「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

お祭りの縁日 戦前と今

2016-09-18 05:10:34 | 2012・1・1
昨日と今日、わが町の”鎮守の森”のお祭りだ。朝から”ドンドンヒャララ”の笛太鼓の音は聞こえて来ないし、小遣いをせびりにきていた孫たちも成長してしまったが、何故か祭りと聞くと、80老でも心が浮き立ってくるから不思議である。

昼過ぎ、子供神輿がお神酒所を出ると聞いて、杖をつきつつ後を追い参拝してきた。わが”鎮守の森”の神様のご座すところは、まだ昔の面影が多少残っており、第一の鳥居から本殿まで200メートルほど参道があり、その両側に露店がずらりと並んでいる。

お祭りの縁日の風情は、戦前子供だった時代と同じなのだが、今一つ僕には物足りない。それは昔、1銭銅貨を握ってワクワクして買いたいと思ったものがないのだ。ハッカパイプもないし、ブリキのポンポン船もない。縁日には必ずあった海ほうずきの店も、買いたいといって親に怒られたヒヨコを売る店もない。残っていたのは金魚掬いと射的の店だけだった。

代って戦前にはなかった店を写真で紹介しよう。タコ焼き、トルコのケバブ、韓国のチジミ、国籍不明のハバネラ、イチゴ入りカキ氷、チョコバナナ、などなど。縁日も国際的になってきたものだ。