アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

分厚い本(ゲーデル,エッシャー,バッハ)

2019年08月19日 | 生活
昔々、私が大学生のころ「ゲーデル,エッシャー,バッハ」というたいへん分厚い本が流行っていて、というかまぁ、とにかく本屋さんで平積みになっていた。

     にほんブログ村 その他日記ブログ 50代女性日記へ ←おうちに眠る分厚い本が「自炊(セルフPDF化)」で蘇るかも

なんでそんなに人気があったのかよくわからない、さして多くの人の関心を呼ぶとも思えない話題の本だけれども、まぁたぶん手に取ってパラパラめくってみると、エッシャーの絵が目を引いて、なにしろエッシャーの絵が魅力的であることは論を待たないし、バッハの音楽だってもちろん素晴らしいのだから、それらを絡めて詳細に解説してくれちゃったりしたら、なんかすごいことが起こるんじゃないだろうか、という期待感。

ところで、もう一人のゲーデルって誰? バッハとかエッシャーくらいスゴイ人なん??

みたいなところでとりあえず買ってしまった人は多いんじゃないだろうか。

私もだいたいそんなところだけど、それにプラスして、ちょうどそのころ一般教養科目で論理学というのを取っていて、ゲーデルの話も出てきていたからそりゃまあ買うよね、そして買ったけれども、全部は読んでない。最初のほうと最後のほうくらい読んだ。

買ったけど読み通してない人多い(←断言)

なんで読み通してない人が多いかといえば、文章がつまらないからというのではなくて、とにかく長いというのと、あと
とにかく重い

読書の時間のほとんどは電車の中であるのに、電車の中に持っていけるようなサイズではない。

仮に根性出して持ち込んだとしても、満員電車でこれ読んでたらかなり変な人(それと、迷惑な人)。

それで、読み通されることのないまま我が家の本棚に30年以上眠っていて、ついに「こんまり流」片づけのときを迎えてしまったわけだが(←ピンチ)、しかしこの本は生き残った。

こんまり流片づけでは絶対やってはダメといわれているけど、捨てようかどうしようか迷うとつい手に取るだけでなく開いてしまうわけだが、そしてところどころ拾い読みするとちゃんとおもしろいんですよ。文章自体はとても読みやすいし、内容もわかりやすく、おもしろく書いてあるの。ただ、これ持って読んでたら手が疲れるでしょ?? つくづく、取り回しにくい大きさ(重さ)の本なのである。

内容が悪くなくても、実際ここからまた30年読まないんだったら置いといても漬物石にしかならないんだけれども、ここで突然閃いた。

スキャン(自炊)すれば読めるかも??

最近、いろんな紙類をスキャンして元を捨てるためにScanSnapを活用していたけれども、この場合読むためにスキャンするわけ。

PDFをKindleに入れれば、不審者にならず電車の中で読める。

試してみた

(ScanSnapの後ろにエッシャーの絵があるのはいつも(定位置)です)

そしたら最初はうまくいかなくて、というのは、本が分厚いだけにスキャンの距離がいつもより近く、かつ、ページがふんわりしやすいために、一番盛り上がったあたりが白トビしてしまうのである。

試行錯誤して、ScanSnapにちょいゲタを履かせて(ちょっと厚めの本の上に乗せる)、ページがあまり浮かないように端のほうを透明な定規で押さえるようにすればキレイにPDF化できた。

今日は電車の中で読んでみましたよ~GEB
具合いいけど、字がちょっとかなり小さい。眼鏡をはずして読んでいました(笑)
もちろん拡大表示もできるけど、そうやって一ページの一部分しか見えてないのってすごくイラッとするよ。これはお奨めできない

まだ序章と一章しかPDF化してなかったんでそこまでだけど。これ、取り込むのはわりとすぐできるけど補正が手作業になっちゃってそれがめんどくさい。もうちょっと自動認識が成功してほしいもんだ。なにしろこの先長い(分厚い)からねぇ。


