「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

三好徹 同学年直木賞作家のご逝去

2021-04-07 07:51:19 | 2012・1・1
直木賞作家の三好徹こと本名河上雄三氏が死去された。昭和6年1月生まれで僕と同じ90歳である。彼とは成人してからはお会いしていないが、小学校(国民学校)が隣り合わせで6年の時の修学旅行で伊勢の宿舎で同宿、枕投げの悪戯をした想い出がある。それに彼が自分の体験を書いている新聞社の地方記者も僕もしており、親しみを感じる。

僕らは昭和6年生まれた年の9月満州事変が始まり、12年7月、小学校1年の時、盧溝橋で日支事変が勃発、16年12月、5年の時、米英にも宣戦が布告され大東亜戦争に突入した。そして中学3年時の20年8月終戦を迎えた。その後、僕らは占領下の厳しい「戦後」を体験している。

僕は戦争中、学徒動員で軍需工場に動員され、自宅を強制疎開で撤去されたが、三好徹は20年4月、陸軍の幹部を養成する名古屋の陸軍幼年学校に15歳で入校している。15歳とは当時、予科練、少年航空隊,戦車隊などといった軍の学校の入学最小年齢だった。戦後昭和25年、彼は20歳で難関の読売新聞に入社しているが秀才なのだろう。しかし、当時国民病といわれる結核にかかり2年も休職している。

人生山あり谷ありだが、僕ら同学年お世代の最初の20年はあまりも険しい山が多かった。すでに高いされた同学年の士を思いすままに。
野坂昭如、平山郁夫、半藤一利、渡部昇一、開高健、高倉健、高島忠夫、笹沢佐保、深作欣二、荒川博(順不同)共通点があるようだ。


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