■2006/7/23(日)11:00-13:00【天気】晴れ,霧
【場所】釜房ダム~青根~エコーライン~リフト乗り場~熊野岳側馬の背・お釜周辺~刈田峠
【種名】カワウ,アオサギ,トビ,キジバト,ホトトギス,アマツバメ++,ヒバリ,ツバメ,イワツバメ,ハクセキレイ,ビンズイ,ヒヨドリ,ミソサザイ,イワヒバリ成鳥1・若鳥1・幼鳥1,カヤクグリ,アカハラ,ウグイス,メボソムシクイ,センダイムシクイ,キビタキ,オオルリ,コガラ,ヒガラ,シジュウカラ,ホオジロ,ノジコ,アオジ,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,ホシガラス,ハシボソガラス,ハシブトガラス(21科32種)
【備考】
この日は珍しく雨が降らず曇りの天気だった。満を持して蔵王に向かう。予想通り刈田峠付近は青空が広がっていた。リフトを降りて馬の背から見ると,宮城県側の下界は厚い雲に覆われている。山形側はけっこう遠くまで景色が見えた。大学時代から何度もこの場所を訪れたが飛んでいる後姿ばかりで,イワヒバリを”まとも”に見たことがなかった。山頂付近は青空の下大勢の人々。熟年登山の大パーティが熊野岳の方からやってきた。あらゆる年齢層,かつ組み合わせの人々が登山や景色を楽しんでいる。お釜はとてもよく見えたが,いつもいるビンズイがいない。仕方がないので熊野岳の方にイワヒバリを探しにとぼとぼ歩いて行った。
しかし,小鳥の声も聞こえない。途中で引き返し,岩に座ってお釜と花の写真を撮っていた。近くでビンズイの声がした。ビンズイでも撮るかと決めて,双眼鏡で場所を確認したら20mほど離れた岩の上で囀っている。10mくらいまで近づいて撮影していたら,近くの岩の間から別のビンズイが出てきた。遠回りして順光の位置に移動して,灌木の中から出てくるのを待っていると,餌を探しながらやってきた。「ジュリジュリ」という鳴き声に天を仰ぐとアマツバメの大群が旋回している。それからふと先ほどビンズイがいたあたりの草むらに目を移すと,黒っぽい小鳥がこれも餌を探して出てきた。見ればそれはイワヒバリの成鳥で,青い鳥ならぬイワヒバリは目の前にいたわけである。撮影していると今度は別の個体が左側から飛んできた。イワヒバリには違いないが幼鳥ふうだった。それから,2羽で餌を探しながら少しずつ下の方に降りていったので,後を追ったところ,ちょっと離れた岩の上に止まっている。なかなか絵になる。ちょっと回り込んでお釜をバックに撮ろうと思ったら,ガスが上がってきた。それから幼鳥らしき個体が別の岩に移ったと思ったら,裏の方から岩を登って別の個体がやってきた。そこで初めて2羽同時に見る。1羽が岩からおりて2羽目も後から続いた。移動の仕方がちょっと他の見慣れた小鳥とは違っている。こちらがじっとしてると,餌を探しながら近くに来たり,ちょっと離れたりしていた。なかなかいい場所で立ち止まることも多いので容易に撮影できた。2羽の撮影に夢中になっていると,すぐ自分の右脇上から,別の個体がやってきたが,あまりに近すぎる。1mもない状態で望遠レンズを向けてもピントが合うはずもない。こちらの慌てている姿に気づいたのか,そのまま下へ降りていってしまった。 というわけで3羽観察したが,1羽は成鳥,2羽目はほとんど1羽目と同色だが,嘴の基部が薄赤の波線状で虹彩も成鳥ほどコントラストがないので,幼鳥と思われる。もう1羽は,完全に幼鳥で頭の色も2羽とは異なっていた。思いもかけず,今まできちんと見ることができなかったイワヒバリを身近で観察することができた。
毎日雨だが(前日は大雨だったらしい),こうした小鳥もお釜近くのガレ場にいて雨にも負けずがんばっているのであった。
【写真】
■しっかり見えたお釜(PowerShotS3ISで撮影)/アマツバメの群れ/岩場で囀るビンズイ
■ビンズイの成鳥/ビンズイの幼鳥(聖山平)/草むらから出てきたイワヒバリ成鳥。喉の白黒斑模様と嘴の黒黄色のパターンが特徴。足は前も後ろもずいぶん長い。岩場などでは有利かも。
■イワヒバリ成鳥,3枚とも同じ個体。足は肉色で虹彩はくすんだルビー色。
■イワヒバリ幼鳥。左2枚が同じ個体。右の個体は嘴の赤みのある部分が左より多い。左の個体は嘴の黒,赤,黄色の境界が曖昧で赤の部分が多い。
■背景はガスで白いが晴れればお釜が見える。
■岩の上の幼鳥(大きい方の)と後ろの成鳥/成鳥/成鳥。岩から飛び降りるときは幼鳥は駆け下りるような感じだったが,成鳥は姿勢を水平に,足を縮めて,ひょいと飛び降りた。
■ケシ科コマクサ/キク科ヤマハハコ/ラン科ハクサンチドリ
Copyright(C)2005 Shigenobu Aizawa All Rights reserved.
