「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

ハリマオー印のインドネシアからの輸入バナナ

2016-09-04 05:30:17 | 2012・1・1
先日、東京のインドネシア大使館に用事があって出かけたところ、知り合いの館員が誇らしげに”インドネシアのバナナです”と3袋も頂戴した。誰でも祖国の産品を遠く離れた地で食べられるのは嬉しいことだ。このバナナは最近、東京の大手スーパーでも売りに出された”スマトラ.ゴールド”というハリマオー(トラ)印で宣伝文句には”黄金の島で育てた黄金のバナナ”と書いてある。

日本では輸入バナナといえば、フィルピンが90%以上のシェアーを占め、あと台湾とエクアドル、メキシコなどが僅かである。僕は前からうインドネシア好きの身びいきから、なぜ比較的近い国なのに輸出しないのかと思っていたが、日本の輸入規定が厳しくて輸出できなかったようである。

スマトラ産のバナナは南スマトラのランプン州の大型農場で生産され、日本の厳しい輸入基準をクリアーしたクリーンのバナナである。半世紀前の昭和41年、僕は新聞社の特派員として、ランプンのタンジュン,カランからパレンバンまで10時間汽車旅行したことがあるが、広大の農地が今なお目に残っている。パダンからメダンまでの夜間バスの旅では山地でハリマオーに遭遇したことがあった。スマトラの人たちにとってハリマオーはシンボルのような動物である。

スマトラ産のバナナのレッテルには”ハリマ―”という言葉はない。しかし、日本のある一定以上の世代にとっては、アニメーションで見た記憶があり懐かしい。僕ら戦中世代も戦時中マレーで活躍した諜報機関員の名前でこれまた懐かしい。今の若い世代は何故スマトラが”タイガー”なのか判らないに違いない。余計なことながら、販売拡張のために一言。


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1 コメント

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絶滅 (chobimame)
2016-09-05 10:24:25
先月だったか、ネットの新聞社の記事で、バナナが絶滅の危機にあると読みました。
フィリピンの土壌にある菌が原因だそうで、木が立ち腐れてしまうのだそうです。
土壌改良も難しいらしいので、近い将来超高級品バナナになるかも?との記事でした。
どれほどの信憑性があるかわかりませんが。
インドネシアは、大丈夫なのでしょうか。
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