私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

今日はオジロトウネン、ホシムクドリ、コチョウゲンボウなどいた。コクマル、オオハシシギは空振り。

2011年3月27日(日)鳥の海

2011年03月27日 | 鳥の海
■2011/3/27(日)6:14-9:15【天気】晴れ
【場所】鳥の海
【種名】ハジロカイツブリ夏羽,カンムリカイツブリ夏羽,カワウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,マガモ,カルガモ,スズガモ,カワアイサ,ミサゴ,トビ,ノスリ,ハヤブサ,ユリカモメ,オオセグロカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,ツバメ1,ハクセキレイ,ヒヨドリ,モズ,ツグミ,ホオジロ,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,ミヤマガラス200+,ハシボソガラス,ハシブトガラス(18科31種)
【メモ】震災から2週目の鳥の海に行ってきた。最初,亘理インターで降りたが写真のいつもの農道が通れず,一旦引き返して山元ICまで行き,そこで降りていつもの浜通りの道を鳥の海の方に引き返した。海沿いのイチゴ栽培のハウス前を通ろうとしたが,途中で道路は分断されていた。そこでもう一度高速に乗って亘理ICで降り,遠回りして鳥の海南岸の公園から海岸へ行く堤防沿いの道を行ったが,下の写真のような状況だった。それから戻って,鳥の海荘へ行ったが,1Fは完全に津波が通って行ったのがわかった。いつもはらこ飯やシャコ飯,ホッキ飯を食べ,極上塩辛を売っているこれは学生時代からの店は跡形もなかった。そして,ささやかな夢であるが退職したら,春秋のシギチの渡りの時に1週間くらい滞在して,ゆっくり鳥を見たいと思っていた見晴も大きな被害を受けていた。NHKが鳥の海の自然をロケする際,ここがいいですよと勧めた食堂・民宿だ。もう何度もはらこ飯や鳥の海ラーメンを食べている馴染みの有名な店だ。亘理漁港の西側と南側の岸壁付近の道路にはかなり大きな船が流されており,ここは通れなかった。帰りは,亘理大橋から仙台空港,24年度完成予定だった教育複合施設の建築現場を見て,名取ICから,仙台に戻った。
【写真】
  
■亘理インターを降りて,春先にはノビタキやマヒワをよく観察する農道/鳥の海西岸から。ミサゴが見える。
  
■ハヤブサ成鳥。右目と周辺が負傷しているようにも見える。
  
■ハヤブサ/カンムリカイツブリ夏羽/ハジロカイツブリ夏羽
  
■津波の猛威に晒された蛭島。手前にスズガモの群れ/蛭島に渡る橋。/海岸に出る堤防沿いの道は電柱が倒れて電線が道路に落ちていた。また,堤防の道が流され陥没して,海岸には渡れない。
  
■西岸,流されてきた流木に乗るカモメ,ウミネコ。/鳥の海西側田圃浸水域のユリカモメ。/カモメ


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2011年3月20日(日)蕪栗沼・周辺

2011年03月20日 | 蕪栗沼・白鳥地区
■2011/3/20(日)5:46-9:06【天気】
【場所】蕪栗沼・周辺
【種名】ダイサギ,アオサギ,マガン,オオヒシクイ,マガモ,カルガモ,コガモ++,オナガガモ,トビ,ノスリ,チュウヒ,コチョウゲンボウ,オオバン,イカルチドリ1,オオハシシギ2,キジバト,ハクセキレイ,ヒヨドリ,モズ,ツグミ,ホオジロ,カシラダカ(夏羽移行個体多い),オオジュリン,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(17科28種)
【メモ】朝の4時30分に出発し,震災後初めて実家に行った。どのルートで行けばよいか事前に情報を得て,4号線を行くのが一番よいということがわかり,ほとんど車が通らない道をひたすら北上した。時々道路や橋に段差があったが夜明け頃に蕪栗沼近くのいとこの家に到着した。大丈夫そうだったので玄関先に立っただけで車に引き返した。それから蕪栗沼に行こうと沼の西側道路を走った。土手の道や橋が写真のような状況で一周はできなかった。
引き返す途中,思わず,茫漠とした風景の中,沼から飛び出したマガンの編隊がいくつもこちらへ飛んでくるのを見た。ガンの飛び出しが見られるとは予想だにしていなかったので,車から降りてしばらく眺めていた。それから実家に行き,被害状況を見たり,家族・親戚の状況を聞いた。帰りは白鳥地区と蕪栗沼をまわることにした。堤のオオハシシギ2羽とイカルチドリ,白鳥地区のタゲリの群れ,コチョウゲンボウ,蕪栗沼のオオヒシクイ,夏羽のカシラダカ♂,オオジュリンなど見た。
【写真】
  
