部屋の出窓に置いていたデンドロビュムが今,満開である。老妻が昨年、花の散りか
けた一鉢を安く買ってきた。果たして今年は花をつけるかどうか心配していたが、見事
に咲いた。(写真)
デンドロビュム,シンビデイムなど舌のかみそうな洋ランが庶民の家でも楽しめるように
なったのは、そんなに昔ではない。昔は温室などがある一部のお金持ちの愛玩の花で
あった。庶民の家でも育てられるようになったのは、エアコンが普及して居間が温室化
されるようになってからでは、ないだろうか。
戦前の東京では、園芸といえば万年青(おもと)を育てている家が多かった。万年青は日
本の古典園芸植物で、江戸時代から庶民に愛好されていた。東京の狭い路地を入った長
屋の軒先にも万年青の鉢が置いてあり、肥料の卵のカラが添えてあった。万年青の面白
さは葉の縞や紋のようであるが、子どもであった僕にはわからなかった。
万年青は洋ランなどとは違って半日陰を好む植物らしく、亡くなった母も一鉢持っており、僕
が北海道へ転勤した際も持っていった。札幌の雪の下でも生き延びて今も庭のかた隅で
育っている。
老妻と異なり植物にはまったく無縁の男だったが、最近は加齢のせいか多少花鳥にも関心
が出てきた。デンドロビュムの華やかさにも魅かれるようになった。
けた一鉢を安く買ってきた。果たして今年は花をつけるかどうか心配していたが、見事
に咲いた。(写真)
デンドロビュム,シンビデイムなど舌のかみそうな洋ランが庶民の家でも楽しめるように
なったのは、そんなに昔ではない。昔は温室などがある一部のお金持ちの愛玩の花で
あった。庶民の家でも育てられるようになったのは、エアコンが普及して居間が温室化
されるようになってからでは、ないだろうか。
戦前の東京では、園芸といえば万年青(おもと)を育てている家が多かった。万年青は日
本の古典園芸植物で、江戸時代から庶民に愛好されていた。東京の狭い路地を入った長
屋の軒先にも万年青の鉢が置いてあり、肥料の卵のカラが添えてあった。万年青の面白
さは葉の縞や紋のようであるが、子どもであった僕にはわからなかった。
万年青は洋ランなどとは違って半日陰を好む植物らしく、亡くなった母も一鉢持っており、僕
が北海道へ転勤した際も持っていった。札幌の雪の下でも生き延びて今も庭のかた隅で
育っている。
老妻と異なり植物にはまったく無縁の男だったが、最近は加齢のせいか多少花鳥にも関心
が出てきた。デンドロビュムの華やかさにも魅かれるようになった。
日本人は花好きなのでしょうか?それとも年齢なのでしょうか?花を見て怒るひとはあまり居ないと思いますが、東京ドームなどて開催されるバラ展などは満員だそうです。よくプランターなどで花を栽培している方は多いですが、マンションのベランダなどは花の栽培には向かないそうですね。風が抜けないからだそうです。しかし観葉植物や蘭などは良く育つらしいです。これからは花の美しい季節になりますね。
先月、東京ドームで洋ランの展示会が開かれ、連日満員だったそうです。やはり日本人には花をめでる気持ちがあるのですね。老妻は多分、そういった気持ちがあると思いますが、僕にはありません。金婚式をすぎた夫婦です。夫婦が長く円満に生活するには、逆に趣味があわないほうがよいのかもしれません。あまり主題に関係がないことでごめんなさい。
昔の人が万年青を愛でた気持ちがなんだったのか興味があります。