「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

10日間も東京に電灯がつかなかった78年前

2022-06-02 09:25:50 | 2012・1・1
生誕114年の亡父の残した敗戦直前の昭和20年6月6日の日記帳を読みなおしてみたら、改めて”5月28日以来東京に灯りがつきラジオが聞ける”と書いてあった。5月28日とは東京の新宿方面に空襲があった日だ.。その日から東京は1週間も電気が止まりラジオも聞けない日が続いていたのだ。4日の日記には朝刊を共同販売所まで取りに行くとある。

6月7日には中学3年だった老生は、東京の両親のもとを離れ、千葉県柏市の江戸川運河の運河の掘削工事に学徒動員されてる。亡父の日記を待たず、老生は上野の西郷さんの銅像前のあの日の情景が記憶にある。破帽、はだしの空襲で焼け出された孤児たちがたむろしていた。

運河掘削工事は7月初めまで動員された。電気などない掘立小屋に住み,もうそう竹の食器に一汁一食だった 。糖衣の消化薬がおやつ代わりだった。さいわいなこと、この時期、東京では大空襲はなかった。

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1 コメント

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Unknown (chobimame)
2022-06-02 12:47:10
今の日本は一応平和ですが、そうではなかった時期もある事を忘れてはいけませんね。
テレビの中のウクライナ報道も時と共に関心が薄れてきています。
世界のどこかでは必ず紛争がある。
なぜ人間は戦う事をやめられないのでしょうか。
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