アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

ペダルの名前で混乱した

2020年09月29日 | ピアノ
珍しくも殊勝な心掛けで、ペダルの使い方について今一度おさらいしておこうと思ったわけである。

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取り出したのはだいぶ前に買ったわりにたいして読んでない「シャンドールピアノ教本」。それによれば、誕生間もないころのピアノは響きがあんまり持続しなかったから、響きっぱなしにして多少混ざっても不快なものではなかったが、そのうち響きがよくなってくると、響きを止める装置(ダンパー)が必要になったとある。当初は膝ペダル、後に踏むペダルになったわけだが。

あ。。そういえば、ダンパーって言葉の意味からいえば「響きを止める」装置であるはずなのに、ダンパー・ペダルを踏むっていうとなんか「響かせる」っていう気がしちゃうから混乱する。あれ、ほんとは、ダンパーを効かせるペダルじゃなくて外すペダルですよね。

そんなことを思いつつ、その先を読むと、ペダルの名称を整理しよう、ってな話になり、混乱を避けるため、以下では右ペダル、中央ペダル、左ペダルと書く、とある。これは理にかなった提案で納得できるが、そして通常の呼び方として
右ペダル…フォルテ・ペダル、音を大きくするペダル、保持ペダル
中央ペダル…ソステヌート・ペダル、ダンパー・ペダル、持続低音ペダル、保持ペダル
左ペダル…ソルディーノ・ペダル、ダンパー・ペダル、ウナ・コルダ・ペダル、ドゥエ・コルデ・ペダル、ミュート・ペダル
とある。え?? 複数のペダルで同じ名前が被ってるのって何?? っていうか、ダンパー・ペダルといったら右ペダルのことじゃないの??

…もしかしたら巨大な勘違いをしていただろうか…

不安になってぐぐると、
ピアノの3本のペダル。役割の違いをご存知ですか?(スガナミ楽器)
まぁ右ペダルをダンパー・ペダルと呼んでる人もいるようではある。よかった。

しかし、ダンパー・ペダルといって、中央ペダルを思い浮かべる人も、左ペダルを思い浮かべる人もいるとしたらとんだ落とし穴である。

そしてさらにその先に、混乱に拍車をかけるようなことが…

ミュート機能のことを「ソルディーノ」と呼んでいた国があって、そうすると「センツァ・ソルディーノ(ソルディーノなし)」というと右ペダルを踏む、「コン・ソルディーノ(ソルディーノあり)」とあれば右ペダルを離すという意味になるという。なしが踏むでありが離す。あぁもうやめて。。

ともかく、名称につき詳しくなったところで、(何かの場面で妙な誤解を避けることはできるかもしれないが)ピアノを弾くこと自体が1ミリもうまくなるわけじゃなし、別段なんの役にも立たないんだけれど。

この先を読んでいると、いちおう役に立つことが出てくる。それは、ペダルの適切な操作は、音域によって大きく変わるということ…たとえば、右ペダル踏みっぱなしで高音域の音階を弾いてもわりとどうってことないが低音域で同じことをしたらニゴニゴのどろどろである。あるいは、打鍵時の雑音を拾わずに済むためにはどのくらいの間をおいて右ペダルを踏むべきかを考えるとき、低音域のほうが雑音が消えるのに時間がかかるといったことだ。

あと、右ペダルを踏んでいるときは弦同士が共鳴するということ…ま、当たり前のことではあるけども。消音ピアノで練習してるときに、何か違うなってのは、しかたないことだよね。いつかそのうち、そこまで計算してペダルが効くようになったりするのだろうか。

そして結局、そんなこんな複雑な効果を持つものをいい感じに調整するには耳で聞いてどうにかしろって話。

うん、やっぱり、読んで役に立つかどうかはわからない。

----- 中田喜直/こどものピアノ曲より「ひとりぼっち」

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