「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

羅紗の起源 ロシアのウクライナ侵攻 高齢者の好奇心

2022-04-07 08:48:44 | 2012・1・1
産経新聞の一面の看板コラム「産経抄」がロシアのウクライナ侵攻に関係してその昔ロシア革命で、国を去って海外に逃れたロシア人に触れ、その一人として旭川へ避難してきたスタルヒン一家を紹介していた。避難時少年だったスタルヒン少年は旭川の中学校で野球部の投手として活躍、戦中戦後プロ野球でもプロ野球東京巨人軍のエースであった。野球少年ではなくともスタルヒンがロシア革命から避難亡命してきたのはよく知られたことだ。

戦後すぐの時代、老生も川上赤バット、大下青バットのプロ野球に夢中になっていたが、焼け跡の駅前ベンチには毎日のように独り寂しく羅紗の洋服生地をリユックにいれて売っている外国人が座っていた。占領下で洋服生地などない時代である。明らかにヤミ物資で、母親に聞くと、戦前ロシア革命で避難ロシア人が持ち込んだ羅紗地だということだ。

加齢による失語症が激しいこの頃だが、改めて羅紗を辞書で調べてみたらポルトガル語のRaxaで17世紀に日本に渡来してきた厚地の紡毛の織物で戦国時代早くも陣羽織にも使用されている。Raxa の字画から見てもRussia からきているものようだ。生まれて90年、老生は知らなかったが、好奇心はもつべきものだ。



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