にほんブログ村 ピアノ  ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 ヴァイオリン ←こちらでも
にほんブログ村 その他日記ブログ 50代女性日記 ←こちらも参加しています


「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)


「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ついノクターンばかり弾いてるような

2019年08月18日 | ピアノ
先日までバーバーのノクターンで、今はフォーレのノクターン。

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←まだまだ弾きたいノクターンいっぱいあるんですよ

今までもなんだかんだでしょっちゅうノクターン弾いてて、ショパンは言わずもがな、フォーレ、プーランクもそれぞれ複数。

一方、私がほとんど手をつけない曲名といえば「トッカータ」「スケルツォ」「変奏曲」とか。

この分かれ目は何かといえば、曲が速いか遅いかというのがだいたいのところで(^^;;
あ、変奏曲の場合、遅いとこもあるけど必ず速いの入るからNG。

ノクターンならおよそゆったり系だし、
とてもきれいな曲が多いから弾きたくなるんだよね。

前にみんなで「十八番(おはこ)CD」を作ったときに入れた曲はショパンノクターン15番だったし、
そういえばFMエアチェックしてよくクラシックを聞くようになったときにしょっちゅう聞いてたのがダンタイソンの弾くショパンノクターンだったような。

ノクターンって訳すならば「夜想曲」ってなってるけど、特に夜っぽいのかというとそうでもない気がするけど、ノクターンの定義(?)って何なんだろう。

と思っていたところへ、ピティナのページで「ピアノの19世紀」というなかなか興味深い連載を見つけて、ここではかなりの紙幅(紙じゃないけど)を割いてノクターンについて語られていたのだ。

バッハの生きていたころはようやく初めてのピアノが登場したくらいだけど、その後、ピアノは改良に改良を重ねて、工業の発展と共に王侯貴族でなくても買えるものになって(といっても今ほど庶民が買えるわけではないけど)大量に普及した。

19世紀はまさにピアノの時代到来(^^)
それまでと違うところは、一般市民…アマチュアが各家庭でピアノを弾いて楽しむようになったということだよね。

そこで求められるようになったのは、自ら弾いて楽しめる性質のピアノ曲。
「サロンでは、人々は音楽の鑑賞者であるだけではなく、自らが演奏者として参加することが多く、その点ではこのノクターンの平易な楽想はアマチュアのピアニストの要求にかなっていました。」

結局のところ、19世紀にノクターンが求められた理由と、私がノクターンをよく弾く理由はほぼ同じ。

それまでもゆったりしたテンポの曲はあったけれど、たとえばソナタの緩徐楽章であるとか、舞曲集であるとか、変奏曲であるとか、そういう場合は、速い部分とのコントラストが重要であったところ、ノクターンはゆったりのところだけ独立したところがスゴイ。

「遅いテンポの美をもっとも追求したのが、ノクターンでした。」

テンポゆったりはいいとして、あと「夜」はなんなんだ?? ということなんだけど

18世紀にも夜の音楽はあって「ノットゥルノ」とか「セレナーデ」とか、でもこれは野外で行われた夜会のための音楽で、ノクターンはこれらと違ってインドアのもの。

「18世紀のモーツァルトのノットゥルノと、19世紀のフィールドおよびショパンのノクターンを隔てているのは、「ロマン主義」という思想とサロンという場です。」
無限の想像力を喚起させてくれる夜への限りない憧れがロマン主義的美学だとか…何いってるのかよくわからんが
サロンと結びついて発展したのがノクターンで、サロンを取り仕切ったのは女性たち。ノクターンは女性文化の象徴的な存在でもあった。

それで、この続きには、フィールドのノクターンから始まって、ショパン、フォーレとノクターンの系譜がけっこう詳しく書かれていておもしろかった。バーバーのノクターンは、ショパンではなくてフィールドに捧げられているものだけど、確かに、主題や旋律の装飾的な変化が左手の分散和音で支える形式はもうフィールドが作っていたものだからね。ショパンはそんなあたりをすいすいっと超えていったようだけれど…

