「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

           平均寿命世界一 名誉な記録だが・・・

2013-05-17 05:51:17 | Weblog
”長寿トップ維持”という見出しでWHO(世界保健機関)2013年版「世界保健統計」が新聞に小さく載っていた。男女併せて日本人の平均寿命は83歳で、20年連続トップだとのことだ。わが家は僕が82歳、老妻が80歳だから、この平均寿命に達するには、もうあと”ひとふんばり”しなければならない。

昨日は亡父の生誕129年(明治27年生まれ)だった。これといって何もしなかったが、老妻はささやかに赤飯を炊いて祝った。仏壇の過去帳を見ると、わが家のご先祖には比較的長寿のDNAが流れているらしい。それなのに僕は父方母方の祖父母のうち、知っているのは母方の祖母しかない。幕末の元治元年(1864年)生まれで終戦の年(1945年)に亡くなっている。今まで没年を数えてみなかったが、81歳であった。一方、父方の祖父は文久3年(1863年)横浜で撮ったサムライ姿の写真があり、明治32年まで生きていたと聞いていたので、長寿だとは思っていたが71歳であった。

昨日、70年来の友人と昼間会食した。いつもながら話はお互いの日常の健康が中心、なかでも「認知症」についてであった。周囲にもそろそろ「認知症」の人が出始めてきた。母方の祖母も77歳の喜寿を祝った頃から、近所を彷徨し始めてこたのを僕も子供心に覚えている。他の祖父母については、僕はそんな話を聞いたことがない。多分、人生50年と言われた時代には”恍惚の人”になる前に、あの世からお声がかかっていたのであろう。平均寿命世界一、名誉な記録だが、いろいろ考えさせられる。

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4 コメント

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同感です (kakek)
2013-05-22 12:29:57
lordyupa さん
同感です。かって尊敬していた方が、見るに見かねる認知症になっているのを知ると、愕然とします。こうやってお互いの意見を述べていれば大丈夫でしょう。期待をこめてよろしくお願いいたします。
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大往生と尊厳死 (lordyupa)
2013-05-21 23:10:31
生老病死は自然の摂理。胃ろうなどの延命装置や植物状態など、さまざまに複雑な事情があるが、家族を認識すらできないところまで認知症が進む前に、健全な脳の状態のときに、書面で自分の希望・意志を明解に、書き遺しておきたいと思います。

アルツハイマーの特効薬が開発されるかもしれないけれども、それまでは、予防につとめ、遺伝によるものであれば、覚悟するしかない。ピンピン生きて、コロリと死ねるよう、神仏に祈るのみです。
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アルツファイマ―は予防できる (kakek)
2013-05-17 18:14:43
chobimame さん
j若年認知症もあるようですが、大体は加齢によるものです。それもアルツファイマーによるものです。だから人生50年時代にはなかったものです。医学的なことは判りませんが、僕の観察では、ある程度本人の努力で防止できるような気がします。やはり、これも予防医療です。近い将来,アルツファイマ―による認知症は予防できる気がするのですが。
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医療格差 (chobimame)
2013-05-17 16:50:19
西アフリカは、平均寿命が48歳だそうです。日本は保険に入っていれば誰でも医療が受けられます。医療が民間に行き届いているかいないかで、人の寿命に影響するようです。日本は医療が行き届いているので、逆にちょっとやそっとでは死ねません。長生きも自分の事が出来るのなら良いですが、寝たきりや医療危機に繋がれての長生きは考えてしまいます。予防医療が大事な時代になりました。
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