「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

観光客激減 暗霧の中の国慶節の連休

2013-10-03 06:05:16 | Weblog
中国は10月1日の国慶節(建国記念日)から7日まで1週間、長い連休だそうだが、大気汚染源PM2.5の密度が高く、例によって天安門が暗霧に煙り、道行く人のマスク姿がテレビの画面に映っていた。この時期北京ではテニスの中国オープンが開かれていたが、これに参加ししたグリム伊達選手は、この大気汚染で体調を壊し”早く北京を脱出したい”とブログに残し帰国したという。

まさか、この大気汚染に辟易して海外脱出を図ったわけではないと思うが、今年の連休中、海外で暮らす観光客の数が過去最高だという。中でも韓国への観光客は15万人と前年比64.5倍だそうで、5年前には2万人だったというから飛躍的な伸びだ。日本への観光客も昨年の尖閣問題いらい減り続けていたが、8月には16万人と回復の兆しも見え、文化遺産に決まった富士山観光などは満杯だったらしい。

これに対して、中国を訪れる外国からの観光客は大気汚染や鳥インフルの影響があって前年比15%減。とくに日本人観光客は、尖閣問題が絡んで、今年上半期(1月―6月)は、なんと25%という激減ぶりだ。日常生活の中で、市民が大気汚染対策としてマスクをし、さらにこんな中で国際的なスポーツ大会を平気で開催する、神経はどうなっているのだろうか。食事だってわからない。誰も高いおカネを出して、この国を訪れたいとは思わない。

それよりもPM2.5が3日頃から、わが国に飛来すると国立環境研究所が予測している。人迷惑な話だ。他人の国の領域に威嚇の船を繰り出すほどの時間とおカネがあるのなら、自国民を公害から守ったらどうなのだろうか。

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4 コメント

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人減らし (chobimame)
2013-10-03 15:44:22
中国は、張りぼての先進国なので、実際は経済成長で必死です。そこに人命などの文字はありません。廃油で作った食品に、川は科学物質で七色、牛肉と称したネズミの肉、空には大気汚染雲。でもこれらで苦しむのは、云わば下層階級だけです。金持ちは、日本製の空気清浄機のある部屋に住み、食材は外国産。人口増加に悩む中国は、何千万人が公害の犠牲になろうとも気にしません。大半は病院すら行けない層ですから公害被害者の正確な数字など出ません。だから平気です。
モラルのない輩は強いです。迷惑などの概念もありません。世界が早く中国から手を引くべきです。
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不幸な国 (kakek )
2013-10-03 17:11:44
chobimame さん
かって日本のある新聞が、中国は共産国家になってハエ一匹いないと、報道したことがあります。現在の中国の実態はどうなのか。PM2.5についても日本のマスコミは断片的な報道です。こんな国と商売しなければならないのか、不幸ですね
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毛沢東神格化への批判を中国国民が自覚しなければ改善されない (lordyupa)
2013-10-07 22:49:22
大気汚染はいうまでもなく、水質汚染も、農薬汚染も悲惨なレベルまで中国全土で進んでいるようです。ハイブリッド自動車に必須の元素:レアアース鉱山での労働者や内モンゴル住民の放射能被爆も酷いようです。

毛沢東は、国共内戦で、地主から土地を奪い農民たちに与える作戦をとって、蒋介石に対して民衆を引きつけて圧勝した。しかし、一度は農民にばらまかれた農地を人民公社が奪取して国有化してしまった。汗水垂らして真面目に働いても、いい加減に働いても、手にできる報酬は同じだから、共産主義の理想とは裏腹に、農民たちは誰も一生懸命に働かなくなった。大躍進運動では、数千万人もの飢餓死を出した。いつしか、真面目に働く者が報われるのではなく、共産党や地方政府役人など権力のある者や人を出し抜く悪知恵をもつ者が、甘い汁を吸う中国社会ができあがってしまった。
スターリン像が倒され、ソ連崩壊を見て、恐怖におののいた中国共産党は、戦前のナチスに似た体制=一党独裁のまま資本主義へと舵を切った。90年代以降、江沢民らは、共産党=自分たちこそがブルジョア階級に変貌した実態をそらすために、中国民にナショナリズムを煽動すべく、学校で徹底した反日教育を強化していって、現在の反日暴動にいたる。
chobimameさんが書かれている張りぼてを治すには、
中国国民が結集して、共産党を打倒するまでは、酷い汚染状態は続くと思います。もう一度、天安門での抗議を全国展開する必要があると思います。
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破滅への道 (kakek)
2013-10-08 15:03:49
lordyupa さん
戦後の中国の歩んできた道をおさらいできました。まさにお説の通りなのです。一度、この目でも現状を見てきたいのですがー。この破滅に近い国は、いったいどのような道をたどるのでしょうか。一歩間違えば、われわれも巻き込まれる危険を感じます。
日本のマスコミの報道だけでは、いったい何が起きているのかわかりません。
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