私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

以前からホシムクドリはいたが、年々個体数が増加傾向のようだ。他のムクドリ類も何かしら来てはずなので、これから期待。

2024年10月6日(日)江島・航路

2024年10月07日 | 江島・航路

■2024年10月6日(日)6:54-11:59【天気】小雨・暗い【機材】EOSR5Ⅱ+RF100-500L ISO1600
【場所】女川港~出島・寺間・江島航路、江島
【種名】クロガモ(初認)、キジバト、カワウ、ウミウ、アマツバメ、ウミネコ、オオセグロカモメ、ミサゴ、トビ、ハヤブサ、ハシボソガラス、ヒヨドリ、メジロ、イソヒヨドリ、ハクセキレイ(13科15種)
【メモ】5日(土)に鳥の海に行ったら雲が低かったせいか、アマツバメの幼鳥がたくさん飛んでいた。江島はアマツバメが繁殖しているので、もっとたくさんいるかなと思って出かけた。また、週末は、昨年同時期の仙台苫小牧航路と苫小牧研究林、羅臼鷲の宿、ネイチャークルーズということで、R5Ⅱ+100-500で、上下左右に揺れる船の上からのAF撮影、高いISO感度での画像を確かめる目的もあった。もっともISO3600、シャッタースピード1秒の写真なら、蔵王でたくさん撮影したが。
さて、女川港を出港し、港内でウミネコが魚を捕まえるシーンを連写したが、AFはばっちりで、今までのようにピントが合わないのでたくさん撮影する必要もなく、ファインダーにウミネコを入れてから最初の2枚でOKになった。港の防波堤を出て、女川湾を進むと、津波で被害を受けた杉林が見えるが、林立する枯木は、津波の高さを想像させる。途中、左右に出島大橋、原発、正面に笠貝島を見て進むが、何しろ最近同じで、まったく海鳥が出ない。そうこうしているうちに、笠貝島を左舷に船は進路を江島に向け、あっという間に港についてしまう。何しろ、この連絡船のスピードは21ノットらしく、かなり速い。途中、ウミネコやウミウが海面に浮いているのがあっという間に後ろの方になったりするシーンや、それらが、近くや遠くを飛んでいるのを撮影した。何しろ、写真を撮るような明るさではなく、小雨にしぶきという最悪のコンディション。AFはすぐに合焦するが、船が上下に急激に動いた時には、被写体から容易にピントが外れるということがわかった。というより、追いかけていた被写体が、ファインダーから急にいなくなるのだから、これは致し方ない。島に上陸し、さっそく旧校舎から足島の見えるところに行ってみたが、以前よりも草木が茂り、見えなくなっている。ちょうど、仙台港に向けて金華山を間もなく通過する太平洋フェリーの「きそ」がやってくるのが見えた。反対側からは大洗から苫小牧に向かうサンフラワー。5月に金華山沖で海鳥を観察し、帰る頃にこの2隻に出会う。と言いつつ鳥はハヤブサ成鳥とメジロしかいない。あとはヒヨドリくらい。アマツバメが10数羽小雨の空を舞う。江島漁港南岸壁に降りる道の途中で、メジロの大群と言っても10数羽だが、今日の見た鳥では多い分。撮影したらどういうわけが、ISO10000の1/5000になっていて、びっくりした。ずっと1600で撮影していたのだが。いろいろやっているうちに動いてしまったらしい。あまり気にせず、防波堤の上でゆっくり、おにぎりを食べ、また、とぼとぼ歩いて戻った。そして、それから、畑めぐり。アマツバメを見る少し前に、以前観察した場所にいた鳥がいて、側溝を遠くから慎重に見つつ、歩いていたのだが、前回の場所で、急に上から一気にふわっと飛んで、向こうの畑の方に降りて行った鳥がいた。どうやら、上の低い枯れ木に止まっていたらしい。側溝ばかり見ていたので、上は全く気が付かず。そう言えば、以前飛島の校庭で、ふと気配を感じて振り返るとそこに止まっていたというのがあった。すぐに、下の畑に直行したが今回は見つからない。別の場所に降りたのかもしれない。まあ、成田でばっちり見ているので、まあ、いいやと思い直し、さきほどは、所定のコースの南岸壁に降りて言った次第。しかし、現在は畑巡り。側溝付近も2回行ったが結局出会えなかった。写真は3枚すぐ撮影したが全く写っていなかったので、今回は正式な記録はなしとした。残念、悔しい気持ちでいっぱいだった。でも成田の写真があるからと諦める。
さて、船を待っている間、笠貝島方面の沖を見ていると、今季初めてクロガモの群れが南下していくのを見たのはよかった。他は、特に何もなく、雨も一層激しくなり、待合室に入った。帰りの船は出島大橋をまた見た以外は、特に何もなかった。そのうち、また見に行くかもしれない。ああいう鳥はちょっとでもぱっと撮影できればいいのだけれど。残念。
【写真】
  
