私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

以前からホシムクドリはいたが、年々個体数が増加傾向のようだ。他のムクドリ類も何かしら来てはずなので、これから期待。

2013年10月29日(水)鳥の海

2013年10月29日 | 鳥の海
■2013/10/29(水)12:30-13:00【天気】晴れ
【場所】鳥の海周辺,被災田,新田
【種名】ハジロカイツブリ冬羽,カンムリカイツブリ,カワウ,マガモ,カルガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,スズガモ,オオバン,ミサゴ,ノスリ,コチョウゲンボウ♀,ユリカモメ,オオセグロカモメ,ウミネコ,ミヤマガラス,ハシボソガラス(8科16種)
【メモ】北角田から戻る途中,鳥の海周辺を通った道々で冬鳥を見た。ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,コチョウゲンボウ,ユリカモメ,それにミヤマガラスは今シーズン初認だった。もちろんもっと早く来ていたとは思うが。
【写真】
  
■ノスリ/被災田のハジロカイツブリ冬羽/ミヤマガラス
  
■このノスリは,電線に止まっていたが,車を降りて近づいても全然こちらを気付かずにいて,さらに真下に行っても気付かず,1,2分してからやっとこちらに気付いて慌てて飛んで行った。

■被災田の電柱に止まっていたミサゴ。よくこの辺りで木に止まっていたり電柱に止まっていたりするのを見かける。


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2013年10月29日(水)自宅庭

2013年10月29日 | 庭に来る鳥
■2013/10/29(水)7:51-7:53【天気】晴れ時々曇り
【場所】自宅庭
【種名】ウグイス1,アオジ♀1(2科2種)
【メモ】朝,車を出そうとしたらウグイスの地鳴きがしたので探すと隣の家の庭にいて,我が家の庭にやってきた。ふと電線を見るとアオジの♀が止まっていた。アオジはちょうど今頃,庭で見られるようになるがほんの一時期で,渡りの途中と思われる。12月からは庭の餌台を開設するので楽しみだ。
【写真】
  
■ウグイスとアオジ♀


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2013年10月21日(月)蒲生海岸

2013年10月21日 | 蒲生海岸
■2013/10/21(月)10:07-11:36【天気】晴れ
【場所】蒲生海岸
【種名】カワウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,ミサゴ,トビ,ノスリ,チョウゲンボウ,オオバン,シロチドリ1,ダイゼン幼羽5,ハマシギ幼羽15,キアシシギ幼羽2,オオソリハシシギ幼羽2,ウミネコ,オオセグロカモメ,キジバト,ハクセキレイ,ヒバリ,スズメ,ハシボソガラス(13科23種)
【メモ】振休の月曜日,晴れた日の蒲生にやってきた。午前中はゆっくり見ることができる日だった。ミサゴが対岸でダイビングし,魚を1匹捕まえて,ぐるっと回ってこちらの方に飛んできて,目の前を誇らしげに通過していった。時間的に干潮のはずが潮の引きが十分でなく,靴下を脱いでズボンをまくり上げ長靴は濡れるともったいないので,裸足で膝までくるところをじゃぼじゃぼ入って対岸に出た。離れたところでシギチ類を観察,撮影し,ダイサギとコサギの一群が魚を捕まえにやって来たところを見ると,コサギがヌマガレイを咥えていた。浜に出ると鳥の海方面にプラントの建物が見え,工事中の堤防の山がいくつが見えた。これが完成した暁に砂浜がどうなるかは定かではないが,鳥の海の外浜のように堤防の前が砂浜になるか,あるいは海流の関係で以前の深沼のように堤防ぎりぎりまで浸食されるか,これはできた後でないとわからない。
 導流堤に行くと先週見た個体と思われるキアシシギのペアがいた。日和山に戻る頃には干潟がだいぶ出てきて,最後にオオソリ,ダイゼン,ハマシギの群れを見て引き返した。
【写真】
  
■何となく秋の気配を感じる干潟とダイゼン幼羽
  
■ミサゴのダイビング。ホバリングで狙いを定め,急降下からダイブするまで1秒以内。ダイブする直前に魚を捕まえるために足を突き出してダイビング。ダイブから水中に入って魚を捕まえた後,水面に出,羽ばたいて離水するまで3秒以内だった。
  
■目の前を獲物を掴んで飛んでいった。魚は当然生きており,鋭い爪ががっちりくい込んでまるで魚雷を搭載した零戦のような感じで飛んで行く。魚が憐れ!
  
