私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

ホシムクドリが増加中とか。ネタ切れでヒバリ。

2008年11月24日~2009年1月4日 奥松島

2009年01月25日 | 奥松島・野蒜
■2008/11/24(月)11:30-12:00【天気】晴れ・曇り,12/15(月)8:30-9:30晴れ,12/28(日)12:00-12:30雪,12/31(水)11:00-12:00曇り,2009/1/4(日)15:45-16:10
【場所】鳴瀬川河口,野蒜,塩田跡,宮戸島,周辺田圃
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ,ミミカイツブリ,アカエリカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ウミウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヨシガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ハシビロガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,スズガモ,コスズガモ♂1,クロガモ,ビロードキンクロ,アラナミキンクロ♀,シノリガモ,ホオジロガモ,ミコアイサ,ウミアイサ,ミサゴ,トビ,オオワシ成鳥,オオタカ成鳥(松島IC付近),ハイタカ成鳥(鳴瀬IC付近),ノスリ,チュウヒ,チョウゲンボウ,キジ,オオバン,イカルチドリ,ハマシギ,ミユビシギ,イソシギ,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,カモメ,ウミネコ,ウミスズメ,キジバト,アカゲラ,コゲラ,ヒバリ,ハクセキレイ,セグロセキレイ,ビンズイ,ヒヨドリ,モズ,ジョウビタキ,イソヒヨドリ,ツグミ,ウグイス,キクイタダキ,エナガ,シジュウカラ,メジロ,ホオジロ,カシラダカ,ミヤマホオジロ,アオジ,カワラヒワ,シメ,スズメ,ムクドリ,ミヤマガラス,ハシボソガラス,ハシブトガラス(29科80種)
【備考】秋の奥松島の写真を撮って年賀状にしようと思い,11月24日にまず行った。島々は紅葉し,その背景に蔵王連峰が雪で白く見えていたが,何しろ前景がモーターボートに追われるウミウ(カワウ?)とスズガモの群れではちょっと絵にならない。やや逆光気味なのもいまいちだったが2,3枚撮影してきた。アメヒを期待していたが特にいなかった。12月15日は朝からスタートし,塩田跡はろくに見ずに室浜に行くと,ちょうど良い順光でイソヒヨドリがすぐ近くで採餌しているのに遭遇した。橙の実と紺色の実を食べているので,そういう羽色というわけでもないだろうが,かなり素早い動作で実を口の中にほうり込んでいた。12月26日は御用納めだが,年末年始は翌日から元旦と2日をのぞいて,午後から職場に行って見廻りや施錠確認などしていたので,午前中は短時間で鳥見ということにした。12月28日はコスズガモを見に行ったが,雪の中,鳴瀬川を土手からのぞいてみると,キンクロハジロの群れに1羽スズガモ♂らしきものが混じっていたので,これかも知れないと思って見たらそうだった。ふくれた頬と2段頭,それに嘴爪の幅が狭いのがよくわかった。12月31日も大晦日だが,職場へ行かなければいけないので,またまた奥松島にきた。塩田跡に行くと,Iさん親子が先に来ていて,コスズガモを探していた。オオワシが止まっているのを教えてもらい,そっちの撮影に行くことにした。成鳥で,尾羽がやや汚れていた。羅臼あたりではこれが緑っぽい色だと鉛中毒で下痢をしている色らしい。年が明けて4日は今年初めてのバードウォッチングで,鳥の海方面から引き返して,アラキンを見に行った。もう夕暮れ時だったが,幸い,堤防の陰から出てきてくれて,まあまあ近くやってきては打ち寄せる荒波の中,しきりに潜水しては採餌を繰り返していた。夕日が沈むまで30分近く見ていた。いろいろ情報をいただいた方々に感謝したい。それにしても,室浜は以前はアビ,ハム類をけっこう多く見る機会があったが,今シーズンは全然見ていない。野蒜海岸というと大学野鳥の会時代に見た海岸のベニヒワの美しさが今でも印象に残っている。海岸のオオマツヨイグサ(だったか)の枯れた実を食べていたのを見たが頭の紅色が寒い青い海に映えて,本当に美しかった。
【写真】
  
