会津の重ちゃん日記

日常の出来事、地方紙の記事、街中散策して見聞したことを発信。

春が来た!

2013-04-01 21:06:59 | Weblog
2013年4月1日(月)晴れ 13.4度~2.4度


 きょうから4月。平成25年度です。新年度がスタートし、一日は企業や自治体が入社式や辞令交付式を行う。街中では黒の背広やスーツ姿の人々が目立つ。中古車販売店の前を通ったら誰もいない店頭で、二人の社員(男女)が「いらっしゃいませ」と声をだしてお辞儀をしていた。携帯電話店に入ったら胸に見習いの札を下げた店員が接客してくれた。いろいろな場所で似たような光景が繰り広げられた4月1日であった。

 子どもに「雪が融けたら何になる」と問うと都会の子は「水になる」と答える。雪国の子は「春になる」と答える。この答えは科学的に正解ではないかもしれないが雪国では正解といっていい。雪が融けたら黒い土が現れ、雪解け水がちょろちょろと流れ、若草がそっと顔を出し、花芽が膨らむ。春ですね。

 僧佀・作家 玄侑 宗久氏(三春町在住)は福島民報の日曜論壇で「春が来た!」で次のようなことを述べている。
『日本人は、お正月から「頌春」「賀春」と春を讃えている。節分にもまた「春だ」と喜び、そして「春は名のみの風のの寒さよ」など体験してから、いよいよ本格的な春の到来を植物の芽吹きで知る。・・・・中略。体内の細胞が、この頃から微妙に動き出すのを実感する。冬の間動かずに耐えていたさまざまなものが、植物の花芽と同じように大きく動き始めるのだ。そんなとき、蕗の薹のような苦いものを食べると、固まっていた体をほごすのに役立つらしい。そして、そんな季節に、この国では卒業や入学の儀式が行われ、出逢いを孕みつつ新たな活動が開始されるのである。・・・後略。』