アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

ハノン一番が弾ければ子犬のワルツが!!

2018年04月17日 | ピアノ
ということで、見ました、「ピアノの森」第二話。

第一話、雨ざらしのピアノのアンビリーバボーな状態に突っかかってどうも入り込めない私でしたが、
さてさてここからどのような展開に。

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主人公のカイくんは、楽譜はまったく読めないらしいけど耳コピ完璧なので、
一回聞けば大概の曲はさらっと弾けちゃうんですよ。森のピアノで。

でも、「ふつうのピアノ(室内飼い)」では弾けない。軽すぎるから??
#「ふつうのピアニスト」はその逆で、「ふつうのピアノ」では弾けるけど、森のピアノでは弾けないわけですね(というか、音すら出ない)。

音楽の先生は、カイくんが森のピアノを弾きこなすのを見て、カイくんがふつうのピアノ弾けるようにさせたいんだけど、
カイくんはその気なし。だって森のピアノが弾ければいいもん。

ところが、カイくんは先生が弾いたショパン(子犬のワルツ)がいたく気に入り、これも森のピアノで弾いてみようとしたがなぜかショパンだけはぜんぜんまともに弾けない。

…えっと、ご覧になってない方、ここまで理解できました? いやまったく??
既にまったくありえない設定に突入していますが(ショパンだけが弾けないという)、
とりあえずそこまで認めてくださいね。先に進めないので。

でも彼はどうしても子犬のワルツが弾きたい…ということで先生に教わることにしたんだけど、先生の指示は
ハノン一番をふつうのピアノで弾くこと
だったんです。

ふつうのピアノでドミファソラソファミ、レファソラシラソファ…をやろうとしてもカイくんは弾けない。よれよれになってしまう。

で、それがちゃんとスラスラ、快速で弾けるようになるまで練習したんですけど、
そしたら「子犬のワルツ弾いてごらん」ってことで
さて一発で弾けました。(「軽い」弾き方ができるようになったという趣旨ですかね。)

という話になっております。


「のだめ」でも「四月は君の嘘」でも、話に無理はあるんですが(漫画だから…)
ここまでの無理むりはパラレルワールド並みのブットビです。

上記のストーリーでいちばんありえないところは、ハノンが弾けたら子犬のワルツが弾けたというところよりむしろ、
ハノン一番がまったく(ふつうのピアノで)弾けなかったところかな。

尋常ならざる重さ(ただの重さとはちょっと違いそうですが)の森のピアノでなら、モツソナでも「運命」でも「茶色の小瓶(ジャズバージョン)」でも自在に弾きこなす人が、
ふつうのピアノでドミファソラソファミ、レファソラシラソファ…を弾こうとしたとき、
うるさくなるとか音が汚いとか速く弾けないとかならまだわかりますが、
まったく弾けなくてぼよんぼよんに、なんてのは考えられません。

逆にいえば、そこさえ認めてしまえば(!)、ハノンがイメージどおりの音色で弾けるようになったときに、自動的に子犬のワルツが弾けるようになっていたということがあってもいいかなと思えてしまうところがかなりおかしい、すでに「ピアノの森」ワールドに毒されているのかも(笑)
#あれ?? ショパンもだけど、モツソナだって「軽く」弾けなきゃ弾けないんじゃないのか…

私的にいちばん不思議なところは、反田恭平はじめピアノを愛する人たちがかなりこの作品を気に入って入れ込んでいるところです。
この先を見たらその謎が解けるのでしょうか。


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