■蕪栗沼周辺の道路や橋の陥没箇所/マガンの飛び出し
  
■茫漠とした風景の中に朝日が霞んで見え,ガンの小群が飛び交っていた。
  
■堤にはオオハシシギ2羽がまだ残っていた。/白鳥地区のタゲリの群れ/蕪栗沼のオオヒシクイ
  
■オオヒシクイの飛翔/コチョウゲンボウ♀
  
■ノスリ/コガモとダイサギ


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2011年3月18日(金)北環状線

2011年03月18日 | 観察図鑑
■2011/3/18(金)10:12-12:02【天気】晴れ
【場所】北環状線
【種名】オオタカ成鳥1,キジバト,ヒヨドリ,イソヒヨドリ♂,ツグミ,シジュウカラ,スズメ(6科7種)
【メモ】前日の20時頃に給油のために並び,翌日給油20Lを入れ終えたのが12時30分頃だった。車で待っている間にも,それなりに鳥は出た。
【写真】
  
■葛岡清掃工場付近北環状線道路脇のヒヨドリ
  
■ガソリンスタンド手前のヒヨドリ。


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2011年3月9日(水)青葉山公園

2011年03月09日 | 青葉山・広瀬川
■2011/3/9(水)7:50-7:54【天気】晴れ
【場所】青葉山公園
【種名】アオサギ,オシドリ,マガモ,カルガモ,コガモ,キジバト,カワセミ,ヒヨドリ,モズ,ツグミ,シジュウカラ,スズメ,ムクドリ,ハシブトガラス(11科14種)
【メモ】青葉城のお堀の跡である「長沼」ではオシドリの小群が見られる。このオシドリは以前HPにも書いたが,大学野鳥の会に入って活動を始めた1976年当時は見られなかった鳥種の一つだ。植物園のセンサスの際,飛んでいたのを一度だけ見たことがあるくらいで,当時は観察されなかったカワアイサと同じだ。今,中ノ瀬橋~大橋~評定河原橋の間では1年中ごく普通に見られるオシドリだが,その当時は観察できなかった。もちろん他の方々は観察していたかもしれないが。長沼一帯は博物館や青葉城址,青葉山市営コートなど人工物も多いが,広瀬川と相俟って変化に富んだ自然環境がある。5月になると中学生のテニスの試合で土日は歓声が周囲に響くが,それまでのシーズンは美しいサクラの季節があったり,本当にすばらしいフィールドの一つだ。
【写真】
  
■オシドリ夫婦と言われるが,この時期観察しているとなかなかいろいろな関係が見られる/オシドリ♀
  
■♂2羽に♀1羽が付いて行動していたが,どちらの♂とペアなのか,またはペアになる前なのかよくわからなかった。
 
■オシドリ自体はもちろん美しいのだが,周囲の緑を映した水面もまた美しい。



2011年3月7日(月)仙台湾(太平洋フェリー航路)

2011年03月07日 | 金華山沖・仙台湾
■2011/3/7(月)14:00-15:00【天気】雨,曇りのちやや晴れ
【場所】仙台湾(ワイバードツアー)
【種名】オオハム,アカエリカイツブリ,カンムリカイツブリ,ウミウ,ヒメウ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,カモメ,ウミネコ,ミツユビカモメ,ハシブトウミガラス,ケイマフリ,ウミスズメ,ウトウ(5科14種)
【メモ】通常の航行であれば14時10分が相馬沖ということだったが,フェリーは約15分ほど早く仙台港に向かっていた。北茨城沖のアホウドリ以後はあまり海鳥の出現がなく,仙台湾に入るまでいったん休憩した。14時を過ぎ,仙台湾に入ると,山元町・亘理町沖にウトウの大群が次々に現れては消えていった。フェリーの外洋側ではウミアイサとウミスズメの大群がこれも次々に現れ,ハシブトウミガラス,ケイマフリも見られた。1,2月に岩沼市北釜の海岸から見るとクロガモやビロードキンクロ,ウミスズメ,アビ類が多く見られるが,フェリー航路ではカモ類は観察できなかった。仙台港に近づくとほとんど海鳥類も少なくなってきたので観察を終了した。これまで,これほど多くのウトウの群れは観察したことがなかった。帯状に群れが浮かんでおり,ウミスズメもかなり多かった。意外だったのはウミアイサの大群だ。名古屋行きの航路では少数しか見なかったが,帰りは,本当に多くの個体が観察できた。カモメ類はミツユビカモメ,オオセグロカモメ,セグロカモメ,カモメ,ウミネコが観察できたが,期待したアホウドリ類は観察できなかった。カイツブリ類ではアカエリカイツブリが多かった。
【写真】
  
