ブルグミュラー25の練習曲にしても、中田喜直のこどものピアノ曲にしても、子供のころ弾いたことある曲のリバイバルには違いありませんが、ひとつ違う点があります。
←子供のころ使った楽譜、持ってる?
それは、ブルグミュラーのほうは大人になって新しく買った楽譜であり、
中田喜直のほうは子供のときに使っていた楽譜だということです。
昔、発表会で弾いた2曲を改めて録音してみたのですが
「小さなお花のバレー」
「土人のおどり」
雰囲気がからりと違う曲で、いい組み合わせです。当時も(今も)苦手だったと思われる速い系の曲「土人のおどり」は、実はとても弾きやすい曲です。ほんとによく考えられた選曲。
笑っちゃうのが、今、最初に弾いてみて間違えたところ(2段目、3小節目のソ#)に印がついていて、その前に「おぼえること」って書き込みがあることです。進歩ない(o_o) 間違いなく、コレ私ですね。
曲の進行というかイメージについても、「すわっている」「たつ」「うごきだす」などの書き込みがあったり、強弱、指使い、そして音が飛ぶところでたぶん遅れる癖があったのでしょう、わざわざ「すぐに」という書き込みがあります。
全体に、とても丁寧に的確に指導されている様子がうかがえます。
そして興味深いのが、書き込みに2種類あって、先生の書き込みと、母の書き込みがあります(筆跡が違います)。
先生の書き込みがほとんどで、母のは少しですが、その「少し」…わざわざ何を書いているかというと
簡単にするため改変
してるんです。上記の、「すぐに」という書き込みがある箇所、右手の音が、飛ぶ上に、2つになるというところなのですが、母の書き込みによりその下の音が削除されています(笑)
また、「悲しいワルツ」の中で、似た音形が再び出てくるけどちょっと違うところがあるのですが、そこに「前と同じにした方がアンプのときやさしいのでそうしたいのですが」と書かれています。
母は私に直接何か指導をすることはあまりなかったと思うので、何かいいたいことがあるときは楽譜に書いてレッスンに持たせていたのでしょう。「…そうしたいのですが」と遠慮がちな文言で書かれても、それを読む「先生」は私の母の元弟子ですしノーといえるわけもありません。
母してみれば、2つの音を確実に素早く掴めるように練習させるより、1つ省略したほうが手っ取り早い、
1回目と2回目の違いを認識させて正確に覚えさせるより、統一しちゃったほうが手っ取り早い、
ってことなんでしょうが、まぁ要するに私のピアノが「そんな感じ」「そんな程度」だったということです。
こののち私が小学三年生で「ピアノやめたい」と言い出したら、即、「いいわよ」と言った母の判断根拠ですが
「繰り返し記号まで来たときに、今1回目なのか2回目なのかいつもわかんなくなってるのよね。この子のピアノは喧嘩してまでやらせるようなものじゃないと思った」
と、後に語っていました。
別に、繰り返しが数えられなかっただけが理由ではないでしょうが、要するに、なんにも考えないで、弾けっちゃ弾くけども的なつまんないピアノだったんでしょうね。
時代が今と違いますから、娘にはピアノ習わせて音大でも行かせて、嫁き遅れないようにしたいって発想になってもまったく不思議はなかったところ、同じ「嫁き遅れないように」という意図ではあっても、「じゃ、理系にいけば男子が多いからいいわね」という発想の転換に至ったところが誠に慧眼、天才的じゃないでしょうか。ほんとうにこの点については、いちばん感謝している点のひとつです。
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雰囲気がからりと違う曲で、いい組み合わせです。当時も(今も)苦手だったと思われる速い系の曲「土人のおどり」は、実はとても弾きやすい曲です。ほんとによく考えられた選曲。
笑っちゃうのが、今、最初に弾いてみて間違えたところ(2段目、3小節目のソ#)に印がついていて、その前に「おぼえること」って書き込みがあることです。進歩ない(o_o) 間違いなく、コレ私ですね。
曲の進行というかイメージについても、「すわっている」「たつ」「うごきだす」などの書き込みがあったり、強弱、指使い、そして音が飛ぶところでたぶん遅れる癖があったのでしょう、わざわざ「すぐに」という書き込みがあります。
全体に、とても丁寧に的確に指導されている様子がうかがえます。
そして興味深いのが、書き込みに2種類あって、先生の書き込みと、母の書き込みがあります(筆跡が違います)。
先生の書き込みがほとんどで、母のは少しですが、その「少し」…わざわざ何を書いているかというと
簡単にするため改変
してるんです。上記の、「すぐに」という書き込みがある箇所、右手の音が、飛ぶ上に、2つになるというところなのですが、母の書き込みによりその下の音が削除されています(笑)
また、「悲しいワルツ」の中で、似た音形が再び出てくるけどちょっと違うところがあるのですが、そこに「前と同じにした方がアンプのときやさしいのでそうしたいのですが」と書かれています。
母は私に直接何か指導をすることはあまりなかったと思うので、何かいいたいことがあるときは楽譜に書いてレッスンに持たせていたのでしょう。「…そうしたいのですが」と遠慮がちな文言で書かれても、それを読む「先生」は私の母の元弟子ですしノーといえるわけもありません。
母してみれば、2つの音を確実に素早く掴めるように練習させるより、1つ省略したほうが手っ取り早い、
1回目と2回目の違いを認識させて正確に覚えさせるより、統一しちゃったほうが手っ取り早い、
ってことなんでしょうが、まぁ要するに私のピアノが「そんな感じ」「そんな程度」だったということです。
こののち私が小学三年生で「ピアノやめたい」と言い出したら、即、「いいわよ」と言った母の判断根拠ですが
「繰り返し記号まで来たときに、今1回目なのか2回目なのかいつもわかんなくなってるのよね。この子のピアノは喧嘩してまでやらせるようなものじゃないと思った」
と、後に語っていました。
別に、繰り返しが数えられなかっただけが理由ではないでしょうが、要するに、なんにも考えないで、弾けっちゃ弾くけども的なつまんないピアノだったんでしょうね。
時代が今と違いますから、娘にはピアノ習わせて音大でも行かせて、嫁き遅れないようにしたいって発想になってもまったく不思議はなかったところ、同じ「嫁き遅れないように」という意図ではあっても、「じゃ、理系にいけば男子が多いからいいわね」という発想の転換に至ったところが誠に慧眼、天才的じゃないでしょうか。ほんとうにこの点については、いちばん感謝している点のひとつです。
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