フォーレのノクターンも「サロン」と結びついて作られたものだそうで、私が今練習している六番はポリニャック夫人のサロンと関係があるんですって…それと、そういえばノクターンという名前でなくても舟歌とかは「ゆったり系」。右に旋律(装飾的な変化)があって左手の分散和音というところはノクターンと共通です。ショパンもアルカンもフォーレも、「ノクターン」「舟歌」両方書いていますね。

それで、私はノクターンと舟歌両方好きなわけで。うむ。舟歌たいてい難しいけどな…

にほんブログ村 ピアノ  ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 ヴァイオリン ←こちらでも
にほんブログ村 その他日記ブログ 50代女性日記 ←こちらも参加しています


「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)


「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ペダル踏んでるときのレガート

2019年08月17日 | ピアノ
今日はartomr先生レッスン会@めるちゃん でした。いや~、エアコン間に合ってよかった(^^;;

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←湿気が収まってめるちゃんもご機嫌よく。

間に合わなかったらキャンセルやむなしと思ってましたよ。今日も暑い日でしたね。いちばん暑い時間帯に到着した人たちはひぃふぅ(*_*)になってました。

エアコンは間に合いましたが間に合わないのは練習で、前にフォーレノクターン六番を見てもらったのは五月ですがそこから進歩してるんじゃなくて退歩(ずっと弾いてなかったから忘れてる)してますから。

音楽の星座が済んで慌てて急速解凍しようとしましたが、漠然と練習してたら進歩が見えないうちにすぐ週末だと思い、一日に一見開きに集中して練習するという素晴らしく計画的な進行で進めて参りましたが、アレ、最後までめくり終わらない。そういや、今週は一日足りないや(音楽の星座が既に月曜日祝日の火曜始まりw)

レッスンでは、最後に行くに従って怪しさが増す感じで弾いて、それでもいちおう最後まで弾きました。すると真っ先にダメ出しあったのはなんとフェルマータ(^^;; で


私のコピー譜はこのフェルマータでページをめくるように編集してあったのですが、

ここはわざわざlongと書いてあって、曲中最大のフェルマータなのに、
私はなんかアワアワとガサガサとめくっていて(そういやそうでした、焦ってたから)
ゆっくり時間をとって、
でも静かにそっとめくるように、ってことで。

この規模の曲をわざわざ人前で弾くとなると暗譜で弾く人が多いと思いますが、それを楽譜置いて弾くししかも譜めくりストを頼まないでセルフでやろうってことだとまぁけっこうたいへんです。めくれる箇所が来るところまで粘る関係で、三ページくらいをひとまとまりにしていますからめくるときは「べろーん」って感じで、なので事故らないでめくるのは神経使います。

ほかにも問題点いろいろありましたが今日、新鮮だったポイント:
「ペダル踏んでる中でのレガートの弾き方」


この一小節目三拍目のアルペジオ、
もっとつながって聞こえるように物理的に繋げて(離さないで指替え1->4)弾く。

この二小節目のオクターブでのフレーズ、
もっとつながって聞こえるように(テヌートっぽい)スタッカートで弾く。

つまり、もっと早く離鍵する…切るためにではなく、いい感じに繋げるための奏法としてのスタッカート。

なんでそのほうがいいのか説明はできないんだけど、なんかそのほうがいいんだとartomr先生。

いずれにせよ、ペダルは踏んでる中での話なので、響きとして切れ目があるわけではないんだけれども、
だから、より滑らかなフレーズの形を作るための打鍵がしやすいような便宜のために、繋げるなり、切る(早く離す)をしているということになるのかな??

オクターブの場合、物理的には完璧に繋がって弾くわけではないので、
早く離鍵することで次の打鍵が適切な状態で行えるなら、かえって繋がって聞こえるというのはありそうなことだ。

ともかく。10月本番までにはもう一度くらいレッスンしてもらったほうがよさそう…(今度は練習してから!)