■ウミアイサとウミスズメの大群/オオハム/ウトウ夏羽
  
■3/5の写真:嵯峨渓波島・石巻港・日本製紙・上品山/仙台市の高層ビル群と海岸線
  
■3/5の写真:石巻港日本製紙の工場・上品山/岩沼市・日本製紙・烏帽子スキー場/亘理町・山元町・新地町・阿武隈山地と南蔵王


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2011年3月7日(月)銚子沖~北茨城沖

2011年03月07日 | 県外・国外・その他
■2011/3/7(月)7:58-10:15【天気】雨,弱風
【場所】銚子沖~北茨城沖(ワイバードツアー)
【種名】アビSP,アホウドリ3(7),コアホウドリ1,クロアシアホウドリ1,オオミズナギドリ,トウゾクカモメ1,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,シロカモメ,ウミネコ,ミツユビカモメ,ウミスズメ++,コウミスズメ,エトロフウミスズメ,ウトウ(6科17種)
【メモ】名古屋港を前日の19時に出港。ワイバードのIさんから一通り明日の日程について聞く。観察場所の下見をして船内に戻り,夕食を済ませて風呂に入り,カウンターで日本酒を飲んで8時には就寝。何しろ睡眠を取るために来たのだから。12時に目が覚めて,また寝る。起きたのは6時30分。風呂に入って,後部デッキに出るとすでにツアーの方々(自分もだが)が観察をしていた。雨風が強く,後部デッキ以外は観察は不可能だったが,後部デッキは何とか雨も凌げた。一旦戻って朝食を取り,また風呂に入ってから,観察を始める。ウミスズメ,エトロフウミスズメ,コウミスズメの群れが飛ぶ。ミツユビカモメとウミネコが多い。オオセグロカモメやセグロカモメも比較的多く飛ぶ。オオミズナギドリなども。後で撮影した写真を見ると,ワシカモメやシロカモメも写っていた。しかし,とにかく遠く,暗く,視界が悪く,写真という感じではない。「遠い」が今回のキーワードなので仕方がないことだが。寒くなったのでまた風呂に入ってまたデッキに出る。「湯冷めしないんですか?」と聞かれたが,全然そういう感じはない。フェリーでは寒くなったら風呂に入って温まり,また観察というのが今までのスタイルだ。それに時々船内に入って,雨や潮水に濡れたカメラ・レンズを乾かさなければならない。ということで,ここまではそれほど感動もなかったが,8時を過ぎて北茨城沖にさしかかるころから,アホウドリ類が出始めた。自分が最初に見たのは,山形から参加された方が,左舷に漁船についてくる海鳥(ウミネコ,ミツユビ,ワシ,シロ,オオセグロ,セグロ,オオミズナギ)を発見し,その後ろにアホウドリの完全な成鳥が1羽ついているのをワイバードのIさんが見つけて,みんなに教えてくれた個体だった。アホウドリが成鳥になるには10年程度を要するとされているため,このアホウドリは10歳以上ということになる。『海鳥ハンドブック』(箕輪義隆 文一出版2007)P16の成鳥と羽衣のパターンが同じだ。船の後ろから近づいてきて,船尾から上昇しマストすれすれを飛んで船の前方に出て,旋回してまた後方へ戻った。この間,クロアシアホウドリも出現し,かなり遠いがツーショットが撮影できた。その後,前掲ハンドブック亜成鳥3羽のうち,1,2番目の亜成鳥を1羽ずつ観察,撮影できた。実は,最初の成鳥が出てから,すっかり満足してしまい,また風呂に入りに行った後に,亜成鳥2羽を観察している。実はこの間,けっこう近くまで亜成鳥がやってきたというお話を聞いたが,何しろ,風呂の窓から海を見ていたので,わからなかったわけだ。ということで7回観察できたということだったが,自分が見たのは3個体ということになるが,これで十分だった。コアホウドリやクロアシアホウドリも観察でき,福島沖近くになると海鳥もあまり観察できなくなったため,仙台湾にさしかかる時間まで,また風呂に入って寝た。起きたのは2時過ぎで,ここからは仙台湾となる。
【写真】
  
