「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

北方領土問題とウクライナの戦争ごっこ

2022-02-18 10:55:43 | 2012・1・1
連日コロナ禍対策で多忙な岸田文雄総理が昨日、プーチン.ロシア大統領と電話対談し、世界を揺るがせている問題の1つウクライナ紛争の外交解決を伝えた。ウクライナではロシア軍による侵攻の危機が寸前に迫っており、在留邦人退避へチャーター機の派遣を準備している。NATO(北大西洋条約機構)諸国はその加盟を希望するウクライナに対して支持を表明し、ロシア軍の撤退の兆しはないと結束を固めている。

こんなウクライナ情勢の中で産経新聞特派員が首都キエフから現地ルポを伝えてきているが、人々は表向きは平穏な日常を送っているが「必ず国を守る」「決してロシアに屈しない」と民間の軍事教練に参加して戦闘に備える人も少なくない。ロシアを敵に見立てて戦争ごっこをする子供たちもみかけたという。ごっこならいいが、先の戦争中、戦争ごっこに明け暮れた老生世代は心配だ。

岸田総理のプーチン大統領とのこの時期の電話会談は良い。安倍元総理との間で何回ともなく、自分たちの世代で北方領土問題の解決をうたいながらいっこうに前進をみなかった。コロナ禍にかこつけてか、2月7日の北方領土の日は忘れられた。ロシアにとってはこれ幸いかもしれない。ウクライナも遠い対岸の日ではない。また黙っている問題ではない。