「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

心配なコロナ禍で消えてゆく江戸の歳末風物詩

2021-11-29 07:23:58 | 2012・1・1
昨日11月28日は東京の旧東海道品川宿近くにある古刹海雲寺の秋の大祭である。海雲寺は江戸の昔から財を築く竈の神様,火の用心の神様として庶民の信仰を集め親しまれてきた。三代続くわが家でも3月の春、11月の秋の大祭には必ず参拝している。昨日も足の悪い筆者に代わって家人が出かけたが、コロナ禍でお祭りは中止、持参した”おやしろ”に護摩をたく儀式はなかった。お寺の周りに例年なら100軒以上でる屋台の店も一軒もなかったという.。

昭和20年3月10日の下町大空襲の後の春の例祭にも参拝しているわが家である、今年3月の大祭も緊急事態発令下であったが、お寺のHPで確認もせず、家人は参拝に出かけ祭りの中止を知った。秋の大祭はコロナ禍は収まり気味,都からも外出について定まったお達しも出ていないので参拝にでかけた。

荒神様の秋の大祭が終わると江戸の町もいよいよ秋が深まり浅草などの下町の神社仏閣では羽子板市などの歳の市が催される。調べた訳ではないが、今年は例年通り行われるのかどうか.。コロナ禍で江戸時代からの風物̪詩が失われるのは寂しい。