魚を捕まえたウミネコ/津波の被害を受けた杉林/太平洋フェリー
  
ハヤブサ/旧小学校/足島
  
アマツバメ/どういうわけかISO10000メジロ
  
ISO800にして、イソヒヨドリ/再び1600でミサゴ
  
ハクセキレイ/畑巡り/オオセグロカモメ
  
クロガモ/ウミウ/開通を待つ出島大橋
 
ウミネコ。背景の荒れはあまり目立たない/笠貝島


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2023年1月8日(月)女川江島航路、江島

2023年01月08日 | 江島・航路

■2023年1月8日(月)6:45-11:57【天気】晴れ曇り【機材】EOSR5+RF100-500、EOSR7+RF16
【場所】女川港~江島(滞在)江島~出島寺間~出島出島~女川港
【種名】マガモ、スズガモ、シノリガモ、クロガモ、ウミアイサ、アカエリカイツブリ、ハジロカイツブリ、ヒメウ、ウミウ、オオバン、ユリカモメ、ウミネコ、ワシカモメ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、ウトウ、ミサゴ、トビ、ノスリ、ハヤブサ、ハシボソガラス、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、シロハラ、ツグミ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ(17科30種)
【メモ】ブログで、鳥の海がもう少しで200回になろうというのに、女川町江島は学生時代から行っているのに、たった11回では話にならない、ということで久々の上陸。昭和53年に学部の合宿で女川町の小中学校を見学した時の宿泊先が江島だった。当時は島の斜面の至るところに民宿や旅館が軒を並べていた。自力でヤツガシラを見たのもこの島。今日は2014年5月6日以来の上陸。
さて、6:50の1便に乗り、巡視船が湾外で錨をおろして停泊しているのを通り過ぎ、朝日が昇る様子を見ながら撮影をしようとしたが、あいにく曇りでやっと笠貝島に近づいたところで朝日が江島に。途中出たのはウミウ、ヒメウ、ウミアイサ、シノリガモくらい。連絡船「しまなぎ」の速度が速すぎるのと、暗いのとで撮影はかなり困難に。7時15分まだ薄暗い船着き場の入口の岩礁と防波堤上には大型カモメとウミネコの群れ。下船後、さっそく防波堤に行ったが、釣人が先行し、カモメは全部飛んでしまう。仕方がないので、江島の島内ウォッチングに出発するが、出港は11時なのでかなり余裕と言うか、明るくないので逆にこの時期、この時間では早すぎるかもしれない。学校跡に行く前に荒藪浜に降りてみるが、かなり荒れた状態だった。メジロが若干。坂を上って学校跡へ。ハヤブサ成鳥がトビを威嚇して飛ぶ。ホオジロが1羽。隣接する伊勢崎公園から足島や遠くの笠貝島を見るが、特にウミネコやウミウ、ヒメウくらいだった。引き返して、廃屋になった民家前にアオジが4羽、メジロが10羽以上、ヒヨドリもけっこういたが、以前、ヤツガシラを見た民家は竹やぶになっていて、入口だけがかろうじてここだとわかる。5月に来て小鳥類がかなりいた島の施設もすっかりなくなっていて、ここも竹に覆われている。そこから下って漁港の南岸壁に行くが、以前なら、シノリガモを間近に見るなら江島のはずだたったが、シノリガモは遠く2羽。ノスリが飛んで、岸壁下にハジロカイツブリが来ただけだった。あまりに海鳥がいないので、また来た道を引き返し、民家の間の細い階段を右に行き、左に行って、船着き場に早々に着く。40分ほどで出港なので、それほどは待たなかった。出航後は、時間的に明るく視野がいいので、かなり真剣に海鳥を探したが、ウトウ2羽を見ただけだった。ウミアイサはずっと出ていた。出島の出島地区の岩礁に、ヒメウがたくさんいた。あとは、女川港手前の海域で海鳥がたくさんいたが、ほぼウミウ、ヒメウ、ウミアイサ、ウミネコで、ウトウは1羽だけだった。女川港では、アカエリカイツブリ1羽とスズガモ、ユリカモメというところだった。4月下旬にまた行ってみることにする。

