週刊新潮2月22号に「「将棋」と「囲碁」子どもにやらせるならどっち?」っていう記事があるんですけど…
←なんにせよ、親の浅い打算で習い事させるもんじゃないと思う
あぁ買わなくていいですよ。週刊誌のご多分に漏れず、この記事もタイトルがキャッチーなわりに内容がないような記事ですから。でも私はDマガジンのアプリをスマホに入れているので、電車内の吊り広告で「これ、何いってるんだろ?」って思ったらすぐ中身を読むことができるんです。便利ですね。まぁたいていやっぱりたいしたことないんだけどね(爆)
記事の最初のほうは、「暗記力」「応用力」とかなんか、要するに子どもの頭をよくする(?)のはどっちだみたいなことを、有名人コメントだらだら並べて…いやホンマどうでもいいですわ。
囲碁にしても将棋にしても、暗記力応用力集中力忍耐力、論理的思考能力から礼儀から思いやりから、
あるいはコミュニケーション能力であれ人脈であれ、
いろんなことが得られる可能性は十分あるフィールドだし、まぁ子どもの性に合うほう、好きなほうをやったら成果が出るでしょう。
ただ、そういう「成果(?)」を求めて(親が期待して)将棋・囲碁やらせるってのもね。何か道を踏み誤る危険があるように思いますけど。
そして記事の半ばに
「茂木健一郎が解き明かす「将棋脳」「囲碁脳」」って見出しがあって、
おっ?? 脳科学者が何をいうんだろう?? って期待しちゃいました。
昔から、囲碁と将棋の男女差の違いに興味があるんです。
学生時代、「全国学生女流準名人」というたいへん強そうな肩書きをいただいた私ですがその実、当時の実力は「一級」くらい。関東大会に出場した女子は私を入れて12人とかなんですが(一方、男子は600人くらい)、その12人というのも「この間、ルール教えてあげたじゃない」みたいな子を拝み倒してかき集めての人数ですからね。序盤早々、ぼろっとタダで飛車もらったこともあります(^^;; 男子だと級位者は出場すらしてないんじゃないかな。出てもしょうがないものね。部内でも、弱いほうの人が四段くらいとか。
その、でかすぎる男女差のうち、もちろんある部分は社会的な性差というか、イメージの問題だとか、そもそも女子校だと相手もいないから将棋は始めにくいとか、いろいろあるとは思うのですが、そういうことをとっぱらっても、
現在に至るまで、男性基準でのプロ棋士が誕生してないくらい、というのはなんらかの脳みそ的性差があるのでは? というふうに思うんです。
囲碁のほうはそこまでの差がありません。「社会的な性差」というならわりと似たような「風」を受けていると思うんだけど。
それで茂木さんは何をいってるかというと、
囲碁: ある局面に「よい手」がたくさんある、空間認識力を司る前頭葉が鍛えられる、「損して得とる」打ち方が求められる→文系的なキャリアを志向する人向け
将棋: 常にひとつの最適手をみつける論理パズル、唯一の正解(相手の玉を詰ます)ことに向かって論理的に思考する必要がある→理系的なキャリアを志向する人向け
…これ、ぜんぜん脳科学者としての発言じゃなくて、飲み屋の雑談レベルでは!?
(なんか超いい加減なんですけど。茂木さんてどんな人?)
