「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

東京ぶらり昔話 渋谷 忠犬ハチ公

2021-06-11 12:28:40 | 2012・1・1
渋谷は筆者にとって、生まれて14歳まで育った五反田に近く半生の大半を暮らしている今の東横線沿線の家にも便利などで親しみ深い町だ。今や渋谷はスクランブル交差点で世界的にも有名なようだが、やはり、昭和っ子の筆者には”忠犬ハチ公”だ。昭和の初め渋谷が田舎駅だった頃、飼い主の死も知らず10年も駅まで出迎えに来た、その忠臣ぶりが修身の教科書に扱わられ、銅像まで作られた。初代の銅像は駅の構内にあった。

JR(国鉄)山手線創業時、渋谷駅はプラットホームが一つしかなかった田舎駅で、乗降客もすくなかった。渋谷に隣接する青山地区に近衛連隊の兵舎があり、練兵場へ行く姿が目立ったが、大きな商店街や娯楽施設などなかった。渋谷が今のように発展したのは1930年代、地下鉄銀座線が渋谷まで延長されてからだ。

戦後昭和30年代までは暴力団の抗争があったが、一方、南口の今、モアイ像がある地帯には夜になると屋台のおでん屋などが店を開き賑わった。宮益坂にはまだ力道山が健在で、リキパレスがあた時代であった。渋谷が若者の街といわれるようになったのはNHKが移転してからだ。

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