4月3日は初代の神武天皇が崩御された日で、戦後昭和23年、祝日法が改正されるまでは「神武天皇祭」といって国の祝日であった。戦前まで国の祝日は四大節といって、「元旦」、建国記念日の「紀元節」(2月11日)、天皇誕生日の「天長節」(4月29日)、明治天皇誕生日の「明治節」(11月3日)と四っの大きな国の祝日があり、この日は学校の授業はなくお祝の式典があり紅白の饅頭を貰った。当時の銃後の小国民には想い出深い。
これに対して「神武天皇祭」など他の祝日はただ学校が休みだけで特別想い出はないのだが、ただ「神武天皇祭」にかぎっていえば、季節が桜咲く入学式のシーズンと重なって想い出のある人が多い。僕も昭和12年、母親に手を引かれ、満開の母校の校門をこぐった記憶が83年経っても目に浮かぶ。
今年新しく入学式を迎えた子供たちはかわいそうだ。新型コロナウィルスのために桜満開のこの季節に新しいランドセルを背負って入学式に出席できないのだ。一生に一回の想い出がコロナウィルスではみじめだ。今年は桜まで同調したのであろうか、彼岸前に早々開花宣言した桜はわが家近くの呑川遊歩道では、既に盛りを過ぎ、一部は葉桜になってきた。(写真)
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