東京の社会貢献活動を行っている団体の交流会があり、南ちゃんの会でも3人参加した。
それぞれ活動発表もあった。
その中に、「体験して学ぶ防災講座」を開催している人の話を聞いて考えさせられた。
「防災用として水を用意している人?食料は?トイレは?」と挙手を求められて、それぞれ手を上げる。
「実は、あの熊本地震で、初めて警官を派遣した事は知っていますか?」
誰もが思うのは、空き巣、強盗を捕まえる事かしらと。
「実は、これは新聞やメディアがまったく取り上げないのですが、阪神淡路大震災や東北の地震でも沢山の被害があり、問題になったのです。それで、警官を派遣する事にしたのです。皆さん何だと思いますか」
事件なら、新聞やテレビが取り上げるだろうし・・・。
「それは、性犯罪です。沢山の被害が報告されましたが、新聞やメディアには取り上げらませんでした。大規模な災害があった時には、そういう事が起こるのだという事も心に止めて置いて下さいい。」
会場は、ほとんどが女性だったので、一瞬シーンとなった。
そんな事が震災時に多発していたなんて、本当に考えもしなかったし思いもしなかった。
大きな災害で皆が怖い思いをしているのに、何とおぞましい事か。
避難して誰もいない家から、貴重品や物を盗み出すことはメディアも取り上げていたけれど・・・。
日本中、これからも、どこでも大地震が起こる事は警告されている。
震災があるたびに、日本人の良心が世界に発信されて感心されている。
でも、震災に乗じて卑劣な行為をする人がいるという事を、警告しなくていいのだろうか。