■高さ7m強の防波堤工事が進んでいる。詳細は「明日へつなぐ」 仙台湾南部海岸堤防復旧プロジェクトに詳しい。
  
■ダイゼンとキアシシギ幼羽
  
■ダイゼン,ハマシギ,オオソリハシシギ幼羽


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2013年10月17日(木)蒲生干潟

2013年10月17日 | 蒲生海岸
■2013/10/17(木)4:50-5:30【天気】晴れ
【場所】蒲生干潟
【種名】ダイゼン幼羽6,トウネン幼羽4,ハマシギ幼羽8,キアシシギ幼羽2,オオソリハシシギ幼羽2,オオセグロカモメ++,ウミネコ++(3科7種)
【メモ】夕暮れ時に蒲生を訪れた。夕日がきれいで津波の爪痕が痛々しい蒲生の風景を照らし出していた。シギチは,ホウロクシギはいなかったが,11月6日に観察した個体と思われる群れの一部が残っていた。
【写真】
  
■オオソリハシシギ,ダイゼン,ウミネコ,キアシシギが写っている。XperiaZで撮影,縮小。


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2013年10月14日(月)石巻雲雀野埋め立て地

2013年10月14日 | 石巻雲雀地区
■2013/10/14(月)10:20-10:45【天気】晴れ
【場所】石巻雲雀地区
【種名】スズガモ5,トビ,ヨーロッパトウネン幼羽1,オオセグロカモメ++,ウミネコ++,スズメ,ハシボソガラス(6科7種)
【メモ】金華山沖の帰り雲雀野埋め立て地に行ってみた。西側埠頭は釣人が入っていてアナゴを釣りあげていた人もいた。周辺に掘削工事工事をしているところがあり,そこにウミネコとオオセグロカモメの大群がいた。南側の防波堤にいく場所は震災以前から埋め立てが行われていたが,震災後はさらに泥が積み上がり,しかも乾いているので,そのまま防波堤に直接行けた。以前は防波堤と埋め立て地の間に潮の満ち引きがあって広い干潟が形成され,特に防波堤と干潟の間のすぐ目の前にシギチがいたが,西側にほんの少しだがそういう場所があった。そこに双眼鏡で見ると1羽だけシギチがいた。一見,よくわからず(つまり判別できず),ミユビシギの羽衣の変なやつかとも思ったがそうでもない。そろそろと近づいてみると久しぶりのヨーロッパトウネン幼羽だった。逆光でなければもっと鮮明に撮影できたのが残念だった。以前ならこの埋め立て地といえば,ヨロネン成鳥夏羽後期,幼羽がかなりの頻度で,しかも目の前で観察できたものだった。ヒメハマシギとコモンシギを見たのもここだったので,以前のような干潟ができれば珍鳥の通り道が復活するに違いないが,今は震災後の瓦礫処理やアンモニア臭のする埋め立て地になっている。
【写真】
  
■ヨーロッパトウネン幼羽
  
■ヨーロッパトウネン幼羽/防波堤付近の様子/稚魚の群れ


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2013年10月14日(月)金華山沖,十八成浜

2013年10月14日 | 金華山沖・仙台湾
■2013/10/14(月)6:31-9:23【天気】快晴,風なし
【場所】鮎川港~金華山沖(GPS波浪計)~網地島沖~鮎川港,十八成浜
【種名】オオミズナギドリ20+,ウミウ,スズガモ4,オオセグロカモメ,ウミネコ(4科5種)
【メモ】これまで4,5,6,7,9月と金華山沖に出かけたが10月はまだだったので船を出してもらった。1週間前からYhoo!!Japanの波予測を見て,「波高」「風向・風速」が一番低いレベルに調査海域がなる日を選んで,14日にした。前日は金華山のお祭りや鮎川の鯨祭りがあり,金華山へ渡った観光客も多かったようだが,船が波で逆立つような状況だったそうだ。そういう時でも,船内よりは外に出た方がいいと思うのは誰しも思うことで,中でじっとしていたら,自分でも船酔いしてしまう。海鳥探しと撮影に夢中になっていると酔うのも忘れてしまうが,もともと船酔いはしない方だ。船酔いはしないが,昨年5月の金華山沖のようにランダムに船が揺れてしぶきが上がると,観察や撮影どころではなくなるので,鳥はいなくても穏やかな方がいい。
今日は穏やかだったが,鳥は全然いなかった。「今日は潮が悪い」「今日は鳥が回っていない」と乗組員の方が言うとおり,トロール船は網地島沖に一艘操業していたが,海鳥は全然付いていなかった。いつもいるはずのGPS波浪計周辺も全然だめ。カツオの漁場は遠く北の方ということで,そこまでは到底行けないので諦めて帰ってきた。乗組員の方のお話では,海鳥類はいないのではなく,「今日はいない」ということだった。黒潮オンリーで,潮目も全然ない状態だった。11月は今日のような凪いだ日は月に3日くらいということで,今シーズンは今回で終わり。来シーズンは4,5,6月調査を実施する予定だ。今シーズンは5月にアホウドリ幼鳥1,6月にアホウドリ2羽を調査が始まって以来,はじめて見た。きれいな成鳥はまだ見ていないので来シーズンが楽しみだ。意外と金華山に近い海域(太平洋フェリー航路からGPS付近の海域)で見ることができたのも驚きだった。クロアシとコアホウドリはかなりの個体数が見られるし,他県に行かなくても仙台の自宅から3時間(2時間は陸路だが)ほどで,こうした海鳥が見られるというのは,実に宮城県というのはすばらしいところだ。
何と言っても海をよく知っているチャーター船の皆さんに感謝したい。
【写真】
  
