「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

お雛人形のいない雛祭り

2019-03-03 07:29:25 | 2012・1・1
  1. 今日3月3日は雛祭りだが、わが家では、ここ10数年、雛人形をだして祝ったことがない。娘たちが成長したこともあるが、24年前、家を新築した際、屋根裏に物置を造ったのが原因だ。まだ60歳代初め、何も考えずに、日常不要の品をこの物置に押し込んだ。雛人形もその一つだったが、70歳を越えると、足腰が弱り始め、年に1回のことだが、急階段の上り下りが苦痛になってきてしまった。

そこで、今日も買ってきた雛あられと小さな三色の菱餅を供え、紅白の鉢植えを飾って、雛祭りの雰囲気だけを演出した。(写真)しかし、子供だった戦前昭和の、あの華やかだった雛祭りには遠く及ばない。”灯をつけましょうぼんぼりを,お花をあげましょう桃の花、五人ばやしに笛太鼓”(童謡ひな祭り)が夢の世界のように思い出される。

二枚目の写真は、先日、老人会の誕生日の会場にあった雛人形である。会場は学童保育センターにもなっている。ランドセルを肩にした少女が一人、これをながめていたが、なにか今一つ絵にならない。やはり雛まつりには家庭的なぬくもりがなくてはならない。