97歳の大先輩から「朝日新聞」をとっていない僕のために毎月切抜きの”定期便”が送られてくるが、昨日その最新号が届いた。大先輩は週に一回、虎の門(東京)の高齢者サービスセンターで「トラトラ合唱団」の一員としてドラえもんの歌を歌っていると苦笑して手紙に書いてきているが、一方では”従軍慰安婦”問題について同世代の目から、この問題が事実と異なる方向に独り歩きしているのに怒りを感じているようだ。再利用した封筒の中には、ノーコメントで9月中に朝日新聞が伝えた従軍慰安婦写真展などの記事8枚の切抜きが入っていた。
今ネットの上で元NHKの職員だった池田信夫さんの「慰安婦問題は朝日新聞のねつ造」のブログが話題になっている、と「産経新聞」のコラムが書いている。池田さんは20年ほど前の「朝日新聞」の記事について、これを書いた記者を実名であげ、ねつ造とはっきり断定している。これに対して「産経」によると、「朝日」は”個々のブログの内容について答えられない”とあえて反論していない。僕は池田さんのブログを読んでみたが、朝日がやりそうな手口であると感じた。
先日、僕は長野市松代にある戦時中の大本営跡を再訪したが、ここにも”従軍慰安婦”の話が捻じ曲げられて伝わっていた。女子挺身隊員として韓国から富山にきて軍需工場で働いていた女性が、工場から逃げ出したところ憲兵に捕まり強姦されたあげく松代の慰安所に売られたという話である。まったくありえない話である。しかし、松代の一部の人はこれを信じて彼女が働いていた慰安所の家を復活させようという計画をしており、これを見学するツアーも考えているという。もう話にもならない。
戦争末期、不要不急の仕事をしていた日本人は全員”産業戦士”として軍需工場に徴用された。軍需工場の多かった多摩川沿いの東京の武蔵新田にも昭和20年、急きょ”産業戦士”用の慰安所ができた。松代の慰安所は地下壕を掘るため徴用された朝鮮人抗夫のための施設であった。今、武蔵新田の慰安所跡は食品スーパーになっているが、わざわざこれを見にゆく奇特な人がいるだろうか。すべて”従軍慰安婦”問題は戦前の公娼制度の無理解から出ている。
今ネットの上で元NHKの職員だった池田信夫さんの「慰安婦問題は朝日新聞のねつ造」のブログが話題になっている、と「産経新聞」のコラムが書いている。池田さんは20年ほど前の「朝日新聞」の記事について、これを書いた記者を実名であげ、ねつ造とはっきり断定している。これに対して「産経」によると、「朝日」は”個々のブログの内容について答えられない”とあえて反論していない。僕は池田さんのブログを読んでみたが、朝日がやりそうな手口であると感じた。
先日、僕は長野市松代にある戦時中の大本営跡を再訪したが、ここにも”従軍慰安婦”の話が捻じ曲げられて伝わっていた。女子挺身隊員として韓国から富山にきて軍需工場で働いていた女性が、工場から逃げ出したところ憲兵に捕まり強姦されたあげく松代の慰安所に売られたという話である。まったくありえない話である。しかし、松代の一部の人はこれを信じて彼女が働いていた慰安所の家を復活させようという計画をしており、これを見学するツアーも考えているという。もう話にもならない。
戦争末期、不要不急の仕事をしていた日本人は全員”産業戦士”として軍需工場に徴用された。軍需工場の多かった多摩川沿いの東京の武蔵新田にも昭和20年、急きょ”産業戦士”用の慰安所ができた。松代の慰安所は地下壕を掘るため徴用された朝鮮人抗夫のための施設であった。今、武蔵新田の慰安所跡は食品スーパーになっているが、わざわざこれを見にゆく奇特な人がいるだろうか。すべて”従軍慰安婦”問題は戦前の公娼制度の無理解から出ている。
松代のケースが象徴的です。戦時中、軍需工場へ動員される学徒を「挺身隊」員と呼びました。僕も挺身隊員でした。彼女は高等小学校の時、挺身隊員として富山県の不二越という工場で働いていましたが、仕事がきつくて工場を逃げ出し、多分同国人に騙されて松代の慰安所にきたものでしょう。従軍でもなんでもありませんが、韓国の従軍慰安婦のリストには入っているそうです。
十数年前になりますが、朝日新聞のジャカルタ支局長がインドネシアのどこかの町に残っていた慰安所の写真を本社に送ったが没になったとこぼしていましたが、
若い世代の中には、慰安所を”性奴隷”の場所と勘違いしている向きがあります。吉原の遊郭を復元してルル説明する必要があるかもしれません。
日本の赤線の灯が消えたのは、たしか昭和34年だと思いますから、僕らの世代(昭和ひとけた前期)は売春制度の変な言い方ですがp世話になっています。戦前は若い男と女は手をつないでもいけない時代でした。そのため遊郭などの売春の場や、そこに出入りしたことなど、秘密中の秘密でした。そんな関係で戦地の慰安婦問題も正しく伝わっていない気がします。悲しいことですが、遊郭で働いていた女性は家が貧しく売られてきた女性でした。韓国、台湾もそうです。いわゆる”従軍慰安婦”は数の上では日本人が圧倒的に多いのですが、前述した秘密主義から、名乗りをあげた女性はひとりもおりません。
とも昔から売春制度は昔からあり、今でも秘密裏で行われています。日本の”従軍慰安婦”問題は女性が遠く戦地まで派遣されたため誤解をよんでいます。先日友人から若い世代の日本人がこの問題についてネットで英語で発信している方を紹介されました。難しい問題ですが、政府がもっと多方面にわたって国際世界に発信すべきですね。