アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

思考力を問う英語入試問題!?

2011年07月05日 | 中学生活
英語の問題の定番で、「並べ替え」問題ってあるけど、たとえばこれ:
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an/in/in/and/you/more/more/will/with/abroad/talking/English/studying/teacher/American/interested/.(1語補充)
「英語でアメリカ人の先生と話をすると、ますます海外留学に興味を抱くようになるでしょう。」という意味にしてください。
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これは、「新中学問題集」という、私学でよく使われている問題集に載ってたもので、こじろうの今回の定期テスト範囲。こじろうがわからないと言い、お父さんと「ああでもない、こうでもない」とやっていて、結局正解にたどり着かず…

Talking with an American teacher in English, you will be interested in studying abroad more and more.

いや、be のほかにカンマも勝手に足しちゃってそりゃダメっしょ。あとmore and moreの位置が…正解は、

Talking with an American teacher in English will make you more and more interested in studying abroad.

一語補充が「make」ってところがポイント。しかしなんだろうねこの凝りすぎの問題は。これは実際の高校入試問題で、しかも、こじろうの学校だってよ(^^;;

この問題で問いたいものって何だろう。別に、こんな問題ができるかどうかってのは、英語で意思疎通をなんとかできるかどうかってのとあんまり関係なさそうだ。

私が生涯であとにも先にもこの一回、というほど「美しい、使えるノート」をとったという駿台の英文法の授業があったけど、その先生が言っていたのは「英語の(大学)入試問題は、英語の力を見るためだけではなくて、思考力を見るためのものなんです。特に私大文系だと数学もなくて、ほかに思考力を見るのに適した科目がなくなってしまいますからね」…まぁ後半の太字部分はこの先生の偏見かもしれないけど。

つまり、英語の文法という暗黙の共通ルールを題材にした「パズル」を出題して、情報処理能力や思考力を問おうとしているのが英語の大学入試問題だという。確かに、こじろうの学校の系列大の入試問題なんて、記述はなくて記号とかばっかりなんだけど、それが適当にはハマらない、やたら凝った仕掛けのものが多かったような気がする。私はそういうの得意だからよかったけど、よしぞうは玉砕(^^;;

これは、よしぞうに思考力がないからではなくて、よしぞうはその「共通ルール」のほうをよく理解してなかったということだと思うけれども(←いちおうフォローしてみた)。

いまでは「使える英語」が主流だからこういうのは流行らないのかな??

でも、こういう訓練(なんの訓練…)って役に立つ場面もあるんですよ。たとえば、翻訳の場面で「これはどこにかかってるんだ!?」とか解釈が微妙なのが出てくると、細かい文法知識、いや知識ともいえないほどの文法遊びの経験が生きてくるのだ。ここで問題なのは、原文を書いた人が必ずしも正しい文法に基づいていないということなんだけれども、それでも。

結局のところ、総合的な判断になるけど、「確からしさ」を考えて、判断して、それを説明するのに、こういう何の役に立つのかわからないような細かい文法パズルの体験がぜひとも必要になる。

TOEICが満点近かったって、こういう細かいところがない人の翻訳は危ないからね。「使える英語」流行でこういう入試問題が廃れたらちょっと寂しいなと。

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合わせは、これで終わり。来週本番!!

2011年07月03日 | バイオリン
ハッピーアンサンブルのリハ、二回目にして最終回。来週は本番です。

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去年も思ったけど、二回の練習で本番というのは、まぁけっこう大胆というか、怖いものがあるよね。でも、それ以上やられてもなかなか行くの大変だからまぁこんなところか…

どうも、一回目よりは二回目のほうが出席率がよいらしくて、じわっと人口密度が増えてます。曲によっては、立ち位置を工夫しないとバイオリンが何かにぶつかるくらいです。でも、人数が増えてエレクトーンも入って、ようやく曲の全貌が見えてきたりして、楽しい(^-^)

今朝は時間間違えて早めにいっちゃったけど、オンブラマイフの自主練をしていた1stバイオリン+ビオラのところに合流できたのでちょうどよかった。2nd入らないと意味わかんないんだよね。これ。

最初の曲はブラームスのハンガリー舞曲。前回より人数も増え、3rdが新たに加わり、エレクトーンも加わってわかりやすくなりました。ただし、合わせやすくなった部分は「刻みが入ったので、途中でテンポに迷わなくなったこと」、逆に合わせにくくなった部分は、「1stバイオリンとエレクトーンがずれると何に合わせたらいいかわからなくなること」です。

テンポが揺れたり、間をとったりとかある曲なんで、エレクトーンから1stバイオリンの合図がしっかり見えるかどうかがけっこう鍵みたい。当日の配置が気になるところ。

そしてオンブラマイフ。この曲、いきなり長い音符で始まるもんで、テンポがとりにくくて迷うんです。エレクトーンの前奏が入ってこれなら安心と思ったところ…先生が「前奏は、ないほうがきれいですね。なしにします」ときっぱり。えーっ(o_o)

