■2008/5/4(日)8:30-16:30【天気】曇り,霧
【場所】鮎川港~金華山(桟橋-山椒峠-大函崎-二の御殿-桟橋)~鮎川港
【種名】オオミズナギドリ++,ハシボソミズナギドリ+,ウミウ,ヒメウ,ミサゴ,トビ,オオセグロカモメ+,カモメ夏羽1,ウミネコ++,キジバト,アオゲラ,アカゲラ,コゲラ,ハクセキレイ,サンショウクイ,ヒヨドリ,モズ,イソヒヨドリ,アカハラ,ツグミ,ヤブサメ,ウグイス,エゾムシクイ,キビタキ,オオルリ,エナガ,コガラ,ヤマガラ,シジュウカラ,メジロ,ホオジロ,アオジ,カワラヒワ,スズメ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(19科36種)
【備考】この日の金華山航路は前日,金華山参りの船が衝突事故を起こしていた。船は一隻だけ,しかも本当は女川航路に乗りたいのだが,昨年暮れあたりだったか,定期船が廃止になっている。実は,前日事故があったとは知らずに,9時の船に乗ろうと行ったのだが,妙に混んでいて,乗れない人たちもいた。いつもなら,船の後ろでえびせん投げをする人でにぎわうのだが,この日も投げは投げるのだが,人が密集していて,投げるのも,撮影するのも困難な状態だった。それより,こんなに乗って沈没しないか,と内心恐れていた。さて出港すると,早速ウミネコがついてくるのだが,それより数が多くついてくる海鳥がいる。よく見れば(別によく見なくても)オオミズナギドリの大群と知れた。ウミネコにほとんどのえびせんを奪われつつも,必死になってウミネコのまねをして飛ぶ,餌を追って降りる。しかし,1回としてオオミズナギドリがえびせんをとらえた様子は見えなかった。やはり俊敏さではウミネコにかなわないだろう。遙かにウミネコを凌ぐ大群なのに,船の近くまで来るのはわずかで,とても差し出した指の先のえびせんを取るような真似はできない様子だった。まあ,どちらかというと飛んでいるのを楽しんでいるという感じだろうか(そんなことはないだろうが)。金華山に近づくと,ハシボソミズナギドリも増えてきたが,これは普通に飛んでいくだけで,オオミズナギドリのようにウミネコを真似るという習慣はまだないようだった。とにかく,天気が悪く海はまあまあ荒れていたので,写真を撮っていても,水平を維持するのは大変だった。ただ,オオミズナギドリが誓いので,400mmでなくても100,200mmくらいで十分だった。
さて島に上陸すると,小雨,霧雨,風,曇りで,最高に暗い。夏鳥は一通り出たが,晴れていないので,鳴き声も姿も全然だった。シャッタースピードも暗いので速くてISO400で1/90以下という状態だった。大函崎に行っても天気が悪く,いつものウミウやヒメウの美しい羽や光彩はかすんでよく見えなかった。歩くペースがいつもよりゆっくりだったので,船に間に合うように帰りの二ノ御殿越えはちょっときつかった。
帰りの航路はさらに暗かったが,ウミネコやオオミズナギドリ,ハシボソミズナギドリの乱舞が見られたのでよしとしよう。今回はオオミズナギドリが主役だった。今までで一番よく,オオミズナギドリの飛翔を間近に見ることができた日だった。これが女川航路だったら,さらには+一種のミズナギドリに,何種類かの海鳥が見られたはずだった。
【写真】
■鮎川港のカモメ夏羽/定期船についてくるウミネコとオオミズナギドリの群れ
■明らかに羽数はウミネコより多いが,えびせんを取るのはほとんどウミネコだった。
■オオミズナギドリの飛翔,いろいろな角度から今回は撮影できた。
■オオミズナギドリ/外周路の崖側は植生の荒廃が進んでおり,そこにホオジロがいる/キビタキ♂
■せせらぎの森のオオルリ/枯死した海辺の樹木の上のイソヒヨドリ♀,何となく風景にマッチしている/荒廃が進む海岸部
■オオセグロカモメ成鳥夏羽/ずんぐりした体型のハシボソミズナギドリの飛翔(ただし翼は長い)/ヒメウの群れ
■ウミウ成鳥夏羽/ヒメウ成鳥夏羽/断崖でのウミウの営巣
Copyright(C)2008 Shigenobu Aizawa All Rights reserved.