「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

オショロさまの悲劇 東京のお盆

2021-07-14 07:33:20 | 2012・1・1

東京は新暦によるお盆でわが家も昨日梅雨の晴れ間を見て老妻が家人の車で 都心の菩提寺へ行きご先祖さまの墓詣でをしてきた。足腰の弱ってきた老生は留守を預かり、形だけ仏壇に手をあわせ,子供だった戦前昭和の頃のお盆を想い起こした。

戦前は東京23区内でも家ごとにお盆の行事があった。夕刻暗くなると門前にオグラを燃やしてご先祖の霊を迎え入れる火を燃やした。霊は御精霊さま、オショロさまといい、オショロさまの乗る茄子ときゅうりで作った牛馬を用意した。仏壇には赤々と盆提灯が灯された。

わが家でも明治生まれの父母が生前の頃は行っていたが転勤が続き、いつかやめてしまった。一度中止するとなかなか復活できないものだ。コロナ禍でこう言った昔からの伝統やしきたりが消えていくなか、続けている旧家をうらやましく思っていたら東京に住む僕らと同年輩の夫婦が迎え火の失火から焼死されたと新聞にあった。ショックである、ご冥福を祈ります。


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