私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

以前からホシムクドリはいたが、年々個体数が増加傾向のようだ。他のムクドリ類も何かしら来てはずなので、これから期待。

2009年4月29日(水)金華山桟橋付近

2009年04月29日 | 金華山・航路
■2009/4/29(水)9:18-9:32【天気】晴れ
【場所】金華山桟橋付近
【種名】モンゴルセグロカモメ1,オオセグロカモメ,ワシカモメ1,シロカモメ1(1科4種)
【メモ】金華山のカモメの写真を見ていたら,当初はセグロカモメ2W→2Sと考えていたものをよく見ると,どうもモンゴルセグロカモメの第2回に似ていると思い,図鑑等を見て特徴をチェックした結果,おそらくモンゴルセグロカモメであるということで,再掲した。他の写真を見るとシロカモメの他にワシカモメも撮影していたので4種掲載した。
【写真】
  
 
■この個体は船が鮎川行き桟橋に着く時に,隣の女川行き桟橋にいたのを見つけた。一見2Wから夏羽への移行個体とわかったものの,白さが際立っていた。神社から戻った参拝客がそこに行かないうちにと,下船してから急いでそこに行った。この時点では背の羽毛の色からセグロカモメとしておいたが,後で見直して次の点でモンゴルセグロではないかと判断した。
①まず足の色だが,セグロやオオセグロのやや濃いピンクとは違ってやや薄い色。(これでは決め手にはならない)②頭部から胸部にかけて白さが際立つ。擦れて白くなったのとは違う白さ。③肩羽根の色が薄い灰色なのでオオセグロではない。 ④雨覆の褐色と白のコントラストが明瞭。⑤初列風切りは黒褐色。⑥飛んだ時の(5枚目の写真)初列風切りの内側が白い。⑦尾羽の基部に班が少なく,全体的に白っぽい。⑧顔がモンゴルっぽい(主観的)。
以上から総合的に判断してモンゴルセグロカモメではないかと思う。
  
■シロカモメ第1回冬羽から夏羽移行個体/ワシカモメ第1回冬羽から夏羽移行個体。


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2009年3月~4月中旬 青葉山公園,広瀬川牛越橋・評定河原橋

