Photo 2006.8.26
いつ行ってもアメ横は賑やか。私はほとんど飲めないので、屋台で一人で一杯というのは全くないんですが、ガード下の焼き鳥屋台の雰囲気には心惹かれるものがあります。ざわざわという喧噪の中、時折、ゴーッと電車が上空を通り過ぎていきます。ちょっと離れた所には、屋台の賑わいとはうってかわって静かな隙間空間も。
80~90年代あたりまでは、屋台での飲食はどちらかというと貧しい飲み方というイメージだったのではないでしょうか。暑い道路際で口角泡を飛ばすのはダメで、冷房の効いたお店の中で格好良く飲むべきだという風潮があったような気がします。確かに昔の屋台は不衛生だったりもしたので低級だったのかもしれません。高級化を志向する日本社会の中で、屋台は古くさいものと思われていた所もあったと思います。
ところが、屋台が減り、道端での飲み食いが減ると、残された場所は希少価値が上がって、昔ながらの飲み食いが体験できる場所として人気が上がり、追随して新しいお店も増え、以前は呑んべえや会社帰りのおじさんの溜まり場だったのが、最近は若い女性だけで飲んでることもしばしば。 東南アジアなどへの旅行が増えるに連れて、アジアンな屋台文化が再認識され、日本もそういう国だったということが思い起こされたというのもあるかもしれません。考えてみれば、江戸時代の日本には、茶屋で饅頭を食べたり夜鳴きそばを食べたりと、屋台文化及びファストフード文化があったわけで、屋台で一杯というのも自然なことなのかもしれません。
人々が多く行き交う路上に出されたイスに腰掛けて飲むというのは、繁華街、都市ならではの遊び方。歩く人が少ない地方の町では成立しない街の楽しみ方。こんなことができるのが、東京などの大都市で生活する面白さでもあります。
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