アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

初めての臨書はそんなにバッハっぽくない

2018年10月17日 | 生活
昨日の書道では、「臨書」なるものに初挑戦です。

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書くのは王羲之の「蘭亭序」。書道の定番エチュード的なものらしく、先生も高校生・大学生くらいのとき何度もこの課題に戻って取り組んだとか、「懐かしい」といっていました。

文字の形がわかれば別に文章の内容がわからなくてもいちおう書道教室でヤルコトはあるわけだけど、
というかどうも書道の雰囲気でいうとそんなに内容って気にしてない感じもするんだけど、
でもねぇ?

せっかく書くのに内容が謎というのもどうだろう、落ち着かない気がするのであらかじめテキストらしきものを購入しました。
臨書を楽しむ〈4〉王羲之 蘭亭叙

そしたら、あろうことかこのテキストは訳が載っていなくて、時代背景とか書き方とかはけっこう詳しいんだけど…

先生のうちにはこっちがあった。
蘭亭序 (テキストシリーズ)

こっちのほうがよかった。安いし。

なんとびっくりなことに、そんなメジャーな臨書題材なのにほんとに王羲之の書というものが見られるわけではないんです。
いやもちろん手元に本物の書を置いてみようとか考えていませんよ。本物の写真を載せた書籍という意味ですけど…

王羲之は昔過ぎて彼の直筆は何も残っていなくて、でも王羲之の書を見て中国の昔の書家がそれこそ臨書したものが残っているのです。特に、石に彫った作品とかが残りやすいのでそれを版画的に写し取ったものなんかが今わたしたちが買える本に載っています。

そして、臨書といってもそういう写真を見て初心者が書くのは実際かなりやりにくいんで、これまでの楷書・行書・草書の練習をしたのと同じように、まず先生が書いたお手本を見て練習します。

もらったお手本は「永和九年歳」(蘭亭序の最初の五文字)、これだけだと「永和(←年号)九年の歳に」というだけの意味です(^^;;
(「蘭亭序」というのはそもそも、蘭亭というおしゃれなイベントスペースに集まった人たちが作った詩を集めて本にするときの序文として書いたものだそうです。蘭亭には小川がしつらえてあって、そこに盃を流して、飲んだら詩を作る、って感じのパーティーらしい)

まぁバッハを弾く場合でも、自筆譜を見て弾くということは実際なくて、現代の私たちが読みやすいように整えられたいわゆる原典版を見て弾くか、さらにどう弾くかを書き加えた解釈版で弾くかって話ですよね。

今回、お初なので私は解釈版(先生のお手本)だけ見て書きました。先生のお手本を真似しつつ、上記テキストの写真を参考にしつつ、なんて器用なことはできなかったので。

そうすると、やってることは今までとまったく変わりはなく、「臨書をするのはバッハを弾くのに似ている」説を確認するには至らないのですが、ただ先生が直してくれるときに、これまではお手本から違う書き方になっても「この書き方もあるんですよ~」「この字がこうなったら、この字もこうするとよい」とか、正解がひとつじゃないので全体のバランスをとりながら書いていって、結果「美しい字」だったらそれでよい的な方向性だったのが、臨書の場合は

「似てる似てない」

って軸が重要。つまりその書の特徴を捉えているかどうかね…でも、特徴を切り出して似顔絵みたいに(カリカチュアライズ)するということではなくて、特徴を取り込んでちゃんと美しい作品として仕上がるようにする、というものらしい…

ま、気長に取り組みます。


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