アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

ピアノレッスン: ディテイルにこだわる

2010年03月18日 | ピアノ
ピアノのレッスンは、広い部屋が空いていればグランドが使えるのだが…

あいにく狭いほうの部屋で、あまり状態がいいとはいえないアップライト。でも今回は、日曜日に「吹き抜けの部屋でグランド」を弾いた感触がなんとなく残っていて、思いのほか弾きやすかった。

何もない日曜日に比べるとはるかに、実質的な練習はしていないことになるが、むしろ何というか、流れが納得できていて、ちょっと鳴り損ねたり外したりしても、弾きなおしをしないで先に進める感じ。

先生も、「全体によくまとまった」「流れがよくなった」といっていた。私もそう思うけど、ただ、毎週吹き抜けの部屋で弾くわけにいかないからねぇ(笑) 戻っちゃうと思う(^^;;

それで、今回の先生は「今日は細かいところを」と言い出した。そして突然「例えば月の絵があるとするでしょう…」ときましたよ。西洋風の絵と、掛け軸なんかにありそうな山水画みたいなのだと、同じ月とはいってもまったく雰囲気が違うし、同じように満月まん丸でも、ちょっとした描き方、線のディテイルで「あぁ素敵だな」と思ったり思わなかったりするわけ。だからそういう細かいところ。

それで、「四分割の四」のところをやり始めたんだけど、まずはイメージをどう作るか。いろいろドラマティックなできごと(四分割の三)もあったけど今は…今は…どんな雰囲気なのか。

ま、ぶっちゃけ明るいとは思うんだけど、いろいろあったねぇで老夫婦が縁側で茶を飲んでるのか、ひとり寂しく諦念をとことんつきつめたところにある明るさなのか、あるいは。「まずはそのへん固めないと話にならない」と先生はおっしゃるわけです。

旋律は、冒頭のテーマと同じだけど、とにかく音色はまったく違うものになるはず。しかしこちらは「音色を変えろといわれても…」という状態。それから、旋律が左手も使って三オクターブのユニゾンになったりするところ、ペダルを踏み替えてその音だけで聞かせるのか、前からつなげるのか。場所によって、どちらにすべきかが違ってくる(らしい)。

それと、細かい音符でふわーっと上っていくところ(二個所)、「一個所目からそんなにもやもや弾いたら持たないから。一回目はもっときらきらした音で…二回目はもやっと…」

最後はfも出てくるとはいえ、全体に静かな〆になるので、fのところもわざとらしく大きくなってはいけない。大きいというより自然な重みというか、「下から響く感じ」。下からと上からでどう違うのか??

要するに、音色の違い、響きの違い、そういったものを、弾き方でも微妙なペダル使いでも、とにかくどう活用していくのかを、イメージドリブンで(?)細かく計画していく。ということなんだと思うけど、説明の途中からもう完全に落っこちてしまって、やる気を失った私です。

だってそんなの、「こうしよう」と決めたところでそうなるようなテクニックもなければ、そもそもそういう発想すらついてけないもん。とにかくだいたい音が並べば満足なのに、その先をあれこれつつきたくない。

先生が「音がだいたい並べば満足」の私のピアノをどうにかしようとして一生懸命あの手この手で誘導していることはわかるし、とても実力のある先生だと思うし、人柄も好きだし、私にはもったいない先生だけど…だからやっぱり、私のニーズからいえばはみ出している。

で、三月末の発表会が終わったら、ピアノのレッスンをやめようとついに決心した。ちょうど八年間習ったことになる。とにかく何もないところからピアノの楽しさを教えてもらった先生なので、いまからやめるというのは言い出しにくいところはあるけど、このまま続けることはやはりできないと思う。

ピアノはやめない。一人で弾きながら、この先を考えることにしよう。


今日の弁当:

ミニ串カツ、れんこんきんぴら、プチトマト、ブロッコリー、焼きかぼちゃ、おでん

はなひめ昨日の勉強
なし。公文も終わってません
コメント (18)
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