  
  
  
■採餌するイソヒヨドリ♂
  
■コスズガモ♂とキンクロハジロ
  
■オオワシ成鳥
  
■カシラダカ冬羽/夕暮れの鳴瀬川河口
  
  
■荒波のアラナミキンクロ♀


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2008年11月22日(土)磯浜,釣師浜,新地漁港

2009年01月22日 | 磯浜漁港
■2008/11/22(土)10:50-11:55【天気】晴れ
【場所】磯浜,釣師浜,新地漁港
【種名】ハジロカイツブリ,ミミカイツブリ,カンムリカイツブリ,ウミウ,アオサギ,マガモ,カルガモ,ヒドリガモ,スズガモ,シノリガモ,クロガモ,トビ,ミサゴ,シロチドリ,ミユビシギ,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,ワシカモメとオオセグロカモメの交雑個体,ウミネコ,イソヒヨドリ,ホオジロ,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(14科27種)
【備考】セグロカモメの群れもいなくなり,大型カモメはオオセグロカモメにワシカモメが数羽混じった群れが浜にいた。その中に,ワシカモメとオオセグロカモメの交雑種らしき個体がいた。顔を見るとワシカモメで,翼はワシカモメよりやや濃く,初列風切はオオセグロカモメといった特徴を備えている。磯浜では例によってクロガモの大群がサーフィンをしながら,ダイビングをしている。よく見ると,下あごが外れたのではないかと思うくらい下嘴が下がるので,大きな貝でも丸呑みできるのだろう。シノリガモのように♀1羽に対し,♂が複数で追いかけまわして求愛している(?)。クロガモが飛来したての頃は,♂♀混在しているが,この季節になるとこういう組み合わせを見ることができる。波乗りの仕方も見ているといろんなパターンがあっておもしろい。波の大きな山では無理をせずせまる波に対面し潜ったり,低い波の時は,迂回するようにして自然と波の方向に向きを変えたりといろいろだ。
【写真】
  
■漁船とシノリガモ,♂の先に♀1羽がいる(画面では見えず)/シノリガモとワシカモメ/ワシカモメの幼羽,足のピンクに黒い部分がある
  
■ワシカモメ第4回冬羽,後ろはおそらく成鳥冬羽のオオセグロカモメ/オオセグロカモメとワシカモメの成鳥冬羽。ワシカモメの足がやたら短く見えるポーズ/ユリカモメの群れとワシカモメ幼羽
  
■ワシカモメ第4回冬羽2羽・同足の短い成鳥冬羽,オオセグロカモメとワシカモメの交雑種/オオセグロカモメとワシカモメの交雑種/ワシカモメ第4回冬羽
  
■翼を横に広げて低い波を乗り切る/♀を囲む♂のクロガモ/波にダイビングして採餌
  
■クロガモの群れ


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2008年11月15日(土)磯浜,釣師浜

2009年01月18日 | 磯浜漁港
■2008/11/15(土)12:20-13:50【天気】晴れ
【場所】磯浜,釣師浜
【種名】ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,ウミウ,スズガモ,シノリガモ,クロガモ,トビ,ミサゴ,ミユビシギ,ユリカモメ,ホイグリン系カモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ウミネコ,ホオジロ,カワラヒワ,スズメ,ハシブトガラス(10科18種)
【備考】11月3日のセグロカモメの各世代の群れは見られなかったが,まだ成鳥冬羽はけっこう残っていた。ホイグリン系カモメ冬羽が群れの中にいた。これから南下する個体だろう。釣師浜は季節によって河口の方向が変わるので,水浴びをするスペースと浜で休む砂浜のスペースが変化する。真水の浅い川で水浴びし,浜に上がって羽繕いする場所が必要だが,この浜は外敵を見つけやすく,さらに船でないと近づけない新地漁港の複数の防波堤もあるので,環境的にカモメが集まりやすい場所なのだろう。釣師浜の前面海面ではよくカモメ類が群がっている光景を目にするので,餌もあるに違いない。
【写真】
  