確かに、いかにも無理やりつけたみたいなダサイ四小節ではあったのだが(^^;; それ編曲が悪いだけだよ!! もっとまともなの考えればいいじゃん!! と思うけど。まぁ何回かやって出だしも合うようになったみたいだからいいか…って、来週本番でうまくいく保証はないけどな。

昼休み、前回のときにはみんなで外に食べにいったのだが、練習したいから買い弁でというような声があり、デパ地下にいく。おいしいパン屋さんがあったので、サンドとサラダ、ジュースを購入。そしてそのすぐ脇にワインのお店が…

流れで試飲をして、じゃーこっちも、とかいって小さいコップだけど三杯飲み(^^;; 一本買って戻る。先生方が卓を囲んで弁当中だったので合流。

午後に入って一曲目はハイドンの皇帝。これはアンサンブルのクラスでわりとよくやってたので、難しいわりに合わせには自信あり。っつーか、ちゃんと準備できてるのこの曲だけだな…今日はかなりいい感じで弾けた(前回、弓の上げ下げつき楽譜をもらったから)。

そして最後の曲は、レスピーギ。これ、前回はあまり弾けてなかったので今回は気合を入れて臨み、チェロをしっかり聴いて合わせるぞーと思ったのに、なんとチェロ不在(o_o)

さっきオンブラマイフのときにビオラの助っ人をして、ハイドンのときにはバイオリンに持ち替えて私の隣で2ndを弾いていた先生が、今度はビオラを持ってチェロの席に。えっ、チェロパート埋めるの~なんでもやるんだな、すごい。

と、思ったけどさすがにところどころしか弾けず(チェロ譜みてビオラで初見はつらいよね)、うーん、ちょっといまいち~。ま、チェロがないとさびしいんだけど、部分的には前回より向上したかな。

私はレスピーギで終わり。朝からずっとで、なんかどっと疲れて、ちょっとお茶でもしてから帰りたいなーと思うけど、まだ曲が残ってる人ばっかりで誰も付き合ってくれなそう。

と、思っていたら、こまたろう母さんのだんなさんが(←長いので今後は「こまたろう父さん」とします)、「ちょっとこの後、時間ありますか??」と聞いてきたのでヤッターお茶のお誘いかしらん、と一瞬期待してしまったが、「皇帝が自信ないんで合わせてくれませんか?」だって。なんだー練習か、と思ったことは否定しません(^^;;

ま、それでも面子がいればやろうとは思ったんだけど。2ndとチェロだけじゃよくわかんないから、1stがつかまらないとね。ということで、帰ってきてしまいました。ゴメン。

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クラビノーバを弾きつつチェンバロを想う

2011年07月02日 | ピアノ
その、七年前だかなんだかにイタリア協奏曲を練習してたとき、ピアノではあらかた弾けるようになってから、チェンバロを触ったことがある。

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そのとき、なんかもぅぜんぜん弾けなくて(-_-) 愕然としたんだけど、つまりピアノでも、私の場合はとにかく指が動かないんでそこがまず必死でしょ。それで、その曲ばっかり弾いてることでなんとか弾けるようにしてるわけですよ。

一楽章、三楽章は勢いのいい曲だから、たぶんピアノの鍵盤の感触、叩いたときの跳ね返り、鍵盤の大きさとかそういう物理的条件をいっさいがっさい固定して、それで無理やりなんとか慣れている状態といったらいいのかな??

そしてその条件が崩れたら、もうぐずぐずなわけ。鍵盤の寸法が短いから、いつもの手の形じゃおっこちちゃうし、親指くぐらせるにもなんかコケてばっかり。もちろん、ピアノ的に叩いたりしたらチェンバロの音だって良くはないわけです(*)。

まぁでもこの生活状況の中で、チェンバロまじめに習うとかありえないし…

それで、そのとき勢いでチェンバロの入門書を買ったけど
「ハープシコード メソード 16世紀から18世紀の資料に基づく」(マリア・ボクソール)
それ以来放置で、別にチェンバロの練習をしたりとかはもちろんしてない。

そこへ今回、チェンバロを弾く機会があるというのでその入門書の最初のところをぱらぱら見ていましたら…

「指を動かし始める前に両方の手を、弾くべき鍵の上に持っていって配置するように心がけなさい。そうしないと、第一音は肩からの何のコントロールもない衝突音になってしまう。同じように最終音を離すときも、腕で手を鍵から放す前にその音を弾いている指が離さなくてはならない。」

つまり、弾き始めから弾き終わりまで、指はまずキーの上にスタンバった状態で、指だけが動いて、弦をひっかき、そして離す。

そして、チェンバロの表現の基本はとにもかくにも「アーティキュレーション」なのらしい。ピアノでは、レガートで(音と音がつながって)いくのが基本だけれども、チェンバロの場合は音と音に隙間があるほうが基本。どれだけ音を伸ばすかを音によって変えることでフレージングを行い、表現が豊かなものになっていく。

…無理だ…

この練習をピアノでするのは混迷を深めるばかりだ。せめて、クラビノーバで練習することにしよう(^^;; チェンバロ「っぽい」音も出るしね。

アーティキュレーションのほうはそんな俄仕立てでどうにかなるわけがないのであきらめるとして、せめて「フォルテにするつもりで叩かない」タッチを心がける。それと、なるべく親指くぐりのない指使いを工夫するとか??

