私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

以前からホシムクドリはいたが、年々個体数が増加傾向のようだ。他のムクドリ類も何かしら来てはずなので、これから期待。

2011年2月22日(火)蕪栗沼,周辺田圃

2011年02月22日 | 蕪栗沼・白鳥地区
■2011/2/22(火)12:07-15:57【天気】晴れ
【場所】蕪栗沼南側田圃
【種名】カワウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,マガン,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ミコアイサ,カワアイサ,ミサゴ1,トビ,オオタカ1,ノスリ3,チュウヒ1,タンチョウ1,タゲリ++,イソシギ1,オオハシシギ5,キジバト,ハクセキレイ,ツグミ,ホオジロ,カシラダカ,オオジュリン,スズメ,ムクドリ,コクマルガラス暗色型1,ミヤマガラス,ハシボソガラス,ハシブトガラス(14科35種)
【メモ】北上川も相川も波伝谷もさらに伊豆沼も普通種だけだったので,蕪栗沼に行けば何かしらいるかもしれないと,白鳥地区と沼に行ったが,オオタカの幼鳥1羽がいるだけで,マガンもオオヒシクイもいない。田圃にかろうじてマガンがいた程度だった。がっかりして,今日は仕方がないと最後に田圃道を走っていたら,これまで見逃していたタンチョウがいた。春夏はケリの番がいる田圃で採餌していた。採餌する姿がなかなかいいし,よく鳴いていたので,EOS7Dで動画を撮影した。ピントが合うか気になったが,しっかり合っていた。三脚がないので,いつも手持ちだが,モニターを見ながらの撮影というのは,ちょとたいへんだった。そのうちタンチョウは,南側田圃の真ん中の道のすぐ脇に採餌しながら移動したので,遠回りして順光になる位置で畦に座り込んでこちらにやってくるのを例によって待っていた。すると,どんどんこちらへやってくる。ドジョウも何回かつかまえて食べていた。タンチョウはただこの辺にいるのではなく,そういう餌がある環境だからいるのであって,餌がなかったり,塒がなかったりすれば,ここにはいないはずだ。そう考えると,タンチョウが2年続けて来る蕪栗沼と周辺環境に視点をおいて鳥を見ることが,鳥たちをよりよく理解することになるのだと思う。自分自身,昨年,北浦の田圃にタンチョウが来た時にはあまり,思わなかったが,実家の田圃もある身近な田圃地帯でタンチョウがドジョウを食べて越冬しているということは,とてもすてきなことなのだ。ちなみに歌川広重の「名所江戸百景」冬の部「蓑輪金杉三河しま」や,同じく「東海道五十三次」の「原」にはそれぞれ2羽のタンチョウとその周辺環境が描かれている。ずっと昔はタンチョウは身近な鳥だったのだろう。蕪栗沼南側の田圃でも,ケリがよくいる用水路あたりの風景はとてもいい。この用水路は,両側や底が今では珍しいがコンクリートではない。オオハシシギが,堤からやってきてここでドジョウを食べていたのもなるほどという感じだ。
さて,本当に帰る時間になって,堤を見ていくと,オオハシシギが5羽いた。2羽はいなくなっていた。前に見た時も2羽はペアで他の群れと離れて採餌していたので,どのへんにでもいるのかもしれない。
【写真】
  
  
■ドジョウを捕まえたタンチョウ。嘴にドジョウが絡みついている。
  
■しきりに餌を探して田圃を歩き回っている。
  
  
  
  
■畦に座って待っていると,どんどん近づいてきた。横位置では入らなくなり,縦位置で撮影した。
  
■最終的に4mくらいまで近づいてきて,そこから右の方に餌を探しながら歩いて行った。何しろ大型なので,せわしない感じは全くしない。時々,立ってはグルルグルルとよく鳴いていた。/蕪栗沼のオオタカ若鳥


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2011年2月22日(火)蕪栗沼周辺田圃

2011年02月22日 | 動画観察図鑑
■2011/2/22(火)12:07-15:57【天気】晴れ
【場所】蕪栗沼南側田圃
【種名】タンチョウ成鳥(1科1種)
【メモ】冬水たんぼでドジョウを獲っているタンチョウをしばらく見ていた。採餌中も移動中もよく鳴いていた。最初,普通に撮影していたが,動画も撮れることに気づき,手持ちで撮影したが,いつもファインダーを見ているので,背面モニターを見ながらの撮影はちょっと違和感があったが,何とか撮影できた。この前もオオハシシギがドジョウを食べていたが(こちらはコンクリートでない用水路),冬水たんぼならではの光景ではないだろうか。
【動画】