2009年04月26日 | 青葉山・広瀬川
■2009年3月7日・8日,14日・15日,21日・22日,29日,4月4日,11日・12日,
26日 7:00~8:30【天気】晴れ
【場所】広瀬川評定河原付近・牛越橋付近,青葉山公園周辺,宮城教育大学,青葉山遊歩道教育センター付近
【種名】カイツブリ,アオサギ,ダイサギ,コサギ,オシドリ,マガモ,カルガモ,コガモ,オナガガモ,キンクロハジロ,カワアイサ,トビ,オオタカ,ハヤブサ,コジュケイ,キジ,イカルチドリ,イソシギ,ユリカモメ,キジバト,カワセミ,アオゲラ,アカゲラ,コゲラ,ツバメ,イワツバメ,キセキレイ,セグロセキレイ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,モズ,キレンジャク,ヒレンジャク,ミソサザイ,ジョウビタキ,アカハラ,シロハラ,ツグミ,ウグイス,センダイムシクイ,キクイタダキ,キビタキ,オオルリ,エナガ,ヤマガラ,シジュウカラ,キバシリ,メジロ,ホオジロ,カシラダカ,アオジ,アトリ,カワラヒワ,マヒワ,ベニマシコ,シメ,スズメ,コムクドリ,ムクドリ,カケス,オナガ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(31科62種)
【メモ】3月から4月は評定河原橋周辺広瀬川と,青葉山公園を中心に土日に探鳥をした。青葉山はここ2年は職場の関係で土日もない状態だったので,3月から4月にかけての美しい季節の移り変わりにとんとご無沙汰だった。澱橋のハクモクレンとサクラが咲く頃は特に美しい。4月に入って県美術館,二高,武道館,国際センター,博物館,東北大川内キャンパス・文系キャンパス,青葉山公園,東北大附属植物園一帯のサクラは本当に美しく,長沼あたりや青葉城趾に行く道も格別だ。そんな中でこの一帯にはたくさんの野鳥が生息している。毎年,同じような種類の鳥が同じような場所に来ては去っていく。今回,撮影してみて特に思ったのは,小鳥たちが青葉山公園のたくさんの樹木に依存しているということだ。当たり前といえば当たり前だが,野鳥にしてもニホンリスにしても,サクラを始め,たくさんの樹木の大きさに比べたら本当に小さく,ちょうど広大な干潟の中のシギチと同じようなものだ。いつも思うのだが鳥やリスが止まっている樹木の樹皮の美しさというのは本当にすばらしい。小鳥の写真を見ると,例えばキビタキやオオルリの美しさよりも彼らが止まっている樹木の方に目がいってしまう。単に鳥だけ大きく撮った写真がつまらないのはたいていそういうわけだと思う。環境あっての生き物だからだ。
閑話休題。この期間にほぼ毎回見られたのは,ニホンリス,マヒワ,シロハラ,オシドリなどだ。マヒワは20日前後までは観察できた。ヒレンジャク,キレンジャクは評定河原橋周辺,青葉山公園の広瀬川沿い,牛越橋周辺で観察したが,一番のチャンスでかなりよい写真が撮れたはずの牛越橋では,後ろから市営バスが迫ってきて惜しいチャンスを逃した。戻ってきたときにはもういなかったが,撮影できていれば,奥行きの背景がすごい写真になっていたはずだ。これまでもレンジャクでいい写真は撮れていない。キバシリは,理学部から県教育センター裏に通じる遊歩道で観察した。何ももっていかなかったのが残念で,花山の時も目の前にいたのに見るのに夢中になって撮り逃がした。そのうちまた会えるかも知れない。
【写真】※3月中に撮影した写真は右サイドにあります。
  
■どこかに必ずいるニホンリス/あちこちにいるメジロ
  
■これも毎日,公園のいろんなところにいたマヒワの群れ
  
■カワラヒワの方が数としてはマヒワより少なかった/シジュウカラ♂/3月 旧民家跡のウメの花,逆光でとても美しかった。まだサクラは蕾の頃
  
■毎回,行く先々にいたシロハラだが,個体数はおそらく1~2羽程度。/道路脇のマヒワ,車が通るたびに飛んでは,また道路や道端で採餌していた。/ヒヨドリ,花粉で嘴や顔が黄色いものをよく見かける
  
■個人的には今回一番気に入っている写真。公園のサクラの古木でとても小さなコゲラが餌を探していた。古木のあちこちにキツツキの食痕がある。周りはサクラの大木,小鳥たちはこうした樹木によって生かされていることがよくわかる。/このモズは旧民家跡周辺を縄張りにしている。地面に降りてよく採餌している/テニスコートで採餌するマヒワの群れ
  
■3月下旬からカケスの鳴き声をよく聞くようになった。主に公園南側の沢付近の高木に止まって鳴いている/一見ムクドリに見えなくもないシロハラ。これもあまり人を恐れないが,一定の距離は保っていた。
  