(*)とりあえず、このときの体験を生かし、「速い曲を避ける」という方針が立てられたわけです。

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入試、学校側だって必死です

2011年07月01日 | 高専生活
入試は、もちろん受ける方だって、行きたい学校に合格したいから必死だけど、取る方だって必死です。

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優秀な学生を確保できるかどうかに、学校の浮沈もかかってるんですからね。

先日、高専保護者会のあとの宴会には、担任の先生も参加されてたのですが、この先生は入試の工夫についてもいろいろ興味深い話をしてくださいました。

高専の入試は、推薦と一般の二つに分かれています。

推薦のほうは、内申が規定以上あることが受験の条件で、その上で、内申+面接+適性検査で選抜が行われます。内申の規定は、平均4以上。かつ、英語と数学はそれぞれ4以上でなくてはいけません。ですが、受験の資格さえ取れれば、あとは配点からいってわりと、適性検査勝負なんです。倍率は、一般入試よりむしろ高めです。

適性検査の内容は、算数とも数学ともつかないパズルのようなものです。先生がいうには、説明会のときとかに「適性検査についてはどのような対策をしたらよいですか」という質問を受けることがあるけれど、とにかく「対策できないように作っているので」としかいいようがないとのことでした(^^;;

問題サンプルをやってみた感じでは、またろうはこの検査ならものすごく強そうで、推薦の受験資格さえとれればイケそうに思えました。あくまで想像です(笑)でもまたろうに向いている試験内容ではあります。ギリで平均4をクリアしたのに、ご丁寧に英語は3で、受験できなかったのは残念でしたが。

一方、一般受験のほうは、受験の条件がありませんので、内申は何であっても受けられます。ただ、二割は算入されますのでもちろん良いに越したことはありません。でも、都立が最低でも三割算入されることを考えれば(学力選抜の一割枠は別として)、内申の比重は低く、当日試験勝負といえるでしょう。試験は、英数国理の四科目で、全国の国立高専共通の問題を使います。

問題は、数学でいうと都立共通問題ほどやさしくはないけれど、桐朋や東工大附よりはだいぶやさしいという感じ。英語や国語はかなり平易な問題です。

問題は全高専共通なのですが、扱いは共通ではありません。社会を採用している高専もありますし、配点も共通ではないようで、またろうの高専の場合は数学の比重が二倍で計算されます。要するにそういうところは各高専が工夫を凝らしているわけです。

このようにまったく違う二つの方法の入試ですから、中に入ってみてからの成績で比べて、どちらで取る学生の方が優秀、とかの差があってもよさそうなもんですが、先生がおっしゃるにはまったくもってどちらともいえないそうです。さらにいえば、入試のときの成績と、入学後の成績の相関もはっきり出ないくらいだそうで。

そこらへんを突き詰めると、じゃあ入試をどう工夫しても意味ないじゃん、となって空しいですが別にそんなことはないんだと思います。実際に、高専に入った子たちを見ると、なんとなくある傾向を持って集まっているようですし、それなりに基礎学力は持っている子が集まっているようですからね。入試で数学の成績がいい子が必ずしも中に入ってからいい成績を出さない(…どきっ)というのはそうかもしれませんが、入試要項を見たときに、少なくとも「数学を重視している」というメッセージは伝わりますし。

先生が話していた中に、国立大学で、入試と大学での成績の相関を研究したものがあるそうで、それでもやはりあまり入試の成績と入学後の成績の相関はなく、強いていえば、理系学部ですら「現国」が一番相関があったとか。

入試での評価軸を工夫したければ、一般入試の入試問題を独自のものにすればいちばん良さそうに思いますが、もちろんそれは大変なことですし、もしかしたら横との関係か何かでできないことなのかもしれません。一番独自色を出しているのは「適性試験」で、これは内申があてにならなくなった(相対評価)ために追加したもの。

昔でいうと、推薦ではコンスタントにまじめにやる子を取り、一般では「一発屋」というと語弊がありそうだけどとにかく当日試験で通す勢いのある子を取るというイメージだけれど、今はむしろ、一発バクチの推薦、スタンダードな問題構成で、コンスタントにがんばれば取れる一般入試という感じになっているかも、と先生。

ま、そこまでやっても、今のところ、推薦で取った子のほうが良いという結果でもなく、なかなか悩ましいんだそうな。

結局のところ、高専に入ってからの成績というのは、どのくらい勉強するかという態度によるところが大きく、それを入試で測ることは難しいのでしょうね(だから助かったともいえる…)

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