アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

ノアンのショパンをプレイエルで

2018年04月20日 | ピアノ
数多ひらかれるコンサートの中であえてどれを聞きに行くのかって、いろんな理由やきっかけがあると思いますが、今日のは
「ピアノ」
でした。

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udurannさんちのプレイエルがサントリーホール(ブルーローズ)に運ばれて奏でられるという…!!

これは聞かねばっっ

ピアニストは、イヴ・アンリ先生。先生というか、おゆき先生が超~イヴ・アンリ先生推しで、レッスン受けにいったりしてるってことは、「(ものすごく)強いていえば」私はイヴ・アンリ先生の孫弟子!? とはいえ、演奏を聞いたのは今日が初めてです。

コンサートのタイトルは「ノアンのショパン」ということで、ショパンがノアンで作った曲を集めたプログラムでした。

スケルツォ三番、ポロネーズop44、バラード四番、ソナタ第三番

重量感のある有名どころ名曲が揃っていますが…

子守歌、マズルカop59、ワルツop64

というのもありました。

これを全部プレイエルで弾いたのではなくて、スケルツォやバラードなどの重量級の曲は現代のベヒシュタインで、ワルツやマズルカをプレイエルで、と分けていました。

最初にプレイエルで弾かれたのは「子守歌」でした。これがもう、素晴らしく幸せな響きで、みんなうっとり

そこから休憩時間になったらもうみんなスマホ持ってピアノの前に鈴なりになってました
(明日のインスタはこのプレイエルで埋め尽くされるわね!!)

平行弦のプレイエル(ショパン時代のピアノ)って、弾き方でほんといろんな音色になって、
下手に弾くときたなく鳴るので(^^;;
慣れないと弾きにくいものだと思うんですが、
アンリ先生はご自宅に(!)そういうピアノを持っていらっしゃるそうで

もちろん、個体差も大きいと思うのでそのまんま弾けるともいいきれませんが

とにかく素晴らしくピアノを生かして演奏していました。

私、「子犬のワルツ」って正直いってあんまりいい曲だと思ったことなかったんですが、
今日の「子犬のワルツ」はめっちゃいい曲だった!! 温かみがあって、それでいて軽やかな響きところころした旋律がほんとにぴったりで、
そういえばこの曲、作品番号op64です。つまりかなり晩年のショパンです。

サロンでご婦人に騒がれるようにパッとかわいらしく華やかな曲、なんてのではなくて、
練達の技ですよ…

すっかり忘れてました。もっと早い作品のような気がしていました。

今日のコンサートでは、バラードの四番、ソナタの三番など現代のベヒシュタインで弾かれた曲も、なんというかちょっと古いプレイエル寄りの(?)親密な語られ方をしていたようで、こんなに胸をかきむしられるくらい美しいところがあったっけと思ってしまう、いろんな発見の瞬間がありました。幸せな時間でした。

アンリ先生も、新旧二台の素晴らしいピアノを気に入って幸せに弾いているように見えましたよ。


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