「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

「北」の驕り外交と甘えの構造

2019-03-01 05:34:44 | 2012・1・1

北朝鮮の完全非核化をめぐり27,8両日ベトナムのハノイで開かれたトランプ米大統領と金正恩朝鮮労働党委員長との二回目の米朝首脳会談は結局、合意に至らなかった。会談後のトランプ大統領の記者会見の話を総合すると、どうやら金正恩委員長が、完全非核化に合意せず、国連が求めている完全制裁の即時解除を求めてきたからのようだ。テレビの生中継で二人の話し合いを見ていると、時には委員長の顔に微笑が浮かび、穏やかな雰囲気に見えたが、やはり外交とはそんなに生易しいものではないのだ。

結果論だが、金正恩委員長には交渉に当たり驕りと甘えの構造があったのではないか。首脳会談に先立つ、3日も前から平壌を出発、専用のお召列車で中国各地をまわりハノイ入りしているが、そのおつきの者の観光費用まで含めれば費用は莫大である。背広に同じ髪方のSP12人に車の周囲を警備させ伴走さる姿は馬鹿げているしか言いようがない。

会談に先立って、場所の選定で米国はダナンを提案したのに対して、「北」はハノイを主張、これが簡単に譲歩された。もしかすると「北」側には、米国はこちらのいいようになる、という甘えがあると思ったのではないだろうか。でも、さすが世界各国との外交に経験をもつさすが米国である。安易に妥協などしなかった。しかも、トランプ大統領は、”周辺諸国との信頼”に答え拉致問題の解決を相手側に伝えている。韓国の文在寅大統領は、会議の結果をどう見るかである。国際間の外交の見本である。見習ってほしい。