前々からのこの曲の印象はあまりいいものではなかった。
←有名な曲恐怖症克服記念!?
私の母が主宰するピアノ教室の発表会では、子どもの年齢がそれなりになってきて、でもなかなか上達しない子(←お指がてきぱき動かない子)に、だからといってあんまり子どもっぽい曲を弾かせるのも、と「しかたなく」この曲を弾かせることがよくあった。
だから、下手に弾いた、やや気のない「雨だれ」。この曲は、つまんなく弾かれるにはちょっと長すぎる。
それが、ここのところ、大人の発表会で何回かこの曲を聞く機会があり、印象が大きく変わった。それぞれの思い入れを受け止めて、多彩に表現することのできる、懐の深い曲だなと。ならば、この多くの人によって弾きつくされたこの曲を、人よりうまくもない自分があえて弾く意味というものもあるのかもしれない。
とても弾きやすくできている曲なのだが、どうにもサマにならなくて、思ったよりずっと録音までに時間がかかった。ようやく流れるようになった現状テイクはこれ
→ショパン 前奏曲 第15番「雨だれ」
この曲を弾くときにまず真っ先に考えることは、情景と気持ちのバランスだろうか。この曲を貫いているのは、この「雨だれ」といわれる音の連続だけれども、冒頭であれば、あくまで気持ちが主で、ぴちょんくんは背景だろう…うまく弾けないけど…
とても優しい気持ちになるフレーズで、明るいのだけれどもちょっとさびしい感じ。静か。時々左手から中声のサポートが入るのがとても美しい。
そこへ二段目からは少し動きがでてきて、左手のベースもぐっと下からきて、力が入る感じ。静かな物思いから、何か言いたいことが出てきたようだ。
↑左手ぐっと下から
極大値付近、悲しいくらいきれい。あえて「44」の指使いが書いてあるところがミソなのか??
それからまた潮が引くように静かになって元のフレーズに…でも七連符の中身はさっきと違う。
そしてがらりと感じが違う真ん中の部分、雨だれ部分が右手に交代して出てきたのは、ぴちょんくんがざぁざぁくんになって前面に出てきたからだろう。情景部分が意識の「上」にのぼってきた感じがする。
音の強さとしてはffまでいくのだが、できれば「がつん」ではなくもっとやわらかく力強く弾きたい。これまたどうもうまくいかないのだが…
それと、二回ほとんど同じパターンが繰り返しあるのがどう違うのかというところも問題。まだどうもよくつかめていないのだが、強いて言えば、二回目はより「そっと」始まって、でも「やっぱり」ゴゴゴーッと来たみたい。単に物思いにふけるのではなくもっと具体的に考え、悩んで、一部は決意したのかという感じ。
嵐が収まって最初のフレーズに戻るまでの部分、和音の移り変わりなどがほんとに魅力的で、結局あまり整理できなかったけどそのまま流れに身を任せて弾いてみた。ここはもうちょっと弾きこんだらいいことあるかも。
最初のフレーズに戻ってきた。もっとやさしく、ふんわりした空気感が漂うように気持ちを乗せていきたい。最初七連符だったものが十連符になって、滞空時間長め。最後はとても静か。情景も気持ちも。
名曲は、名曲であるだけのことがあるのだなぁと思う一曲。もっと練って、人前で弾いてみたいという気もちょっとしてきた。この、名曲嫌いの私がねぇ…
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今日の弁当
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だから、下手に弾いた、やや気のない「雨だれ」。この曲は、つまんなく弾かれるにはちょっと長すぎる。
それが、ここのところ、大人の発表会で何回かこの曲を聞く機会があり、印象が大きく変わった。それぞれの思い入れを受け止めて、多彩に表現することのできる、懐の深い曲だなと。ならば、この多くの人によって弾きつくされたこの曲を、人よりうまくもない自分があえて弾く意味というものもあるのかもしれない。
とても弾きやすくできている曲なのだが、どうにもサマにならなくて、思ったよりずっと録音までに時間がかかった。ようやく流れるようになった現状テイクはこれ
→ショパン 前奏曲 第15番「雨だれ」
この曲を弾くときにまず真っ先に考えることは、情景と気持ちのバランスだろうか。この曲を貫いているのは、この「雨だれ」といわれる音の連続だけれども、冒頭であれば、あくまで気持ちが主で、ぴちょんくんは背景だろう…うまく弾けないけど…
とても優しい気持ちになるフレーズで、明るいのだけれどもちょっとさびしい感じ。静か。時々左手から中声のサポートが入るのがとても美しい。
そこへ二段目からは少し動きがでてきて、左手のベースもぐっと下からきて、力が入る感じ。静かな物思いから、何か言いたいことが出てきたようだ。
↑左手ぐっと下から
極大値付近、悲しいくらいきれい。あえて「44」の指使いが書いてあるところがミソなのか??
それからまた潮が引くように静かになって元のフレーズに…でも七連符の中身はさっきと違う。
そしてがらりと感じが違う真ん中の部分、雨だれ部分が右手に交代して出てきたのは、ぴちょんくんがざぁざぁくんになって前面に出てきたからだろう。情景部分が意識の「上」にのぼってきた感じがする。
音の強さとしてはffまでいくのだが、できれば「がつん」ではなくもっとやわらかく力強く弾きたい。これまたどうもうまくいかないのだが…
それと、二回ほとんど同じパターンが繰り返しあるのがどう違うのかというところも問題。まだどうもよくつかめていないのだが、強いて言えば、二回目はより「そっと」始まって、でも「やっぱり」ゴゴゴーッと来たみたい。単に物思いにふけるのではなくもっと具体的に考え、悩んで、一部は決意したのかという感じ。
嵐が収まって最初のフレーズに戻るまでの部分、和音の移り変わりなどがほんとに魅力的で、結局あまり整理できなかったけどそのまま流れに身を任せて弾いてみた。ここはもうちょっと弾きこんだらいいことあるかも。
最初のフレーズに戻ってきた。もっとやさしく、ふんわりした空気感が漂うように気持ちを乗せていきたい。最初七連符だったものが十連符になって、滞空時間長め。最後はとても静か。情景も気持ちも。
名曲は、名曲であるだけのことがあるのだなぁと思う一曲。もっと練って、人前で弾いてみたいという気もちょっとしてきた。この、名曲嫌いの私がねぇ…
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