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2011年2月13日(日)南三陸コース

2011年02月13日 | 南三陸漁港
■2011/2/13(日)9:42-11:47【天気】晴れのち曇り,霰,吹雪
【場所】南三陸コース
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ,ミミカイツブリ,アカエリカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ウミウ,ヒメウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,コクガン,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,アメリカヒドリ,オナガガモ,キンクロハジロ,スズガモ,ホオジロガモ,ウミアイサ,カワアイサ,ミサゴ,トビ,ノスリ,チュウヒ,オオバン,イカルチドリ,イソシギ,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,ハクセキレイ,セグロセキレイ,タヒバリ,ヒヨドリ,モズ,ジョウビタキ,イソヒヨドリ,ツグミ,シジュウカラ,ホオジロ,カシラダカ,アオジ,カワラヒワ,シメ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(20科58種)
【メモ】カナダカモメを探す南三陸の漁港巡りもついに今シーズンは3月下旬を残して終了だ。結局,最後はどうなるかはわからないが,今シーズンは「越冬していない」という結論になりそうだ。それにしてもこのコースは,いろいろな鳥がたくさん見られ,また何か期待できるコースだ。今シーズンの特徴としては,波伝谷漁港沖のコクガンの大群が見られなかったということ。4羽か5羽しか見ていない。オオワシのペアはいた。アメヒのペアもいた。ということで,何回かまわればおもしろいコースだ。何もいなければ,そのまま伊豆沼,蕪栗沼をまわれば何かしらはいる。何よりも北上川の土手を走っていると,本当に気持ちがリラックスしてくる。十三浜あたりの風景もすばらしい。波伝谷漁港は干潮の時間帯に行くとカモメ類も多く観察でき,何かいるのではと期待できるか,今シーズンは最後を残して(つまり北上してくるカモメに期待して),終わりだ。振休の22日はこのあと伊豆沼,蕪栗沼をまわって帰仙した。
【写真】カワウから2/22の画像
  
■真上を飛ぶチュウヒ。眼は上からこちらを見下ろしていた。
  
■ダンゴムシのようなものを捕まえたタヒバリ/ワシカモメ第3回冬羽から夏羽移行個体
  
■オオセグロカモメ♀型成鳥夏羽。周囲の個体と比べても小さかった。/ヒメウとコクガン幼鳥/アメリカヒドリ成鳥♂とアメヒでない♀のペア
  
■アメリカヒドリ♂
  
■コクガン4羽のファミリー/ノスリ/カワウ
  
■ミミカイツブリ/セグロカモメ第3回冬羽から夏羽/セグロカモメ第3回冬夏,ワシカモメ第1回冬羽,オオセグロカモメ第1回冬羽,オオセグロカモメ成鳥夏羽


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2011年2月13日(日)自宅

2011年02月13日 | 庭に来る鳥
■2011/2/13(日)13:35-13:50【天気】晴れ
【場所】自宅の庭
【種名】キジバト1,ヒヨドリ1,ツグミ1,ジョウビタキ♂1,シジュウカラ3,ヤマガラ1,カワラヒワ8,スズメ+(6科8種)
【メモ】2F書斎から撮影。朝まであった雪もだいぶ溶けた。キジバトが1羽,最近ペアの姿が見えないのが気になる。1羽でとぼんとしていた。ヤマガラはヒマワリの種を咥えると,すぐに書斎の窓際のモミジの枝に止まり,ヒマワリを両足で押さえて,啄む。シジュウカラも同じ食べ方。カワラヒワはフィールドでも見るようにもっぱら地面で採餌している。
【写真】
  
  
  
■書斎の窓をそっと開け,パソコンのディスプレイ越しに見えるヤマガラを撮影する。キジバトはやや下の方に止まっているので,窓からそっとレンズを出して連写するが,別に気にするでもない。時々,このキジバトはぼーっとしているが,今日も何を考えているのやら,ぼーっとしていた。

