コインブラ大学から街方面へ向かう
大学の北 バロック様式のファザードが輝く
イエズス教会の「新カテドラル」が建つ。
コインブラには
新旧2つのカテドラルが存在する。
こちらは新とはいっても16世紀末の建物である。
イエズス会のコレジオ附属教会として
1598年に建設を開始し
完成には1世紀余りを要している。
内陣は ターリア・ドゥラーダ(金泥細工)が
施された祭壇の飾り壁や
天使を飾ったパイプオルガンが美しいという。
この教会に なんと日本人のお墓があるという。
1585年「天正少年使節団」が
コインブラを訪れる前の1550年代に
フランシスコ・ザビエル(1506-1552)から
鹿児島で最初に洗礼を受けた日本人
(日本名は不明・洗礼名:ベルナルド)だという。
彼は 1551年 ザビエル離日の際に
一緒に出発し
ローマ法王庁を訪れ教皇に拝謁た後
コインブラ大学に学んでいたが
1557年 黄疸を発症し
惜しくもこの地で病死したという。
お墓は 旧カテドラルにあったが
1772年 新カテドラルに移されている。
なお 天正少年使節団が
コインブラを訪れているのは
ベルナルドの墓参ためであった。