アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

子供のペダルから大人のペダルへ

2020年09月09日 | ピアノ
子供のころはただ一曲(エリーゼのために)だけペダル体験をした私ですが、そのとき習った「ペダルの踏み方」というものは…

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・打鍵後に踏む
・和声が変わるところで踏み替える

というもので、ここでいう「踏む」は一番下までしっかり
「踏み替える」は打鍵時にいったん上まで離して打鍵後にまた一番下までしっかり

というものだったと思います。私の記憶違いだといけないので「ペダル」「踏み方」とかいくつか検索してみましたが(^^;;
初心者向けにはそういうふうに、下まで踏み、上まで上げる、というように説明してるものが多いので、そんな感じだったのでしょう。

それで今は、しょっちゅう「ペダル踏みすぎ」「効くか効かないかぎりぎりのところでコントロールして」と言われているので…

思えば成長したものです(笑) 大人の階段のぼる、というか

上から下まで、ばこんばこん踏んで踏み替える「子供のペダル」を大人がショパンやドビュッシーでやってるとたぶん「ゴミ箱ペダル」とかいって酷評されるでしょうが、
これだってできないよりできたほうがいいです。とりあえず和音を豊かに響かせ、そして濁らないようにできるわけですからね。

私が2013年の「怪奇幻想おふ」で大辻ゴンの「あさがお」を弾いたとき、artomr先生がペダルを褒めてくれた…というのは、(嬉しかったから)強烈に覚えているのですが、そういえば「ゴミ箱ペダル」しか踏んでなかった時期のペダルの何がよかったのか、と思って改めて楽譜を見てみました。

すると、この曲はたった2ページのところにぎっしりと漏れなく、ペダルをどこで踏んでどごで離すのか、作曲者大辻ゴン自身が記入した指示がありました。

その指示は、「和声が変わるところで踏み替える」という子供ペダル的当たり前を越えて、あるところではそうやって一小節ずつ踏み替えていくんだけど、ところどころではペダルを長く踏んであえて濁らせる、というか、濁るというほどじゃないんだけどにじませる、そんな感じでおもしろい効果が出るんです。ペダルの踏み方自体あまり繊細でなくとも、タイミングさえ「いい感じ」にできていれば素敵に響きます。

それで、ペダルの踏み替え箇所を工夫するだけで、とても違う結果になる、ということが経験できたわけです。

そして、踏み替え箇所は、この曲の場合、楽譜にすべて書いてあるのですが、でも、書けないくらい微妙なタイミングの違いで、結果は違いますよね…そこがおもしろいところで、聞いた感じが「素敵」になるように、自分で工夫するわけです。ペダルの踏み方はバコバコのままでも、タイミング的に。

それが「耳で調節するペダル」の入り口であって、それは大人のペダルのスタートラインでもある(たぶん)。

その後、おゆき先生のところでピアノ習うようになって、ペダル以前の問題もあるからあれこれあれこれ時が経ち…
そして最近、「大人のペダル」を教えることに本気になりかけてる先生であった。

ラヴェルの「ハイドンの名によるメヌエット」は、ペダルのことをいうならめっちゃてんこもり、かつ、短いからこてこてにやってもちゃんと終わるし、ここはチャーンス!! と思われてる気がする。

ということで、今週末弾いて終わりにするんじゃなくて、またレッスンに持っていこう…

----- 今日の録音 グラナドス/スペイン舞曲集より 2. メヌエット
弾き終わって「あ、今のいい感じだったのでは?」と思ったら録画ボタン押してなかったorz 事故でちょっと心折れてあまりいいの撮れなかったけど。まぁ練習はしたということで。

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