■オオセグロカモメ第4回冬羽/ウミネコ,オオセグロカモメ,セグロカモメ,ワシカモメ,ホイグリン系カモメの群れ
  
■ホイグリン系カモメ成鳥冬羽とセグロカモメ。銚子でよく見るホイグリン系カモメのパターン。嘴はセグロカモメよりやや細い感じ。体も多少小さめ。背の灰色は個体差があるということだが,この個体は周りのセグロカモメより薄かった。足はオレンジがかった黄色で,これもいろいろあるようだ。この個体は自分としては一番よく見ている足の色。頭部から後頸を見るとまだ冬羽に移行始めであることがわかる。セグロカモメの群れの中にいても一見して違うカモメと認識できる風貌。/虹彩が黄色と暗色の中間の色をした成鳥冬羽個体。/セグロカモメはオオセグロカモメと比べると本当に背の色が薄いが,ワシカモメはもっと薄く,アメリカセグロカモメはさらに薄くほとんどシロカモメに近い薄さ。
  
■ホイグリン系カモメ(taimyrensis)の背の濃さはウミネコより薄い。鳥の海で見たホイグリンカモメ(heuglini)の背はウミネコもしくはそれ以上濃かった。スタイルもよりスマートな感じ/ワシカモメの♀型っぽい感じの個体。頭が丸く,嘴があまりいかつくない。
  
■オオセグロカモメ第4回冬羽/ワシカモメ成鳥冬羽,ワシカモメの初列風切の先端は他の部分と比べるとやや濃く,光の加減ではより濃く見えることもあります。/セグロカモメ成鳥冬羽
  
■セグロカモメ成鳥冬羽,虹彩が黄色の個体で頭部が濃いせいで,目つきが険悪に見えます。/磯浜のクロガモの群れ


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2008年11月3日(月)磯浜,釣師浜,新地漁港

2009年01月15日 | 磯浜漁港
■2008/11/3(月)10:30-11:30【天気】曇り
【場所】磯浜,釣師浜,新地漁港
【種名】ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,ウミウ,スズガモ,シノリガモ,クロガモ,トビ,ミサゴ,シロチドリ,ミユビシギ,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ウミネコ,イソヒヨドリ♀,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(11科19種)
【備考】この日は今までこのフィールドで観察した中では一番セグロカモメの数が多かった。別な言い方をすれば,セグロカモメの群れが釣師浜に入っていたということである。ここまで羽数が多ければ,識別にも迷うことはない。今まで知る限りでは,こんなに多くセグロカモメの各世代の群れを見ることはなかったので,南下する群れにうまく遭遇したということになる。一昨年安濃川に行ったときは,浜にいる大型カモメの99%がセグロカモメで,オオセグロカモメはほんのわずかだった。ところ変わればまさに鳥変わるである。ということで今回は,じっくり観察できるはずだったが,30分くらい見たところで,釣り人にほとんど飛ばされてしまったのは残念だった。
【写真】
  
■オオセグロカモメ,セグロカモメ,ウミネコ,ユリカモメ,ワシカモメ 真ん中の写真はセグロカモメの幼羽,奥のぼけているのはオオセグロカモメの第1回冬羽。セグロカモメとオオセグロカモメの幼羽,第1回冬羽では初列のコントラストが違うのはもちろんだが,特に大雨覆のパターンが全然違う。
  
■オオセグロカモメ第1回冬羽Bタイプ/中央はセグロカモメ成鳥冬羽だが,冬羽に移行しつつある個体/セグロカモメの群れ。背中の向きによって,かなり淡くも見え,濃く見えたりもする。
  
■セグロカモメ成鳥冬羽手前の個体より後ろの個体の方が冬羽がよくでている/セグロカモメ成鳥冬羽で虹彩が黄色の個体。他の成鳥はほとんど暗色だった/オオセグロカモメ第1回冬羽・セグロカモメ第2回冬羽・セグロカモメ幼羽。第2回冬羽は肩羽に灰色の羽毛が生えてきている
  
■どちらもセグロカモメ成鳥冬羽だが足の色が違う/オオセグロカモメとセグロカモメのそれぞれ第2回冬羽/全体的にセグロカモメは第2回冬羽と成鳥冬羽の個体数の比率が多かった。
  