【写真】
  
巡視船ざおうと笠貝島/シノリガモ/朝焼けの江島。
  
二股島付近で操業する漁船。ワシカモメ、セグロカモメも見える/江島を出港する高速船しまなぎ/岩礁のカモメ類
  
江島漁港南岸壁前岩礁のウミネコ/ハジロカイツブリ/廃屋になった民家前のアオジ
  
船着き場のネコ/笠貝島/江島漁港と斜面の民家
  
伊勢崎公園の看板/ウミアイサ♂/前回はウミガラスがこの海域に。笠貝島。
 
出島の出島地区岩礁のヒメウとウミウ/出島と女川港中間海域の海鳥。ウトウもいる。


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2022年2月25日(金)女川漁港

2022年02月25日 | 江島・航路

■2022年2月25日(金)12:25-13:34【天気】晴れ【機材】EOSR5+EF500Ⅱ
【場所】女川漁港
【種名】キンクロハジロ、スズガモ、ウミアイサ、アカエリカイツブリ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、ウミウ、オオバン、ウミネコ、オオセグロカモメ、トビ、ハシボソガラス、スズメ、ハクセキレイ(10科14種)
【メモ】とにかくカモメ不足で、オオセグロカモメとウミネコがたくさんいる女川漁港に行ってみた。漁港に着くと、さっそく岸壁に近いところにアカエリカイツブリがいた。この個体は嘴全体が黄色ではなく、基部だけが黄色い。『比べて識別!野鳥図鑑670』を見ると確かにそういう記述があったので納得。女川漁港は、アカエリカイツブリを10羽以上の群れで観察したことがあり、漁港内を一通り見たが、今回はこの1羽しかいなかった。カンムリカイツブリも何と1羽、ついでにハジロも1羽という少なさ。カモメ類も仕方がないとはいえ、オオセグロカモメとウミネコだけだった。例年より個体数は少ないが、まとまった数が見られるだけましだ。本当にカモメ注意報だ。4,5月になったらシギチ注意報になるかもしれない。秋がほぼオオソリ、チュウシャクが絶滅状態だったので。
【写真】
  
アカエリカイツブリ冬羽で嘴の黄色い部分が基部までの個体
  
カンムリカイツブリほぼ夏羽/ハジロカイツブリ冬羽
  
ウミウ      ウミアイサ♂  スズガモ♂♀
  
オオセグロカモメ第1回冬羽/漁船とカモメ類
  
オオセグロカモメ1Wから1S/オオセグロカモメ第2回冬羽
  
オオセグロカモメ4Wから4S/成鳥夏羽/ウミネコ成鳥夏羽


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2020年2月4日(火)女川江島航路

2020年02月04日 | 江島・航路

■2020年2月4日(火)6:49-8:52【天気】曇り【機材】EOS7DⅡ+EF500Ⅱ+EF100-400Ⅱ,EOSR+RF24-105
【場所】女川ー江島航路,周辺漁港
【種名】コクガン6,ヒドリガモ,スズガモ,クロガモ+,シノリガモ+,ウミアイサ+,アカエリカイツブリ1,カンムリカイツブリ+,シロエリオオハム1,ヒメウ,ウミウ,オオバン,ユリカモメ,ウミネコ,カモメ,ワシカモメ,シロカモメ,オオセグロカモメ,ウミガラス1,ウトウ1,トビ,ハシブトガラス,ハシボソガラス(9科23種)
【メモ】今シーズン,未だに例年たくさん見られるウミスズメを1羽も見ていないので,ここの航路なら見られるはずと思い,朝早く行ってみたが,結局いたのは,シロエリオオハム1,ウミガラス1,ウトウ1という状況だった。いったいどうしたことか?ということで,またその辺の沿岸や航路に出るつもりではいる。ウミガラスがたまたま,島を撮影した写真にピントがあって写っていたのは幸いだったが,目視したわけではない。ハシブトウミガラスは以前,アホウドリ調査で見たことがあるし,ずっと以前,女川-金華山航路で見たことがある。ということで,航路はちょっと期待はずれだった。ウミアイサ5,6羽の群れがけっこうに飛んでいた。行きは江島直行で,帰りは出島・寺間の2港に寄るが,寺間の方が海鳥は多かった。女川港内は,カンムリカイツブリの集団がいた。カモメ類はオオセグロカモメとウミネコを中心に女川漁港の水揚げの魚に群れていたが,オオセグロカモメのかわいいメス型個体もけっこう見られたのは良かった。コクガンは以前行った時には,相川同様,小さい川が流れ込んでいる漁港なので,かなりの個体がいたが,前回,今回と非常に数が少なく,カモメ類もワシカモメとシロカモメがいたくらいで,海鳥の数はかなり少なかった。餌がないということだろう。しばらくウミスズメを求めて鳥見は続く。今日の撮影メインレンズは100-400でISO400。
【写真】