■ツクシを食べるヒヨドリ/お気に入りのコゲラの写真/ツグミ
  
■地面で採餌しているの見るのが圧倒的に多いシロハラだが,時々枝に止まっているのを何回か見た。/サクラとメジロ
  
■サクラとメジロ/宮城教育大学構内では4月初旬から中旬までアトリの群れが見られた。/教育センター情報棟脇のサクラに止まったアオゲラ♂


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2009年3月下旬から4月初旬のオシドリ

2009年04月19日 | 観察図鑑
■2009年3月下旬~4月初旬【天気】晴れの日がほとんど
【場所】青葉山公園付近
【種名】オシドリ(1科1種)
【メモ】3月7日から4月12日までの土日は近場の広瀬川と青葉山公園で観察をした。その中でも,毎回出るニホンリス,シロハラ,マヒワに並んでオシドリのペアがなかなかおもしろかった。木に登ったオシドリペアに対抗して,カルガモも1回失敗したが2度目に太い枝に止まって,それを「ほうー,がんばってるね」みたいな感じで見ているオシドリ夫婦や,ホオジロガモが得意な頭を背につける求愛行動を,まさかオシドリのメスもかわいい声で鳴きながら2度,3度やっていたのを見たりした。3月初旬は何かとペアよりは集団で行動するのを見ることが多かったが,4月になると,ペアで見かけることが多くなった。公園内の細い水路にいつも2ペアがいて,人慣れしており,1mくらいに寄ってもお構いなしに草を食べている。5月にはヒナを連れたメスを広瀬川のあちこちで見ることができる。それが楽しみだ。
【写真】
  
■樹上のオシドリペア。カルガモが対抗して近くの太い枝に止まったのをじっと見ていた。
  
  
■樹上を飛んで次々に別の木に映るのだが,見ているとたいてい最初にメスが移動し,オスが後をついて行くというパターンだった。
  
■オシドリメスの求愛行動(かどうかはわからないが・・・)
  
  
■池の水面の美しさにオシドリの美しさがさらに映える。
  
■青葉山公園池のオシドリ
  
■花壇の広瀬川でもよく見られる光景だが,岩についた藻を食べているメス
  
■青葉山公園池のオシドリ
  
  
  
■青葉山公園の池の草地で,草をしきりに食べていたオス。


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青葉山ニホンリス観察図鑑

2009年04月15日 | 観察図鑑
■2009年3月~4月  
【場所】青葉山
【種名】ニホンリス
【メモ】3月初旬から4月初旬は広瀬川と青葉山公園をメインに探鳥した。早朝の公園にはマヒワやシロハラ,キ・ヒレンジャク,オシドリなどが観察できたが,毎回元気に公園を走り回っていたのは2匹のニホンリスだ。1匹は毛色がややゴールド,片方は毛色がややシルバー。2匹並んだところは見ていないが,近くで落ち葉の中に頭を突っ込んでガサゴソ餌を探しているのは1度だけ見た。何しろ彼らは,地面に潜ったり,空を自由に飛んだりはできないが,上とか下,斜め上とか斜め下,左,右,高いとか低いとかという制限がない。また,止まって木の実を食べているときはとても「リス」らしく見えるし,樹上を走ればイタチのように見え,近くで振り向くとコアラのようにも見え,緊張して立ったまま手を胸のところにおいて縮めている姿は地リスのプレーリードッグだ。またアオゲラとヤマゲラの関係のようにニホンリスが固有種で,エゾリスはユーラシアに広く分布するキタリスの亜種。苫小牧の演習林に行くと,より野性的な風貌のエゾリスをよく見かける。フロリダのJ.M.ケラー教授の家に居候したときには家の周りの木に何リスかわからないが(http://www.mni.ne.jp/~aiseisin/florida/),エゾリスよりはニホンリスに似たリスがいた。
【写真】ほぼ肉眼で見たとおりかそれよりやや大きい感じで,トリミングせず,そのままサイズを縮小し掲載した。
  
■地面を探して木の実を食べている/大木の枝で木の実を食べる
  
■うっかり食べていた実を落としてしまって下を見ていたが,気を取り直して移動した。
  
■見上げるほど高い木の枝を縦横に走り回る/コアラに見えないこともない
  
■毛色がゴールドとシルバーっぽい2個体
  
■シルバーチャッピー。緊張ポーズ。
  
■ゴールドチャッピー。とにかく上下は関係がない。シロハラを襲おうとしているわけでは全くない。たまたま前にシロハラがいただけである。
  
■耳に鳥でいえば飾り羽根のような毛が伸びている。
  
■下に木の実がないか探している。しばらく目の前で固まっていた。
  
■3月から4月にかけて樹木の葉がしだいに膨らみ始め,サクラも咲き始めた。12回ほど行ったが,公園を3回は同じコースを回るので36周したことになる。


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