■ワシカモメ幼羽,もあもあっとした胸と足のピンクに汚れた感じの黒い色がついているのが特徴/背の色がシロカモメとワシカモメの中間だったら良かったのだが!/同じセグロカモメ冬羽だが虹彩の色が違う


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2007年4月~2008年12月大郷町の鳥類観察記録

2009年01月02日 | 観察図鑑
■2007年4月~2008年12月
【場所】黒川郡大郷町粕川土手崎・三十丁地区,大松沢地区,他
【種名】カイツブリ,カワウ,ゴイサギ,ササゴイ,アマサギ,ダイサギ,チュウサギ,コサギ,アオサギ,マガン,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,オナガガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,ミコアイサ,ミサゴ,トビ,オオタカ,ハイタカ,ノスリ,ハヤブサ,チョウゲンボウ,キジ,オオバン,コチドリ,アオアシシギ,クサシギ,タカブシギ,タシギ,アカエリヒレアシシギ,ユリカモメ,ウミネコ,キジバト,カッコウ,ホトトギス,ハリオアマツバメ,アマツバメ,カワセミ,コゲラ,ヒバリ,ツバメ,イワツバメ,キセキレイ,ハクセキレイ,セグロセキレイ,タヒバリ,サンショウクイ,ヒヨドリ,モズ,ジョウビタキ,ノビタキ,ツグミ,ウグイス,コヨシキリ,オオヨシキリ,メボソムシクイ,センダイムシクイ,セッカ,キビタキ,オオルリ,エナガ,ヤマガラ,シジュウカラ,メジロ,ホオアカ,カシラダカ,アオジ,オオジュリン,カワラヒワ,ウソ,イカル,スズメ,ムクドリ,カケス,オナガ,コクマルガラス(白色型,黒色型),ミヤマガラス,ハシボソガラス,ハシブトガラス(33科82種)
【備考】大郷町に勤務してからもうすぐ2年になろうとしている。この間観察した鳥種について簡単にまとめておく。大郷町内,特に吉田川の北側に広がる土手崎・三十丁地区,大松沢地区の田園地帯は,冬季ハクチョウ類が1000羽以上越冬し,大松沢地区の人工池はハクチョウ類やカモ類の塒となっている。10月の渡来当初は,オオハクチョウとコハクチョウでは,割合は半々くらいだが,11月後半あたりからオオハクチョウが多くなり,コハクチョウは南下するのか少なくなる。ノスリ,チョウゲンボウは吉田川とその周辺田圃に大和町から大郷町にかけて多く見られる。吉田川沿いの鶴巣交差点付近でいつもチョウゲンボウ♀とノスリ♀が1羽ずついて,通勤の往路と復路でたいてい出会える。雪の中,あるいは雨の中しょぼくれて電線や速度標識に止まっていたり,吉田川沿いに車と並行して飛んだり,田圃へ狩りに行く姿をよく見る。新幹線の高架橋辺りにもこの辺を縄張りにしているノスリの♀がいる。ノスリの♂は鶴巣SA付近から4号線の間の田圃で2個体をよく見かける。粕川地区ではオオタカやハイタカを何度か見たことがある。10月下旬にはミヤマガラスの群れ約300羽あまりが渡来し,鶉崎周辺を塒とし,主に粕川大橋から石原地区にかけての田圃で採餌しているのをよく見かける。昨年11月にはコクマルガラスの白と黒1羽ずつを観察した。秋の渡りのシーズンには,この勤務地でもセンダイムシクイやメボソムシクイが建物のガラスにぶつかって落鳥した個体を10数羽見た。アカエリヒレアシシギの群れについてはブログの記事を参照してほしい。冬季の田圃の積雪は一山越えた北・北東部の小牛田,涌谷,南郷,田尻,南方,河北,河南の方が少ないようだ。マガンやヒシクイを見ることは2シーズンでマガン1羽だけであった。もっとしっかり見れば,たいていの鳥はいるのだろうが,望遠レンズをもって車で回るのは年に2,3回くらいで,あとは勤務がてら地区巡回等で観察することができた鳥種なので,これくらいがいいところだろう。
【写真】11月から12月にかけて撮影したノスリ♀成鳥
  
  
  