■通常は金華山をバックにミズナギドリ類とかが飛んでいるわけだが・・・。金華山は海岸線から徐々に高度を上げて裸地化,草原化していくようだ。/GPS波浪計
  
■フェリー周辺を飛ぶオオミズナギドリ1羽。/トロール船近くに行ってみたが,ほとんどいない状態だった。
  
■鮎川港の観光桟橋は地盤沈下でまだ復旧工事は行われていないが,周辺の工事は少しずつ進んでいる。/十八成浜のオオセグロカモメ成鳥冬羽♀型個体と♂型個体。頭の形状や嘴の大きさなど明らかに異なる。浜で餌を入れたバケツを海水で洗っているとさっそくオオセグロカモメが何羽も寄ってきた。しっかり学習している。


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2013年10月8日(火)宮崎君ヶ袋,小野田下野目

2013年10月08日 | 田谷地沼・宮崎地区
■2013/10/8(火)7:55-7:56【天気】晴れ
【場所】加美町宮崎君ヶ袋,小野田下野目付近
【種名】ハヤブサ若鳥1,ヒヨドリ400+(2科2種)
【メモ】出勤途中,宮床や大和駐屯地付近で渋滞し,いつもより10分以上遅れて,この場所を通過。とその時,写真の田圃(2,3月はマガンでいっぱいになる)にムクドリらしき大群が降りた。幸い,後ろには全然車が来なかったので車を止め(この時点でムクドリではないと思ったが),窓を開け,XperiaZのカメラを起動した,はずだった。そこに,ハヤブサの若鳥が低空飛行で群れを襲撃,一斉に群れが飛び立ち波状に車のフロントガラスすれすれに反対側の小野田下野目の田圃に飛んでいった。後を追うハヤブサ。田圃に降りてハヤブサを避けるが,執拗に群れを攻撃。また,ヒヨドリは飛び立ち低空で飛んではまた波状に移動する。そして,さらに薬莱山の方角に飛んで行った。わずか一分もない時間だったが,すごい光景を見た。ヒヨドリが竜のように飛ぶのもすごかったが,ハヤブサの突っ込みもすごかった。獲物にありついたのかはわからなかったが,渋滞のおかけでいいものを見た。で,写真だが,結局撮れず残念だった。下の写真は後で撮影したもの。10月に入り,毎日この辺でヒヨドリの群れが通過していくのを見るが,今日の群れはかなり大きかった。小泉地区に入ると今度は毎日カケスが飛んでいくのを見る。昨年は見られなかったが,一昨年は,チゴハヤブサを2回身近に見ているので,校門に日中たむろしているスズメも気が気でないだろう。一昨年は,校門付近でスズメを食べているチゴハヤブサを職員が見ている。いよいよ職場周辺もよい季節になってきた。
【写真】
 
■ハヤブサとヒヨドリの群れが空中戦を演じた田圃


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2013年10月6日(日)蒲生干潟

2013年10月06日 | 蒲生海岸
■2013/10/6(日)7:25-8:50【天気】曇り
【場所】蒲生干潟
【種名】カイツブリ1,カワウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,カルガモ,ヒドリガモ,ミサゴ,トビ,ダイゼン幼羽9,トウネン幼羽3,ハマシギ幼羽3,オバシギ幼羽3,オオソリハシシギ幼羽3,ホウロクシギ成鳥2,ハクセキレイ2(8科16種)
【メモ】曇りだったが久しぶりに蒲生に行ってみた。対岸の小さな州になっているところにシギチが着いていた。ホウロクシギが2羽いて,そのうち1羽がやたら他のシギチを威嚇して暴れ回っていた。それが終わると大股で歩いて州の端の方へ行きながら砂の上で採餌していた。七北田川河口には標識ウミネコが1羽いた。州の中にいたオオソリも鳥の海でバンディングした1羽が混じっていた。
【写真】
  
■小さな州になっているところにシギチの群れ/ホウロクシギが何やら不機嫌で他の鳥を追いまくっていた。
  
  
■主に追われていたのはダイゼンで,迷惑そうに逃げていたのはオバシギ。
  
■ホウロクシギ/ダイゼン/オオソリハシシギ
  
■オオソリハシシギ,ダイゼン,オバシギ,ハマシギ/足輪のあるウミネコ


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