いずれにせよ唯一の正解(勝利)に向かって論理的に思考する必要があるのは同じだし、それで囲碁でも将棋でもAIがいいとこまで来ちゃったわけで、そんなに違いはないような。
ただ、確かに、手の広さというか、プラスの手がたくさんあるというのは囲碁の特徴かもしれません。自由になんとなく打っても、その手がマイナスであることはわりと少なくて、ただもっと得する手があるだけでね。将棋のほうが、はっきりマイナスの手というのをうっかり指してしまう鋭さがある…
そう、「鋭さ」。囲碁と将棋でいちばん違うなと思うのは、鋭さですね。囲碁はどっちの陣地が何目多いとかいう、連続量の決着がつくところ(もっとも、半目勝負であっても結局勝負はゼロイチなんだけど)。プロはちゃんと計算してるから終局と同時にどっちが勝ちかわかってるんだろうけど、初心者だと終わっても数えるまでは勝負の行く末がわからない(笑) 将棋ならそんなことありえないんで。
一手の価値の大きさが、一局の中で、囲碁では徐々に小さくなり、将棋ではぐぐっと大きくなっていくんだけど、序盤で一手の価値が大きいからといって、そのときはまだ勝ち負けが見えてこないので「鋭く」ない。
平たくいって、将棋で負けるほうが気分悪いと思う。逃げ場なしというか(^^;;
この「鋭さ」との親和性で、男女差があるのかなぁとなんとなく思うんですよ。F1などの超スピード系や、過激なパルクールやフリーソロクライミングのような命の危険と隣り合わせ系のものにハマるかどうかに男女差が多少あるのと同じように。一文の得にもならないから誰も研究しないと思うけど。
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記事の最初のほうは、「暗記力」「応用力」とかなんか、要するに子どもの頭をよくする(?)のはどっちだみたいなことを、有名人コメントだらだら並べて…いやホンマどうでもいいですわ。
囲碁にしても将棋にしても、暗記力応用力集中力忍耐力、論理的思考能力から礼儀から思いやりから、
あるいはコミュニケーション能力であれ人脈であれ、
いろんなことが得られる可能性は十分あるフィールドだし、まぁ子どもの性に合うほう、好きなほうをやったら成果が出るでしょう。
ただ、そういう「成果(?)」を求めて(親が期待して)将棋・囲碁やらせるってのもね。何か道を踏み誤る危険があるように思いますけど。
そして記事の半ばに
「茂木健一郎が解き明かす「将棋脳」「囲碁脳」」って見出しがあって、
おっ?? 脳科学者が何をいうんだろう?? って期待しちゃいました。
昔から、囲碁と将棋の男女差の違いに興味があるんです。
学生時代、「全国学生女流準名人」というたいへん強そうな肩書きをいただいた私ですがその実、当時の実力は「一級」くらい。関東大会に出場した女子は私を入れて12人とかなんですが(一方、男子は600人くらい)、その12人というのも「この間、ルール教えてあげたじゃない」みたいな子を拝み倒してかき集めての人数ですからね。序盤早々、ぼろっとタダで飛車もらったこともあります(^^;; 男子だと級位者は出場すらしてないんじゃないかな。出てもしょうがないものね。部内でも、弱いほうの人が四段くらいとか。
その、でかすぎる男女差のうち、もちろんある部分は社会的な性差というか、イメージの問題だとか、そもそも女子校だと相手もいないから将棋は始めにくいとか、いろいろあるとは思うのですが、そういうことをとっぱらっても、
現在に至るまで、男性基準でのプロ棋士が誕生してないくらい、というのはなんらかの脳みそ的性差があるのでは? というふうに思うんです。
囲碁のほうはそこまでの差がありません。「社会的な性差」というならわりと似たような「風」を受けていると思うんだけど。
それで茂木さんは何をいってるかというと、
囲碁: ある局面に「よい手」がたくさんある、空間認識力を司る前頭葉が鍛えられる、「損して得とる」打ち方が求められる→文系的なキャリアを志向する人向け
将棋: 常にひとつの最適手をみつける論理パズル、唯一の正解(相手の玉を詰ます)ことに向かって論理的に思考する必要がある→理系的なキャリアを志向する人向け
…これ、ぜんぜん脳科学者としての発言じゃなくて、飲み屋の雑談レベルでは!?
(なんか超いい加減なんですけど。茂木さんてどんな人?)
いずれにせよ唯一の正解(勝利)に向かって論理的に思考する必要があるのは同じだし、それで囲碁でも将棋でもAIがいいとこまで来ちゃったわけで、そんなに違いはないような。
ただ、確かに、手の広さというか、プラスの手がたくさんあるというのは囲碁の特徴かもしれません。自由になんとなく打っても、その手がマイナスであることはわりと少なくて、ただもっと得する手があるだけでね。将棋のほうが、はっきりマイナスの手というのをうっかり指してしまう鋭さがある…
そう、「鋭さ」。囲碁と将棋でいちばん違うなと思うのは、鋭さですね。囲碁はどっちの陣地が何目多いとかいう、連続量の決着がつくところ(もっとも、半目勝負であっても結局勝負はゼロイチなんだけど)。プロはちゃんと計算してるから終局と同時にどっちが勝ちかわかってるんだろうけど、初心者だと終わっても数えるまでは勝負の行く末がわからない(笑) 将棋ならそんなことありえないんで。
一手の価値の大きさが、一局の中で、囲碁では徐々に小さくなり、将棋ではぐぐっと大きくなっていくんだけど、序盤で一手の価値が大きいからといって、そのときはまだ勝ち負けが見えてこないので「鋭く」ない。
平たくいって、将棋で負けるほうが気分悪いと思う。逃げ場なしというか(^^;;
この「鋭さ」との親和性で、男女差があるのかなぁとなんとなく思うんですよ。F1などの超スピード系や、過激なパルクールやフリーソロクライミングのような命の危険と隣り合わせ系のものにハマるかどうかに男女差が多少あるのと同じように。一文の得にもならないから誰も研究しないと思うけど。
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