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2008年10月12(日)13(月)20(月)伊豆沼・内沼

2009年01月02日 | 伊豆沼・内沼
■2008/10/12(日)14:00-15:30【天気】晴れ,10/13(月)5:45-14:40【天気】晴れ,10/20(月)11:00-15:00【天気】晴れ
【場所】伊豆沼,内沼,2工区,3工区,周辺田圃
【種名】カイツブリ,カワウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,シジュウカラガン1,マガン,カリガネ成鳥1,亜種ヒシクイ6,亜種オオヒシクイ1,ハクガン成鳥2,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,オナガガモ,ミサゴ,トビ,ノスリ,ハヤブサ,チョウゲンボウ,キジ,ケリ,オオバン,キジバト,ヒバリ,ハクセキレイ,タヒバリ,ヒヨドリ,モズ,ジョウビタキ,ホオジロ,オオジュリン,カワラヒワ,ベニマシコ,シメ,ムクドリ,スズメ,ハシブトガラス,ハシボソガラス(20科41種)
【備考】12日は石巻のあと伊豆沼に行った。今シーズン初めての伊豆沼で田圃にケリが1羽いるのを見て,望遠レンズの鏡胴のへこみを気にしつつ,3工区へ行った。翌13日は朝の飛び出しから伊豆沼にいて久しぶりにゆっくりガンを見ていた。飛び出しを見た後,内沼に行ってみるとSさんがいて,ここはなかなかいい写真が撮れるよと教えてもらったが,確かに映画「WATARIDORI」にでも出てきそうないい雰囲気だった。さすがはSさんである。いったん実家に帰って,巨峰をハウスで収穫していると,Sさんから連絡があって獅子鼻西の田圃にハクガンがいるとの情報だった。急いで,蕪栗沼経由で伊豆沼に戻る途中,まだいますかと電話したら,まだいるよとのことだった。ところが,内沼にさしかかったところ獅子鼻西方面から,マガンとハクガン1羽が車の正面方向に飛んできた。急いで車から降りて撮影したが,正面は間に合わず,後ろ姿になってしまった。このハクガンは3工区に降りようとしていたので,電話をしたら,まだ田圃にハクガンがいるという。ということは今シーズン2羽目に間違いないとあとでSさんがどこぞへ連絡していたようだ。獅子鼻西の田圃に行ってみるとSさんとその先に確かにハクガンがいた。ということはやはり2羽だったということになる。その後3工区でハクガンを遠くから見ていると,Iさんもやってきた。午前中はこの2地点を往復してハクガンを見ていた。昼食後,獅子鼻に行ってみると,Iさんがいて,ハクガン,カリガネ,シジュウカラガンがいるという。カリガネとシジュウカラガンはなかなか見つからなくて,位置を教えてもらった。どちらが言い出したのか忘れたが「シジュウカラガンとカリガネ,くっつかないかな」とか言っていると,本当にカリガネがシジュウカラガンの方にやってきた。昔,広瀬川で,ヤマセミとカワセミがスコープの同じ視野に入ったのと同じようなものだ。さすがにハクガンの方はちょっと離れたところに浮かんでいるので来なかったが。今日はここまで,仕事があるので伊豆沼を後にした。翌週20日は振替休日でハクガンを撮影に来たが,あまりのガンの多さに他の珍ガンを探す気力はなくて,ハクガンの1羽を見つけてこの日はそうそうに帰仙した。
【写真】
  
■伊豆沼獅子鼻の飛び出し/内沼のマガンの群れ
  
■今期2羽目のハクガン成鳥/獅子鼻西田圃にいた1羽目のハクガン/3工区に降りたの2羽目のハクガン
  
■獅子鼻のハクガン,シジュウカラガン,カリガネ
  
■シジュウカラガンに接近したカリガネ/亜種ヒシクイ成鳥/ハヤブサ成鳥
  
■2つのマガンの家族の争い/マガン成鳥と嘴基部に成鳥の白い羽毛が生えてきた若鳥
  
■3工区と道路を挟んだ南側たんぼで採餌していたハクガン(1羽目か2羽目かは不明),獅子鼻のマガンの大群。この時期は午後からこんな風景が見られる。


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