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2011年2月11日(金)田代島

2011年02月11日 | 田代島・航路
■2011/2/11(金)9:00-15:00:【天気】曇り
【場所】門脇桟橋~田代島往復
【種名】ハジロカイツブリ6,ミミカイツブリ4,アカエリカイツブリ1,カンムリカイツブリ5,ウミウ+,ヒメウ+,クロサギ1,コクガン6,マガモ,カルガモ,コガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,キンクロハジロ,スズガモ,クロガモ++,シノリガモ+,ホオジロガモ2,ウミアイサ♂1♀1,ミサゴ1,トビ,オオタカ成鳥1,ノスリ1,チョウゲンボウ♂1,キジ♀1,ユリカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,コゲラ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,モズ,ルリビタキ♀+,ジョウビタキ+,イソヒヨドリ♂1♀1,トラツグミ8,アカハラ+,シロハラ+,ツグミ+,ウグイス,シジュウカラ,メジロ+,ホオジロ+,カシラダカ+,アオジ++,ベニマシコ♂1♀8,ウソ♀1,スズメ,カケス7,ハシボソガラス,ハシブトガラス(22科55種)
【メモ】2010年は田代島に行かなかったので,2年ぶりの田代島だ。門脇桟橋を出航すると,船のすぐ近くをカンムリカイツブリ冬羽が飛んでいった。雲雀地区の方を見るとコクガンが6羽いるのが見えた。あとは島に着くまでヒメウとウミウが飛ぶばかりで,やや漣が立つ程度のべた凪に近い海上では海鳥の姿は見られなかった。大泊にはいったん入港したが乗客も荷物のないようで,すぐに港から出て行った。入江近くにシノリガモとワシカモメがいたがあとは何もいない。クロサギもいなかった。養殖ブイ付近には船が作業していたこともあってか,シノリガモとカモメ類,ウ類しかいない。間もなく仁斗田に入港し下船する。ここもカモメ類が全然いない。曇り空で風もなく,波もないので,平和そのものだが,肝心の海鳥やお目当てのカモメ類もいないのにはがっかりだが,島を往復することにする。
全島,アカハラ,シロハラ,ツグミ,メジロ,アオジ,カシラダカという感じだが,人の姿を見ればすぐ逃げてしまうので,写真も撮る気にもならない。近寄っても逃げないでいてくれるのは,アオジとルリビタキくらいだ。凪の間に行く道は,ばさばさとツグミ3種が飛び交い,トラツグミも逃げていく。浜に戻ると,例によってメス1羽を追いかけるシノリガモの♂の群れや,遠くに羽繕いをしているアカエリカイツブリ,ミミカイツブリ,さらに遠くにクロガモの群れが見える。ここの浜では定番の鳥たちだ。ここから坂を登ってマンガアイランドに行き,途中ウソの鳴き声を聞きながら,下って旧田代小中学校跡地に行く。オオタカがハシボソガラスにモビングされていたが,やがて上空高く昇っていくのを旧中学校石碑前のアスファルトに座って,おにぎりを食べながら見ていた。大泊に行く途中の道ではチョウゲンボウ,キジ♀,カケスなどが出た。ツグミ3種は相変わらず出まくっている。あなたはツグミ,あなたはシロハラ,それであなたはアカハラ,おや,トラさんですねという感じだ。1回だけアカハラとトラツグミが並んで採餌しているのを気づかれず,近寄れたが,レンズを構えたとたんに気づかれ飛ばれてしまった。全島にネコが多いせいで,小鳥類は逃げまくっているのだろうか。青葉山公園では人が多いせいか,ツグミ4種はこんなには逃げないのだが。大泊でかろうじて遠くの磯にいたクロサギを見たくらいで,帰りの道もやはりツグミ4種の逃げまくりだった。こんなに数が多いのだから1羽くらいちゃんと撮影できてもいいのだが,まともに撮れたのはルリビタキくらいだった。帰りの航路は完全にべた凪でなにもいなかった。
しかし,これだけ多くのアカハラ,シロハラが次々と飛びまくるのも自分のフィールドの中では田代島ならではだ。ツグミ4種とルリビタキをじっくり撮影したい方はこの島がいいと思う。とにかく個体数が多いので。網地島もいいがここは1泊したいものだ。
【写真】
  
■ルリビタキの♀。♂には1羽も会えなかった。ウソも同じ。


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