旧東海道からちょっと外れて海の方へ。
銅板張り二階建て
所在地:品川区北品川1-22
Photo 2006.3.11
旧東海道の街道沿いには、出桁造りの町屋や看板建築といった古い建物がところどころに残るが、一つ裏側の方にも銅板張りの木造建物や、洋室付きのいわゆる文化住宅などが残っていたりする。写真の家屋は、一階が居酒屋か何かの店舗に改装され、まだまだ現役。角地建物でもあり、銅板部分が多いせいもあるのか、結構目立つ。場所の印象を左右するようなランドマーク的な建物には、できるだけ残っていて欲しいなと思う。
2022.12.30追記
1953年発行の火災保険特殊地図では「山川菓子店」。1985年発行の住宅地図では「うなぎ荒井家」。2022年時点のGoogle Mapでは「居残り連」という店になっている。
天王洲運河そばの路地
所在地:品川区東品川1丁目
Photo 2006.3.11
天王洲運河の船溜まりに掛かる北品川橋を渡ると東品川1丁目。橋のそばには、釣り船業者や船宿業者の建物が建ち並び、周辺には小さな路地もいくつかあり、木造住宅が建ち並ぶ。
この密集感の雰囲気は、山の手の密集地には少ない気がする。はっきりした根拠はないのだが、佃・月島、築地、品川など、なぜか下町系の密集地に共通する雰囲気だ。建物が長屋状に同じ向きに並んでいる細長い路地であるためかもしれない。
左の写真の路地の奥は、以前の記事で紹介した小さな階段。東品川のこの路地のある一角は、北品川橋のたもとの小さな下り坂から、更に階段を下りた先にある。かなり船着き場の水辺に近い高さで、高潮などになったら潮をかぶってしまうのではないかと思うような場所だ。
釣り船や屋形船のお仕事を通して海と関わっている方はおられるようだが、漁業に携わる方は減ってしまった。それでも東品川の密集地の街並みは、不思議に海辺の印象が強いものだった。
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