大西洋・地中海海産のクロマグロを禁輸しようとモナコが提案した案が、反対多数で
否決された。回転壽司のテーブルから安いマグロが姿を消すののではないかと心配
していた庶民は、まずまずの一安心である。採決前はクジラ同様、欧米の食習慣の
エゴでマグロまで國際取引が禁止されるという予想が強かった。が、結果は”マグロ”
党の勝利に終わった。
東京生まれ、東京育ちの僕は、まぐろは嫌いではないが、壽司ネタのマグロにはそれ
ほど未練はない。戦前江戸前壽司といえば、江戸湾(東京湾)で獲れた魚介類が中心
だった。シャコやあなご、青柳、こはだ,いか、たこにかんぴょう巻き、卵焼きなどなど、
マグロや鉄砲巻きもあったが、今よりワサビがきつく子どもの舌には向かなかった。
昭和10年代、僕は目黒川添いの五反田に住んでいたが、東京湾で朝獲れたばかりのサ
カナや貝を大森海岸の漁師がリヤカーに乗せて売りにきていたし、北品川の三共製薬の
あたりまで漁師の舟が上ってきていた。
昭和40年代、僕は転勤で札幌に住んでいたが、どうも北海道の壽司ネタになじめなかった。
イクラやウニ、ホタテ,ホッキなど新鮮な高級ネタもあったし、子どものとき大好物だったシャ
コもあったが、北海道でガサエビと呼ばれるシャコは似て非で大味で美味しくなかった。
食の好みは、幼児期の食習慣が大部影響しているのではないだろうかー。札幌にいた時、
「屯田壽司」というチェーン店があり、大型壽司を売物にしていたが、シャリがおにぎりほど
あって閉口した。大西洋・地中海からのクロマグロが来なくても、僕にはいっこう問題では
ないのだが、やはり回転壽司の世代には問題だ。禁輸がなくなって良かった良かった。でも
今のマグロ・ブームはちょっと異常のように思えるのだがどうだろう。
否決された。回転壽司のテーブルから安いマグロが姿を消すののではないかと心配
していた庶民は、まずまずの一安心である。採決前はクジラ同様、欧米の食習慣の
エゴでマグロまで國際取引が禁止されるという予想が強かった。が、結果は”マグロ”
党の勝利に終わった。
東京生まれ、東京育ちの僕は、まぐろは嫌いではないが、壽司ネタのマグロにはそれ
ほど未練はない。戦前江戸前壽司といえば、江戸湾(東京湾)で獲れた魚介類が中心
だった。シャコやあなご、青柳、こはだ,いか、たこにかんぴょう巻き、卵焼きなどなど、
マグロや鉄砲巻きもあったが、今よりワサビがきつく子どもの舌には向かなかった。
昭和10年代、僕は目黒川添いの五反田に住んでいたが、東京湾で朝獲れたばかりのサ
カナや貝を大森海岸の漁師がリヤカーに乗せて売りにきていたし、北品川の三共製薬の
あたりまで漁師の舟が上ってきていた。
昭和40年代、僕は転勤で札幌に住んでいたが、どうも北海道の壽司ネタになじめなかった。
イクラやウニ、ホタテ,ホッキなど新鮮な高級ネタもあったし、子どものとき大好物だったシャ
コもあったが、北海道でガサエビと呼ばれるシャコは似て非で大味で美味しくなかった。
食の好みは、幼児期の食習慣が大部影響しているのではないだろうかー。札幌にいた時、
「屯田壽司」というチェーン店があり、大型壽司を売物にしていたが、シャリがおにぎりほど
あって閉口した。大西洋・地中海からのクロマグロが来なくても、僕にはいっこう問題では
ないのだが、やはり回転壽司の世代には問題だ。禁輸がなくなって良かった良かった。でも
今のマグロ・ブームはちょっと異常のように思えるのだがどうだろう。
冷凍技術の進歩だと思います。戦前は海辺以外は生サカナは食べませんでした。老妻の故郷信州では塩鮭とか干物がご馳走でした。やはり、子どもの時の食習慣ですね。それと、やはり食は関西です。長い料理の歴史があります。”エゾ地”は新鮮な食材料はありますが、味が江戸に比べても濃過ぎます。
今のマグロ・ブームは、どう考えても異常です。もっと繊細な味のサカナがあります。
今年の米国のアカデミー賞で、静岡のイルカ漁を盗撮したフィルムが賞を撮ったそうです。他国の食文化批判は許せませんが、イルカ漁がある事実に少なからず驚いています。