今日は、私のほかに四人分のレッスンがあって多彩な曲が流れていたけれど、フォーレのノクターンがもう一曲(四番)、シューマンの森の情景が二人分あってたいへん興味深かった。森の情景はいつか弾いてみたい。シューマン弾きにくそうだけど。




にほんブログ村 ピアノ  ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 ヴァイオリン ←こちらでも
にほんブログ村 その他日記ブログ 50代女性日記 ←こちらも参加しています


「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)


「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

AIはピアノ教師になれるのか?

2019年08月16日 | ピアノ
昨日、マイミクさんがリンクを貼ってくれた記事はなかなか興味深い:
ピアノ練習、AIが教師 中国市場拡大

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←AIが先生じゃランチできないじゃない?

この記事を読んでも肝心なところはよくわからないんだけれど…

というのも、まずプロの演奏を取り込んでおけば模範演奏はできる、そりゃ当たり前だ。
ペダルをどう踏んでいるか、指をどう動かしているかというようなことも、むしろリアルで見るよりわかりやすく提示することだってできる。

ただそれは、別にAIとかなんとか言う必要はなくて、ふつうにキカイができることで、
ごく最近のAIでなくてはできないような部分があるとすれば、

・生徒の演奏評価
・生徒に合わせた練習アドバイス

というような部分だろうか。

もちろん、私の場合、レッスンにいちばん期待することは
「先生との音楽雑談」
だったりするわけで、そんなことはAIだってできない…というか、もしかしたらできるようになるのかもしれないけど(^^;;
別にキカイにやってほしくはない。

演奏評価といっても、どっかのテレビ番組でやっていたようなことであれば、
つまり、ガイドのタイミングに合わせて打鍵しているかどうかということであれば、
既存の音ゲー(要するに「太鼓の達人」)的な判定でしかない。AIとか騒がなくても十分できる。

楽譜に沿って「正しい」音の並びと長さ(と強弱)で打鍵しているかどうかの判定だけに限っても、
テンポや間の取り方は「正しい」ただひととおりのものがあるわけではないから、
生徒が自由に演奏したのを入力して「正しい」かどうか判定するというなら「太鼓の達人」よりはだいぶ高度な話になる。

どのくらいの範囲のテンポならよしとするのか? ゆれは??
適切な間はどのくらい??

ガイドに沿ってきっちり叩けば満点が出るタイプの採点(太鼓の達人形式)から進んで
適切な幅を認めるようにする採点の仕方は、

人間が手動でその幅を設定しておくというならAIでなくてもできる(しかし設定はめんどい)
ピアニストの優れた演奏から学習して適切な範囲を決めるというならいわゆるAIの領分か…

さらに進めて「正しい」演奏かどうかだけでなくて「いい感じの」演奏かどうかまで評価するというなら
そりゃAIっぽい。

というか、ピアニストの演奏を蓄積して学習してそれを元に評価を行うというなら、「正しい」演奏かどうかと「いい感じの」演奏かどうかの評価はいっしょにできるものかもしれない。

問題は、この評価がどのくらい正しいか…まぁ正しいというと語弊があるかもしれないけど、実際目指したい方向に沿っているかということ。これがズレていると、人間の先生と違ってマギレなく毎日寄り添って数値的に評価してくれちゃったりすると効果絶大つまり被害甚大になるので、垂れ流す罪悪はめちゃくちゃ大きくなってしまう。

そして、もしももしもこの評価がもうぴったり、自分の美的感覚とも合っていたりした日には…
それで、常に冷静理性的に「こう練習したらいいよ」なんてアドバイスくれた日には…

便利な気もするけれどちょっと怖い気もしませんか??
自分の耳に頼らなくて済む!?
自分の頭で練習を組み立てなくて済む!? え、それって…

にほんブログ村 ピアノ  ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 ヴァイオリン ←こちらでも
にほんブログ村 その他日記ブログ 50代女性日記 ←こちらも参加しています


