アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

カルメンに「かもされる」私

2010年03月04日 | 合唱
「かもす」は、漫画「もやしもん」から我が家に流行った言葉。

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菌が活動することを、人間様の立場からいうと、「腐敗」「発酵」とかいろいろ言い換えるけれど、菌の立場に立っていれば単に生活しているだけ。そういった、菌の活動を広く見た言葉である(たぶん)。

我が家では例えば、こじろうがベッドに寝転んでお菓子を食べ、ぽそぽそとクズを落としているようなとき、「かもすぞコラ!!」と脅す(この場合、脅しというより単なる厳然たる事実かも)のに使われる。

オペラDVDを見て、初顔合わせに行った私は、「カルメン」マイブームにすっかりかもされて、なんか「カルメン」が頭から離れなくなってしまった。オタマトーンを手にしても、なんとなく「ハバネラ」を弾いてしまうという重症ぶりである。

練習用に、カラオケCDをもらってきたので、昨日はそれを携帯プレーヤーに入れて通勤時間用に持っていった。楽譜も持っていきたかったが、とても持てる重さではなく、必要部分をコピーとる暇がなかったので楽譜はなし。

代わりに、読みかけの「もやしもん」の続きを持った。

それで、電車の中で、携帯プレーヤーから「カルメン」カラオケCDを聞きつつ、「もやしもん」を読んでいたのだが、これがまことに具合よく、どんどん「かもされ」度合いが進んでいくようである。

カラオケCDというのは、オペラのふつうの音声に、各パート(私がもらったCDではアルト)をピアノで弾いたものがかぶせられているというものである。ピアノの音がぐっと前に出ているので、とてもわかりやすい。聞くだけで譜読み(?)ができちゃうという優れもの。

欠点といえば、もやしもんとカルメンに夢中になっていると、ついほんとに声で歌ってしまいそうになることぐらいである(^^;;

ダブル受験が終わってから今まで、電車の中では公文(*)のプリントをやっていることが多かったのだけど、カルメンをやることに決めた時点で公文は休みにしたので、通勤時間が空いた。空くとカルメンの譜読みもできるし「もやしもん」も読めるというものだ。
(aniaさんちに行ったときに「もやしもん」をごそっと借りてきたのだが、電車の中が使えないと読む時間がなくて滞っていた)

今日は、楽譜のコピーも持ったし、「もやしもん」の続き(7巻~)も持ったし、万全の体勢である(^^) ん? 待てよ…「もやしもん」読みながら楽譜は見られないな…

もやしもんつながりで、数日前に書店に寄ったときつい買ってしまったのが「マンガでわかる菌のふしぎ」(サイエンス・アイ新書)。この本は、見開き二ページのうち左が説明、右がマンガでさくさく読める。

地球上、どこもかしこも菌だらけというのがよくわかる本だ。私が子どものころであっても、納豆を作るときや、生態系で落ち葉が腐るときとかに菌が活躍していることは科学読み物などでよく読んでいたけど、こうやって21世紀になってから出版された本を読むとずいぶん昔はなかった話題が出ている。

ひとつは皮膚の常在菌や、腸内細菌など、ふだんその働きについて思いをいたさない菌がたくさんいるという話。それから、いくらなんでも生き物はいないと思われていた極限環境に、たくさんの菌がいるという話である。

例えばプレートがこすれる地殻内部に、深海に、まったく太陽の光を必要としない菌が。なんでそのように常識がえらく変わったかというと、菌がいるかどうかを調べる手法に革新があったから。

つまり、昔は菌を「培養」しないと捕捉できなかったので、そういった極限環境から採取(採取自体も難しいけど)してきたサンプルを培養してみて…そうするとたいてい、うまくいかなくて死んじゃうのだ…やっぱり何もいないね、という結論になっていた。それが、遺伝子解析でとらえられるようになって、やってみたらばあっちにもこっちにも菌!! というわけ。

それにしても、高温(65~100度)や高圧で正常に機能するたんぱく質があるってことが驚きだ。

えっ、何の話だっけ?? …あっいやいや、ちゃんと譜読みしますよ~。次の練習は早速今週の土曜日。

しかし、本番の順序から冷静に考えると、「SOS2010春の陣」→「フォーレのノクターン」→「愛の挨拶(伴奏)/バッハのガボット(バイオリン)」→「カルメン」で仕上げていかなきゃいけないというのに、最近の私ときたらこの逆順で手を付けていて、ピアノを触らない日もある始末。えらいかもされててマズイっす。

(*) 公文は、子どもの受験が終わった去年二月に、こじろうといっしょに始めた。数学のみで、主に電車の中のみを使ってH教材からM教材あたりまで来たところだった。ボケ防止のためと、自分が高校数学のどこいらへんでつまづいたのかを知りたかったから。
コメント (2)
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