大阪狭山市という東京首都圏在住者にはききなれない南海電鉄支線の金剛駅から1キロほど離れた住宅地にあるスーパーの入口で89歳の男性が運転する車がブレーキとアクセルを踏み間違えて暴走、87歳の男性を死亡させたうえ、買い物客の女性二人に大けがをさせた。またかと思える高齢者運転による悲しい事故である.。
夫婦合わせて180歳の筆者夫婦も他人事ではない話だ。数年前までは老妻は買い物の押し車を押し、老生も杖を突きながらも酒のつまみを買いに出かけていたが、この1,2年、老生は外出ができなくなり、老妻も同じ屋根の下の家人が心配して代わりに買い物してくれるようになった。有り難い。
大阪の狭山のような悲しい事故は戦前から昭和の30年代までの時代は皆無であった。都会も田舎も三世代同居が多く、とくに東京のような都会では日常の商取り引きが大概の家庭が通帳によるものだった。家に和綴じの通帳があり、支払いは月末、ときには歳末のこともあった。毎日、店から小僧さんが御用聞きが家に来て、注文を取り、希望の時間に届けてくれた。
今はネットによる通販制度がり便利がになったが、80歳を超えた高齢者ではなかなか使いこなせない。特に毎日の野菜となると困る。すでに地方によっては始まっているそうだが、昔の御用聞き制度を復活し、宅配してもらえば狭山のような悲劇はおこらない。