■ミツユビカモメ,ウミネコ,オオセグロカモメ/アビSP/アホウドリ成鳥とクロアシアホウドリ
  
■アホウドリ成鳥/アホウドリ亜成鳥図鑑亜成鳥2番目/アホウドリ亜成鳥図鑑亜成鳥1番目
  
■アホウドリ亜成鳥図鑑亜成鳥1番目のパターン。どのように成鳥になるまで羽衣が変化していくのかがわかる。
  
■コアホウドリ/トウゾクカモメ


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2011年3月6日(日)弥富野鳥公園,鍋田干拓,藤前干潟

2011年03月06日 | 県外・国外・その他
■2011/3/6(日)11:06-14:29【天気】晴れ時々曇り
【場所】弥富野鳥公園,鍋田干拓,藤前干潟
【種名】カンムリカイツブリ,カイツブリ,カワウ,コサギ,アオサギ,マガモ,カルガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,コガモ,キンクロハジロ,ホシハジロ,ユリカモメ,オオセグロカモメ,セグロカモメ,カモメ,ズグロカモメ,ミサゴ,ケリ,シロチドリ,ダイゼン,ハマシギ,ダイシャクシギ,イソシギ,オオソリハシシギ(8科25種)
【メモ】今回の名古屋フェリー往復の旅のキーワードは,とにかく休暇に徹するということだったが,とりあえず時間もあるので弥富野鳥公園,鍋田干拓,そして名高い藤前干潟をまわってみることにした。最初に弥富野鳥公園に行ったが,周囲は歩けないということだった。ちょうど探鳥会が10:00に出発ということで,探鳥会と一緒なら回れるということで,遠くにいるカワセミとノスリを見て鍋田干拓に行った。ケリはいそうな所には当たり前にいたが,めぼしい鳥はいそうになかった(本当はいるところにはいるのだろうが)。そこでここも早めに切り上げ,藤前干潟に行って驚いた。干潟というよりは広大な河口から中流域にかかる巨大な川の中州という感じで,とにかくこんな広い川は宮城県には決してなく(北上川,旧北上川,阿武隈川の比ではない),さらにシギチやカワウ,カモ類,カモメ類もたくさんいるが,広いだけに何しろ「遠い」のだ。その反動か,メジロやケリの拡大写真を載せてしまったというわけだ。まず,シギチだが,ダイシャクシギとダイゼン,シロチドリ,千羽単位のハマシギ,それに1羽オオソリがいた。カモメ類はセグロカモメとカモメが目立ったが,全部で10羽くらいいるというズグロカモメもいた。今回は夏羽移行個体2羽と,まだ冬羽の2羽の計4羽観察した。スコープを担いで一日じっくり見れば本当に楽しい場所だが,やっぱり遠かった。しかし,偉大な干潟であることは間違いなく,ここを残す運動した方々に感謝したい。
【写真】
  
