夫が亡くなって1年と5カ月になろうとしている。
遺骨をどうしょうか、近場のお墓を見に行ったりして悩んだ。
二人で一目惚れで住みついたこの地。
その、毎日愛でた里山の一部が取り崩して住宅地が出来、その一部に市営の墓地が出来る。そこへとも考えた事もあった。
でも、やっぱり、変わってしまった風景の中では落ち着かないだろう。それに車を持たない私が、年老いた時に彼に会いに行くには坂道はきつい。暑い夏も寒い冬も年をとったら辛いな。子供達にとっても不便だし。
姉が、遺言で永代供養墓に入った事もあり、そういう事も考えて子供と相談し、2回ほど足を運んでお話を聞いた都心のお寺さんに決めた。
駅から1~2分くらいの交通の便のいい所。
1638年に創建されたという事だが、最近建て替えて、納骨堂と永代供養墓を整備したという。
その納骨堂に夫を託す事にした。33回忌までは骨壷のまま預かり、その後は永代供養墓に移すとのこと。墓石のないお墓と考えてください、と言われた。
何百年と経ったおごそかなお寺の本堂と違い、まだ木の香りが漂っているような壮麗な広い本堂で子供と3人で夫の遺骨を仏様に託した。
変わらず私を見つめる遺影の夫に、いつか、私もここでお葬式をあげてもらってから行くから、それまで待っていてね。あんまり早く呼ばないでね。そっちには、あなたのお父さんもお母さんも私の姉さんもいるから、寂しくないでしょう、と。
姉が入っているお寺さんは、宗派が違うのでお経にちょっと違和感を感ずるが、ここは夫も私も同じ宗派のお寺さんなので、お坊さんのお経に穏やかな安心感を感ずる。
やっと一つの区切りが付いたように思う。
月に一度は都心に出るのも、また楽しみでもある。
遺骨をどうしょうか、近場のお墓を見に行ったりして悩んだ。
二人で一目惚れで住みついたこの地。
その、毎日愛でた里山の一部が取り崩して住宅地が出来、その一部に市営の墓地が出来る。そこへとも考えた事もあった。
でも、やっぱり、変わってしまった風景の中では落ち着かないだろう。それに車を持たない私が、年老いた時に彼に会いに行くには坂道はきつい。暑い夏も寒い冬も年をとったら辛いな。子供達にとっても不便だし。
姉が、遺言で永代供養墓に入った事もあり、そういう事も考えて子供と相談し、2回ほど足を運んでお話を聞いた都心のお寺さんに決めた。
駅から1~2分くらいの交通の便のいい所。
1638年に創建されたという事だが、最近建て替えて、納骨堂と永代供養墓を整備したという。
その納骨堂に夫を託す事にした。33回忌までは骨壷のまま預かり、その後は永代供養墓に移すとのこと。墓石のないお墓と考えてください、と言われた。
何百年と経ったおごそかなお寺の本堂と違い、まだ木の香りが漂っているような壮麗な広い本堂で子供と3人で夫の遺骨を仏様に託した。
変わらず私を見つめる遺影の夫に、いつか、私もここでお葬式をあげてもらってから行くから、それまで待っていてね。あんまり早く呼ばないでね。そっちには、あなたのお父さんもお母さんも私の姉さんもいるから、寂しくないでしょう、と。
姉が入っているお寺さんは、宗派が違うのでお経にちょっと違和感を感ずるが、ここは夫も私も同じ宗派のお寺さんなので、お坊さんのお経に穏やかな安心感を感ずる。
やっと一つの区切りが付いたように思う。
月に一度は都心に出るのも、また楽しみでもある。