  

船から女川港周辺    江島航路の夜明け

  

シロカモメ第1回冬羽         コクガン

  

江島周辺の夜明け          アカエリカイツブリ

  

江島周辺とウミアイサ

  

江島       ウミアイサ    シロエリオオハム

  

江島周辺海域    シノリガモ    江島周辺

  

ウトウ生殖羽    偶然写っていたウミガラス羽ばたき

  

オオセグロカモメ  シノリガモ   クロガモ

  

クロガモ      ウミウ     ヒメウ繁殖羽に近い

  

クロガモ      出島港周辺海域  女川漁港内ユリカモメ

漁港のオオセグロカモメ,ウミネコ メス型もいる


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2016年1月17日(日)江島航路

2016年01月17日 | 江島・航路
■2016/1/17(日)9:01-11:51【天気】晴れ時々曇り
【場所】女川江島航路,ブルーライン漁港
【種名】コクガン15,ヒドリガモ,マガモ,カルガモ,オナガガモ,キンクロハジロ,スズガモ大群,シノリガモ,クロガモ,ホオジロガモ,カンムリカイツブリ,ミミカイツブリ,ハジロカイツブリ,キジバト,ヒメウ,ウミウ,アオサギ,ダイサギ,オオバン,イソシギ,ユリカモメ,ウミネコ,カモメ,ワシカモメ,シロカモメ,オオセグロカモメ,ウミスズメ,ウトウ,トビ,ツグミ,スズメ,ハクセキレイ(13科31種)
【メモ】このコースは2回目で,大川から雄勝に抜け,ブルーラインを通って女川に行くルート。途中,漁港でカモメ類,コクガン,海鳥を観察する。女川からは江島往復の定期船に乗って海鳥の観察となる。今回は,漁港にはコクガンの小群がいた。ほとんどが成鳥で,漁港に注ぐ川の水門近くと消波ブロックにいた。前回来た時は,ワシカモメもいたが,今回はほとんどウミネコとカモメとコクガンで,漁港外には海ガモやカイツブリ類がいた。
女川江島航路では,ウミスズメは多かったがウトウはあまり出なかった。アビ類は空振りで全く見ることがなかった。
【写真】
  
■ウミネコとオオセグロカモメ/ヒメウ,スズガモ,ハジロカイツブリ,カモメ,クロガモなどいたが,もっと探せば他にもいろいろいた雰囲気だった。/ハジロカイツブリ
  
■ハジロカイツブリのペア/ウミネコ,カモメ,コクガン,カモ類
  
  
  
  
■コクガン成鳥
  
■女川港 スズガモとハジロカイツブリ/江島航路ウミスズメ/女川原発
  
■ヒメウとウミウの群れ/シロカモメ/シノリガモ


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2014年5月6日(火)江島航路・江島

2014年06月22日 | 江島・航路
■2014/5/6(火)7:06-11:46【天気】曇り時々小雨
【場所】女川~出島~江島航路、江島
【種名】カルガモ(女川港)、シノリガモ♂1、キジバト、ヒメウ、ウミウ、ウミネコ、オオセグロカモメ、ウトウ600+、トビ、ハヤブサ成鳥2若1、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ウグイス、エゾムシクイ2、ムクドリ、イソヒヨドリ、アオジ(13科18種)
【メモ】前日までの荒天の名残が感じられる清新な海だった。復興が少しずつ進んでいる女川の町を背にして高速艇「しまなぎ」はかなりのスピードで出島に向かった。この船の動きは非常に機敏で、操船もまた素晴らしいのだろう、乗っていていつも感心する船だ。沖防波堤を過ぎるとすぐに500+のウトウの群れが両舷に展開しているのが見えた。こんなに多くのウトウを見たのはこの航路では初めてだ。たいていは出島を過ぎて江島に向かう航路で見られるのだが、今回は沖防波堤から出島・寺間間の海域で多く見られ、むしろ江島まではほとんど出なかった。ミズナギドリ類が皆無だったのには驚いた。出島、寺間の港に寄港するたびに大津波が島々を洗ったのがよくわかる。ほとんど入り組んだ島々の上の方までマツがなぎ倒されたり、枯死したりしていたが、中には残っているマツも多く見られた。江島は小鳥類は渡りが過ぎたのか、あるいは個体数が少なかったのか、今までで一番というか、ほとんど小鳥の姿が見えなかった。ヒヨドリはいたるところにいるが、メジロはかなり少なく、アオジも少ししかいなかった。いつもハヤブサが止まっているマツは枯れてしまっていて、ハヤブサの姿は見えなかったが、島の反対側に行くと、成鳥1羽に若鳥1羽が絡んでいて、もしかしたら昨年の子別れしない子かもしれなかった。もう一羽成鳥がいたが、大きさの比較はできなかった。帰りの船を待っている間防波堤のカモメ類を見ていたが、特に違った種類はなく、テトラポッドの下の海に、ウトウとヒメウの夏羽が浮いていた。帰りの航路も、ミズナギドリ類が全然で、ウトウしかいなかった。シノリガモの♂一羽を見たくらいだったが、ウトウの群れをこれだけ近くで大群をこのフィールドで見たのは初めてだったので、とても満足して帰った。
【写真】
  