「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)


「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゴルトベルクって発注者名じゃなかったんだ…

2019年08月15日 | ピアノ
ようやくバッハ弾く気分になったところで、長らく「積ん読」してあった
「バッハ『ゴルトベルク変奏曲』 世界・音楽・メディア」(小沼純一)
を開いてみた。

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←本の大整理のあとなので、眠ってた本もさっと出てくるんすよ

そしたらまずびっくりしたことには、ゴルトベルクさんって曲の発注者名じゃなかった!!
ほら、有名な逸話で、不眠症に悩まされてた伯爵さんが、眠れない夜に聞きやすい曲を頼んだとかいうの、あるじゃないですか。そしたらふつうその伯爵さんの名前で呼ばれるものじゃない??

いずれにせよ「ゴルトベルク」はバッハさんが付けた曲名ではないですがね…
(正式には、「クラビィーア練習曲集第四部」の中の「二段鍵盤のチェンパロのためのアリアと種々の変奏」)

ゴルトベルクさんというのは、伯爵お抱えピアニストで、伯爵がこれ弾けったら弾くわけね。いいなそれ。うちにも一人ほしい(^^)

と、バッハについてはおよそ何も知らなかったわけですが、この本、メインテーマはゴルトベルク変奏曲だけど、本の始めのほうではバッハその人と時代についてごく概略がまとまっていて、今読んでみてとてもよかった。

バッハってあちこち引っ越してるけど(職のあるところに住む)、住んだ地域としては、ドイツの真ん中らへんから、北のほう…東のほう、といったあたりに限られている。別にイギリス行ってイギリス組曲書いたり、イタリア行ってイタリア協奏曲を書いたりしてるわけではないのね。舞曲とかも、いろんなところに源があるものを引っ張ってきているように、ドイツにいながら、目は…というか情報源としては世界広くに向いていたのです。

ドイツといっても一枚岩な国家のイメージではなくて、諸侯の寄せ集め的な国だし、ドイツ語というもののポジションもそんなにしっかりしたものではなくて、フランスかぶれの上流階級、ラテン語を操る知識人たち、そして(そんなに統一されていない)ドイツ語をしゃべる庶民。

16世紀のドイツでは、ラテン語での出版物のほうが7:3で多く、1730年ごろにはちょうどその逆くらい。

バッハはフリーな創作家ではなくて雇われなので、どこに雇われているかで書くものの傾向が大幅に違ってくるんだけれど、私の主な関心事であるところの曲(器楽曲)としてはケーテンに住んでいた時代にかなり集中しています。

ケーテンではルター派ではなくてカルヴァン派(改革派)ってのが主流で、あんまり教会音楽やらないんだって。で、バッハさんは教会でなく宮廷に雇われて、理解ある雇い主のもと、たくさんの器楽曲を書きました。ブランデンブルク、無伴奏バッハの云々とか、「フランス組曲」「イギリス組曲」 「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」「半音階的幻想曲とフーガ」などなど

時代背景については、三十年戦争ってなんだっけの私がまとめるといろいろ間違えそうだから書かないけど、バッハの生きていた時代に書かれた作品ってのが

1667 ミルトン「失楽園」
1675 スピノザ「エチカ」
1719 デフォー「ロビンソン・クルーソー」
1726 スウィフト「ガリヴァー旅行記」
1759 ヴォルテール「カンディード」

「ロビンソン・クルーソー」とか「ガリヴァー旅行記」とか、子どものころふつうに絵本で読んだようなものがバッハの時代に書かれてたと思うとちょっとおもしろい。

…などなど、だからなんだというか知ってるのと知らないのとでバッハの弾き方が変わるかっていったらアレだけど、西原稔先生曰く→基礎力としての音楽史ということで。

にほんブログ村 ピアノ  ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 ヴァイオリン ←こちらでも
にほんブログ村 その他日記ブログ 50代女性日記 ←こちらも参加しています


「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)


「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする