付近の小港にいたコオリガモ♂♀
  
■尾岱沼白鳥台のユキホオジロ♂♀群れ
  
■羅臼川河口の大型カモメ類,オオワシ


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