■女川港付近の現状。/金華山航路(日・祝)アルティアとベガ(潮プランニング)
  
■女川港沖防波堤付近のウトウの群れ/津波の被害によって多くのマツが枯死したり、岩肌が荒れていた。/出島の防波堤近くのウトウ
  
■江島ウミネコのコロニー/エゾムシクイ/ハヤブサ成鳥2羽と若鳥1羽
  
■ワシカモメ2W/ヒメウ冬羽/出島防波堤付近のウトウの群れ
  
■ウトウ


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2012年4月16日(月)江島,女川-江島航路

2012年04月16日 | 江島・航路
■2012/4/16(月)7:13-11:49【天気】曇り時々晴れ
【場所】江島・女川-江島航路
【種名】アカエリカイツブリ1,ウミウ+,ヒメウ3,シノリガモ12(♂4,♀8),ウミアイサ3(♂1,♀2),ミサゴ1,トビ2,ハヤブサ成鳥♂1♀1,オオバン1,セグロカモメ成鳥夏羽1,オオセグロカモメ+,ウミネコ1万羽以上,ウトウ夏羽2,ハクセキレイ+,セグロセキレイ1,ヒヨドリ+,イソヒヨドリ10+,ツグミ10+,ウグイス++,エナガ1,シジュウカラ4,メジロ++,アオジ10+,カワラヒワ20+,スズメ3,ハシブトガラス4(18科26種)
【メモ】万石浦から女川の町に行くと瓦礫は整理され,かつての町並みは更地となって,見えるはずのない港と海が見える。マリンパル女川は重機による取り壊しの最中で,離島連絡船の「しまなぎ」の岸壁は1m近くかさ上げされ,すぐ近くに海面すれすれのそれまでの岸壁があり,沈下のすさまじさを物語っている。江島や金華山に行く時は,店の前によく停めていた七十七銀行は,外側だけが残っているが,外観から,七十七銀行だとすぐわかる。
「しまなぎ」は現在,江島を毎日三往復しているが,全国船便のHPにはまだ月曜日としか記載されていない。乗船すると,船の中で自販機タイプの券売機を使って切符を売っていた。出港してから気づいたことだが,女川港を守っていた沖防波堤がない。防波堤の基礎からあの巨大津波は根こそぎ破壊してしまったのだ。防波堤があった辺りを過ぎ,女川原発との中間地点で,ウトウのペアが浮かんでいるのが見えた。このペア(おそらく同一個体)は,帰りの船でもほとんんど同じ海域にいて,往復とも撮影が出来た。しかし,その後は海鳥はさっぱりで,ウミウやカモメ類しか飛ばない。江島に着くと,津波被害の跡が生々しく,港に隣接する漁協の建物はすっかり破壊されていた。ここでも沈下が激しく,港の待合所はかさ上げしたところから50cmほど下に埋もれていた。島内の道路は至る所でひび割れ,高さはそれほどでもないが,沈下しているところも多かった。瓦礫は,島の反対側の船着き場にダンプで運んで山となっている。
鳥は全島メジロ状態で,ウグイスもかなりいるが,どちらもまだ季節が早く,ゆっくり見ることは出来なかった。センダイムシクイ,キビタキを期待したが1羽も見なかった。珍しい鳥が出たわけではないが,相変わらずハヤブサペアが,いつもの松の木に止まっていたり,ウミネコの何万という群れがいたことがうれしかった。民家はあちこちで取り壊しが進んでおり,これは地震による被害と思われた。最後にアカエリカイツブリを港で見,帰りの航路でまたウトウを見た。今回の江島での観察では,オオミズナギドリやハイイロ,ハシボソなどのミズナギドリは皆無で,季節的にまだ早いのか,それとも海面が凪ぎ状態だったので,近海では観察できなかったのかもしれない。
【写真】
  
■津波で破壊され,重機で取り壊し中のマリンパル女川/東北電力女川原発/江島と「しまなぎ」
  
■シノリガモ/ハヤブサ♀/メジロ
  
■オオセグロカモメのペア。手前は足の長さや体全体が華奢な印象で,おそらく♀型。/ウミネコのコロニーが至る所にある/イソヒヨドリ♂
  
■シノリガモのペア/ウミネコのコロニー/明らかに小さいウミネコの個体
  
■セグロカモメ成鳥夏羽/ウミネコ成鳥夏羽
  
■アカエリカイツブリ。冬羽から夏羽に移行中。
  
■出島/ウトウのペア/津波の高さがわかる杉林


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2009年5月2日(土)江島・航路

2009年05月19日 | 江島・航路
■2009/5/2(土)10:15-13:45【天気】晴れ
【場所】女川町江島,航路
【種名】オオミズナギドリ,ハシボソミズナギドリ,ウミウ,ヒメウ,ゴイサギ,ビロードキンクロ♂,ミサゴ,トビ,ハヤブサ,オオセグロカモメ,ウミネコ,キジバト,アマツバメ,コゲラ,ハクセキレイ,サンショウクイ,ヒヨドリ,モズ,イソヒヨドリ,アカハラ,ツグミ,ヤブサメ,ウグイス,センダイムシクイ,キビタキ,エナガ,ヤマガラ,シジュウカラ,メジロ,ホオジロ,アオジ,クロジ,マヒワ,カワラヒワ,シメ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(23科37種) その他 クジラ2SP
【メモ】ずいぶん久しぶりに連休に江島に行った。海鳥類はミズナギドリ2種類が遠くに見えただけでウトウも見ることができなかった。天気が悪くてガスでもかかっていればたくさん見られるのだが,凪で天気も良かった。江島近くでビロードキンクロと,クジラと思わしき2頭の黒光りのする背中が見えた。島は全島メジロ,センダイムシクイという状態で,シメの数も多かった。どういうわけかゴイサギが飛んで,岩礁の上に降りるのを見た。キビタキは以前見ていたポイントで♂♀で♂がしきりに自分を離そうと,何度も出ていたので,営巣していたのだろう。ハヤブサはペアで,かなり長い時間,いつもの絵になる松の木に止まっていた。営巣はどうなっているのだろうか。場所によって繁殖時期が違うらしいが,2羽で動きもせず1時間くらい同じ場所にいた。繁殖しているとするとカラスとかウミネコなんかもハヤブサのヒナを襲うのだろうか。某所の海に面した断崖のハヤブサは,毎年営巣するが,カラスが邪魔をしてなかなか繁殖できないと言っていたが,ここはどうなのだろうか。
【写真】
  
■マヒワ/センダイムシクイ1羽と行動していたメジロ
  
■メジロとセンダイムシクイ 旧小中学校記念碑の後ろに植樹されているサクラ(の一種)の木に2羽でいた。
  
■以前,観察した場所とほぼ同じ範囲内にいたキビタキ♂。♀も1羽いた。/ウグイス
  
■舗装された小径で餌をついばんでいると思って見たらシメだったという話/突然,目の前の電線に直線的にすごい勢いでやってきて止まったアトリ♂夏羽。周りを探したがどういうわけかこの1羽だけだった。/アマツバメ,群れがびゅんびゅん飛んでいた。以前,7月に行ったときも群れで飛んでいた。
  
■まるで盆栽のような松の木に止まっているハヤブサのペア/またしてもシメ/至る所にいるセンダイムシクイ
  
■今回全島センダイムシクイ状態だったので,センダイムシクイの特徴である黄白色の頭央線もよく見ることができた。/キビタキ♂。何度も同じ個体を観察することができたが,何しろ葉の陰。
  
■「歩けば郭公」(山頭火)ではなく,歩けばセンダイムシクイ/ウミネコのペア
  
■もしウミネコの嘴に黒い部分がなかったら,目の周りの美しい赤と嘴の赤でかなりおしゃれな感じの鳥になったと思うのだがどうだろうか。色は使いすぎてもよくありませんね。


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再掲2004年5月5日(水)江島・航路

2009年05月12日 | 江島・航路
■再掲2004/5/5(水) 9:30-13:30 【天気】曇り時々小雨
【場所】女川-江島航路(往復)、江島港~東大津波観測所~旧女川三中・五小校庭~南側漁港(3往復)
【種名】オオミズナギドリ、ハイイロミズナギドリ、ハシボソミズナギドリ、ウミウ、ヒメウ、トビ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、ウミネコ、ウトウ、キジバト、ヤツガシラ、コゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、コマドリ、イソヒヨドリ、アカハラ、シロハラ、ツグミ、ヤブサメ、ウグイス、センダイムシクイ、キビタキ、オオルリ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(19科34種) 他にイルカの群(二股島手前)
【備考】宮城の飛島江島に行った。島内は例によってメジロが多かった。キビタキ、オオルリが身近に観察できた。航路では二股島と平島の間の海域でウトウと、ハイイロミズナギドリ、ハシボソミズナギドリを複数見ることができた。ヤツガシラは道路脇で採餌していた。島を回っているうち2,3回見た。最後は土をほっくり返しているのを見てレンズを向けたが見事手前の杭にピントがあって,肝心のヤツガシラは背景ボケになってしまった。旧小中学校近くの展望台からフェリー航路を見ると,「さんふらわあ」と漁船の間にどこまでも続くミズナギドリの道が見えた。
【メモ】江島の5月探鳥は2004年に行ったきり,一度も行っていないことが今回わかった。理由は,仕事が忙しかったのもあるが,5月の連休は金華山,花山,鳥の海と最低3カ所が決まっていたからだ。その花山が地震でだめになり,今回,江島に行くことにしたのだが,ここもなかなかのフィールドだ。何しろ,宮城県では一番外洋に離れた島であり,人が住んでいる島では一番面積が小さく,歩きやすい。その割に鳥の種類・個体数が多く楽しめる。天気が悪かったり,霧が出ていればミズナギドリ類がたくさん出るし,何しろ船賃が安い。大学時代に巡検で学校訪問した島なので余計,思い入れがある。
以下,写真を再掲し,記録不十分なところを補うことにした。
【写真再掲】デジカメは起動時間が遅かったEOS10D。今の50Dと比べると,やはり色数が少ないのがわかる。写真はあっさりした風合い。愛用レンズの100-400は以前,石巻で滑った拍子に鏡胴を石に強烈ににぶつけ,一部がへこんでしまい,MFがきかなくなり,それでもしばらく4月の中旬までAFのみで撮影していたが,ついに,それも動作しなくなったため,同じレンズを購入した。ちなみにズーム操作がこんなにスムーズだったとは知らなかった。前のはフィルムカメラ時代から10年以上使ったレンズで,1回は鏡胴を全部取り替えたのだったが,ぶつけてからは特にフォーカスやズームが不安定だった。デジカメの方は年々バージョンアップしていくのでそのたびに交換しているが,性能が上がっていくのがいい。
  
■ハシボソミズナギドリ/ハイイロミズナギドリ,翼の裏面もそうだが,頭の形や嘴が違っていた/ウトウの群れ
  
■ウミネコのコロニー/メジロ/キビタキ♂ マミジロキビタキ♂成鳥は大学時代に金華山で,ムギマキは同じく仙台市川内で観察したことがある/
  
■今年2009年5月に見た場所と同じところにいたキビタキ。菜の花に付いているアブラムシを食べていた。
  
■前と同じキビタキ/ウミウとウミネコの繁殖地
  
■オオセグロカモメ夏羽/オオセグロカモメだが,手前の個体は嘴が長く変形しており,体つきも一回り小さかった/オオルリ成鳥♀
  
■イソヒヨドリ♂/電線の上で囀るウグイス/大洗行きフェリーと漁船の間にミズナギドリの道
  
■民家の玄関先で土を掘って採餌していたヤツガシラ,ピントは手前の杭/ヤツガシラが採餌していた道端の飛んでいった後のぶれた写真/オオルリ♂成鳥のピンぼけ写真
  
■キビタキ♂


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2001年4月~2002年3月 江島

2005年05月22日 | 江島・航路
■ 8/19(日) 9:30-13:30
【場所】宮城県牡鹿郡女川町江島
【種名】メジロ60+,スズメ,ハシブトガラス,ヒヨドリ,イソヒヨドリ,ウミネコ,オオセグロカモメ,ウミウ,キジバト
【備考】島の至る所でメジロが見られた。おそらく,スズメの個体数より,多いと思われる。女川~江島での海鳥が目当てだったが,何も出なかった。しかし,あれだけメジロが見られたのだからよしとしよう。→メジロの鳴き声MP3(154K)