■ケリ成鳥/虫を食べるメジロ
  
■ダイシャクシギ,大型カモメの群れ,カワウ/カモの群れ,ダイゼンの群れ,カモメ/ズグロカモメ


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2011年3月5日(土)仙台湾

2011年03月05日 | 金華山沖・仙台湾
■2011/3/5(土)13:30-15:35【天気】晴れ時々曇り
【場所】仙台湾(仙台港沖~山元町沖)
【種名】アビSP1,アカエリカイツブリ+,カンムリカイツブリ,トウゾクカモメSP2+,ウミウ,ヒメウ,ウミアイサ++,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,カモメ,ウミネコ,ミツユビカモメ,ウミスズメ++(7科14種)
【メモ】本当は1月に九州へツルを見に行く予定だっが,これは中止になり,流氷が最高の道東に行きたかったが,なかなか休みが取れず,日程的にも無理だった。ワイバードの国内ツアーを見ると,M.S.きたかみがニューいしかりの就航に伴い,銚子沖を朝から観望できる最後の航海ということでこれに決めた。仙台港を12:50発ということで行きと帰りに仙台湾を見ることができるというメリットがあったのと(何しろ「私家版宮城の野鳥」なので」),とにかくこれまでの仕事の疲れを取りたかったのが一番だった。ということで,仙台港で乗船すると早速,お風呂と湯上がりに普段は滅多に飲まない酒類を昼間から飲みつつ,デッキに立った。仙台市の中心部や仙台観音がきれいに霞んで見えた。高層ビル群を見ると,仙台のランドマークはウェスティンホテル仙台が主役になったというのがわかる。SS30はすっかり脇役になっている。仙台湾沖から見ると,蒲生からずっと山元町まで海岸線と防風林が見える。背後には南蔵王の不忘山,南屏風岳,それに烏帽子スキー場も霞んで見える。いつもは,仙台空港付近の北釜をはじめ,海岸から沖を見ているのだが,今日は逆だ。陸から見ると陽炎に揺らめいて見えるフェリーに乗って,さらに沖の海域を見ている。これはなかなか,楽しいことなのだ。海鳥はウミスズメの50羽単位くらいの群れが何度も飛んでいった。名古屋から仙台港に向かってすれ違うM.S.いしかりときたかみの間にウミスズメの群れが飛ぶ。沖の方を見ると明らかにトウゾクカモメと思われるシルエットで2羽が飛んでいく。意外だったのは,ウミアイサが,ウミスズメくらいの群れになっていたことだろうか。はじめは,何だかわからなかったが,双眼鏡で見ると,何のことはないウミアイサの群れだった。アカエリカイツブリがぽつりぽつり出たり,アビの仲間が飛んでいったりと(たぶんオオハムだろう),飽きることがなかった。しかし,山元町沖を過ぎて相馬沖に入ると海鳥はほとんんど観察できなくなった。別にこれ幸いというわけではないが,4月からの体力,気力温存のための船旅なので,すぐに部屋に戻ってまたまた普段飲まない酒類を飲み,風呂に入って,カウンターでまた飲みながらのんびりと過ごしたのであった。普段は全くないことなのであった。
【写真】
  
■フェリーから見た仙台市中心部の高層ビル群/ウミスズメの群れ。こうした群れが鳥の海沖くらいまで何度も出現した。/翌日夜明け頃の相模沖富士山


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2011年3月2日(水)蒲生海岸

2011年03月02日 | 蒲生海岸
■2011/3/2(水)12:20-12:50【天気】曇り,雪
【場所】蒲生海岸
【種名】カワウ,マガモ,カルガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,ホシハジロ1,トビ,ミヤコドリ,ユリカモメ,オオセグロカモメ1,カモメ++,ウミネコ++,マヒワ50+,スズメ,ハシボソガラス(8科15種)
【メモ】蒲生に越冬ミヤコドリを見に行った。約2ヶ月ぶりだが,確実に成鳥羽に移行していた。ミヤコドリの2年目以降の成鳥羽をまだ見たことがわからないが,初列風切りは完全に黒くなるのだろうか?図鑑など見ると黒い個体の写真が掲載されているので,黒くなるとすれば,昨年来た成鳥羽は初列風切りがまだ茶色だったので第2回ということになるかもしれない。(フィールドDBの蒲生海岸を参照)蒲生の七北田川河口の岸・干潟,河口近くの渚,導流堤蒲生干潟側の干潟などでイソシジミを採っていることが多いが,越冬できるくらいの貝があるということなのだろう。それにしても,オオタカ,ハヤブサ,ハイタカ等の猛禽が普通にいる蒲生干潟で,これまで喰われることもなく,生き延びてきているというのは,なかなかだ。ピーピーよく鳴いているが,北帰行するまで蒲生干潟でがんばってほしいものだ。
【写真】
  
■ウミネコ,カモメ第1回,第2回,成鳥冬羽,ミヤコドリ幼羽から成鳥羽へ移行中
  
■マガモ,ヒドリガモ,オカヨシガモ,ミヤコドリ/ミヤコドリの羽衣の変化。初列風切りがまだ幼羽だが,その他は成鳥羽に移行している。


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