都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

清洲寮

2006-09-16 | 江東区  

 清澄庭園まで来たら、霊岸寺そして清洲寮へ。清洲寮は、霊岸寺本堂のちょうど裏側にあり、清洲橋通りに面して建っているアパートメント(Google Map)。

清洲寮
所在地:江東区白河1-3-13
建設年:1933(昭和8)
構造・階数:RC4
Photo 2006.9.9

 正面中央玄関上部には銅色に輝く清洲寮の文字が。しっかり照明も付いている。入居者募集の貼り紙もあったりして、建てられてから70年以上経っているが完全に現役。

 以前は外壁が白色だった。経年変化で灰色に汚れてはいたが、それでも美しい姿を見せていた。数年前に茶色というか緑色の怪しい色に塗り替えられてしまったのが個人的には残念。ともあれ、大通り沿いに長く延びる堂々とした姿は一見の価値有り。近くに同潤会の清砂通りアパートメントがあったので、似ているとよく言われるが、同潤会のアパートには、このように一直線で長い建物はなかったように思う。

 建物には、イロハニホの5つの入口がある。入口によって階段室のしつらえが違っていて、入ってから螺旋状に上るものと、往復型のものがある。

 各部屋の入口は木製の引き戸だが、一部ドアに変更された部屋もあるようだった。昔のアパートには時々引き戸のものがある。鉄筋コンクリートで立体長屋を造るという感じだったのだろうか。

 トイレはあるが風呂は無いという。だがエアコンを入れている部屋も多く、躯体は古いが、設備的には可能な限り現在の生活に対応させているらしい。建物所有者が継続的に手を入れているので、それなりに使い続けることができているのかもしれない。

 前回に続いて今回も連続立面写真を合成して作ってみた(画像クリックで拡大します)。歪みの補正をほとんどしないまま写真を並べてしまったので、壁面の垂直線がイマイチ揃っていない。ちょっと変な現代建築みたいに微妙にゆがんだ立面になってしまった。

 それにしても迫力のある建物だ。築70年以上だが大切に使われているようなので安心した。今後も現役で使われ続けることを期待。

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#古い建物 江東区  #近代建築  #住宅系  #集合住宅 
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