2005年3月21日(土)女川-江島航路,江島

2005年03月21日 | 江島・航路
■2005/3/21(土) 9:00-14:30 【天気】晴れ
【場所】女川-江島航路(往復)、江島港~東大津波観測所~旧女川三中・五小校庭~南側漁港(往復)
【種名】ウミウ、ヒメウ、トビ、ハヤブサ、ウミネコ、オオセグロカモメ、ウトウ、キジバト、コゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、イソヒヨドリ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、エナガ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(20科24種)
【備考】ウトウの群れが何度も飛ぶのを見ながら、30分ほどで江島に着いた。大学時代に巡検で訪れた小中学校は、ずいぶん昔に廃校になってしまって、現在、島は高齢化が進んでいる という。民宿も聞けば1軒だけ。一本道をとぼとぼ歩いて、島の西側の小港に着いた。風は多少強かったが、岩陰に入るとぽかぽかと温かい。大型カモメ類はいなかったので、お昼にしてしばらく昼寝をした。それから船の時間に合わせて、ゆっくり戻った。 港の防波堤下にシノリガモの群れを見つけ、しばらく撮影していた。昨年の某鳥はいなかったが、なかなかいいピクニックだった。あとは女川と石巻で海産物を見ながら家路についた。
【写真】
  
  
■シノリガモの群れ
  
■ハヤブサ/ウミネコ成鳥夏羽


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2004年8月7日(土)女川-江島,江島

2004年08月07日 | 江島・航路
■2004/8/7(土) 9:30-13:30 【天気】晴れ
【場所】女川-江島航路(往復)、江島港~東大津波観測所~旧女川三中・五小校庭~南側漁港(往復)
【種名】カイツブリSP2(女川原発周辺海域、カイツブリでない小型の種類)、ウミウ+、トビ2、ウミネコ++、アマツバメ34、ハクセキレイ3、ヒヨドリ8、イソヒヨドリ1、ウグイス12、シジュウカラ1、メジロ+、ホオジロ1、カワラヒワ4、ムクドリ2、スズメ16、ハシブトガラス4(16科16種)
【備考】ここも例外なく暑かった。ウミネコ、ハクセキレイ、メジロ、イソヒヨドリ、カワラヒワの幼鳥がいた。イソヒヨドリの♀と思われる幼鳥は、コムクドリくらいしかなくて、スマートだった。カワラヒワの子どものは、尾がまだ短いのがご愛敬だった。アマツバメの群れが飛んでいて、一度群れ全部が密集して同じ方向に旋回して激しく鳴きながら飛んでいるのを見た。その後はまたばらばらに飛んでいた。
【写真】
  
■ウミネコ,メジロ,カワラヒワの幼鳥
  
■ヒヨドリ,ハクセキレイの幼鳥/アオスジアゲハ


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2004年5月5日(水)女川-江島航路,江島

2004年05月05日 | 江島・航路
■2004/5/5(水) 9:30-13:30 【天気】曇り時々小雨
【場所】女川-江島航路(往復)、江島港~東大津波観測所~旧女川三中・五小校庭~南側漁港(3往復)
【種名】オオミズナギドリ、ハイイロミズナギドリ、ハシボソミズナギドリ、ウミウ、ヒメウ、トビ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、ウミネコ、ウトウ、キジバト、ヤツガシラ、コゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、コマドリ、イソヒヨドリ、アカハラ、シロハラ、ツグミ、ヤブサメ、ウグイス、センダイムシクイ、キビタキ、オオルリ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(19科34種) 他にイルカの群(二股島手前)
【備考】宮城の飛島江島に行った。島内は例によってメジロが多かった。キビタキ、オオルリが身近に観察できた。航路では二股島と平島の間の海域でウトウと、ハイイロミズナギドリ、ハシボソミズナギドリを複数見ることができた。ヤツガシラは道路脇で採餌していた。島を回っているうち2,3回見た。最後は土をほっくり返しているのを見てレンズを向けたが見事手前の杭にピントがあって,肝心のヤツガシラは背景ボケになってしまった。旧小中学校近くの展望台からフェリー航路を見ると,「さんふらわあ」と漁船の間にどこまでも続くミズナギドリの道が見えた。
【写真】
  
■渡りの途中のキビタキ成鳥♂
  
■菜の花についたアブラムシを食べていたキビタキ/民家の物干しに止まったオオルリ
  
■電線で鳴くウグイス/一列になって飛ぶウトウ/飛島のヤツガシラにこだわる理由はこのピンぼけ写真のせいです


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