【場所】釜房ダム~青根~エコーライン~リフト乗り場~熊野岳側馬の背・お釜周辺~刈田峠
【種名】カワウ,アオサギ,トビ,キジバト,ホトトギス,アマツバメ++,ヒバリ,ツバメ,イワツバメ,ハクセキレイ,ビンズイ,ヒヨドリ,ミソサザイ,イワヒバリ成鳥1・若鳥1・幼鳥1,カヤクグリ,アカハラ,ウグイス,メボソムシクイ,センダイムシクイ,キビタキ,オオルリ,コガラ,ヒガラ,シジュウカラ,ホオジロ,ノジコ,アオジ,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,ホシガラス,ハシボソガラス,ハシブトガラス(21科32種)
【備考】
この日は珍しく雨が降らず曇りの天気だった。満を持して蔵王に向かう。予想通り刈田峠付近は青空が広がっていた。リフトを降りて馬の背から見ると,宮城県側の下界は厚い雲に覆われている。山形側はけっこう遠くまで景色が見えた。大学時代から何度もこの場所を訪れたが飛んでいる後姿ばかりで,イワヒバリを”まとも”に見たことがなかった。山頂付近は青空の下大勢の人々。熟年登山の大パーティが熊野岳の方からやってきた。あらゆる年齢層,かつ組み合わせの人々が登山や景色を楽しんでいる。お釜はとてもよく見えたが,いつもいるビンズイがいない。仕方がないので熊野岳の方にイワヒバリを探しにとぼとぼ歩いて行った。
しかし,小鳥の声も聞こえない。途中で引き返し,岩に座ってお釜と花の写真を撮っていた。近くでビンズイの声がした。ビンズイでも撮るかと決めて,双眼鏡で場所を確認したら20mほど離れた岩の上で囀っている。10mくらいまで近づいて撮影していたら,近くの岩の間から別のビンズイが出てきた。遠回りして順光の位置に移動して,灌木の中から出てくるのを待っていると,餌を探しながらやってきた。「ジュリジュリ」という鳴き声に天を仰ぐとアマツバメの大群が旋回している。それからふと先ほどビンズイがいたあたりの草むらに目を移すと,黒っぽい小鳥がこれも餌を探して出てきた。見ればそれはイワヒバリの成鳥で,青い鳥ならぬイワヒバリは目の前にいたわけである。撮影していると今度は別の個体が左側から飛んできた。イワヒバリには違いないが幼鳥ふうだった。それから,2羽で餌を探しながら少しずつ下の方に降りていったので,後を追ったところ,ちょっと離れた岩の上に止まっている。なかなか絵になる。ちょっと回り込んでお釜をバックに撮ろうと思ったら,ガスが上がってきた。それから幼鳥らしき個体が別の岩に移ったと思ったら,裏の方から岩を登って別の個体がやってきた。そこで初めて2羽同時に見る。1羽が岩からおりて2羽目も後から続いた。移動の仕方がちょっと他の見慣れた小鳥とは違っている。こちらがじっとしてると,餌を探しながら近くに来たり,ちょっと離れたりしていた。なかなかいい場所で立ち止まることも多いので容易に撮影できた。2羽の撮影に夢中になっていると,すぐ自分の右脇上から,別の個体がやってきたが,あまりに近すぎる。1mもない状態で望遠レンズを向けてもピントが合うはずもない。こちらの慌てている姿に気づいたのか,そのまま下へ降りていってしまった。 というわけで3羽観察したが,1羽は成鳥,2羽目はほとんど1羽目と同色だが,嘴の基部が薄赤の波線状で虹彩も成鳥ほどコントラストがないので,幼鳥と思われる。もう1羽は,完全に幼鳥で頭の色も2羽とは異なっていた。思いもかけず,今まできちんと見ることができなかったイワヒバリを身近で観察することができた。
毎日雨だが(前日は大雨だったらしい),こうした小鳥もお釜近くのガレ場にいて雨にも負けずがんばっているのであった。
【写真】
■しっかり見えたお釜(PowerShotS3ISで撮影)/アマツバメの群れ/岩場で囀るビンズイ
■ビンズイの成鳥/ビンズイの幼鳥(聖山平)/草むらから出てきたイワヒバリ成鳥。喉の白黒斑模様と嘴の黒黄色のパターンが特徴。足は前も後ろもずいぶん長い。岩場などでは有利かも。
■イワヒバリ成鳥,3枚とも同じ個体。足は肉色で虹彩はくすんだルビー色。
■イワヒバリ幼鳥。左2枚が同じ個体。右の個体は嘴の赤みのある部分が左より多い。左の個体は嘴の黒,赤,黄色の境界が曖昧で赤の部分が多い。
■背景はガスで白いが晴れればお釜が見える。
■岩の上の幼鳥(大きい方の)と後ろの成鳥/成鳥/成鳥。岩から飛び降りるときは幼鳥は駆け下りるような感じだったが,成鳥は姿勢を水平に,足を縮めて,ひょいと飛び降りた。
■ケシ科コマクサ/キク科ヤマハハコ/ラン科ハクサンチドリ
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