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「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          被災地からの「農家自慢のお米」

2012-10-29 06:22:23 | Weblog
福島県田村市の介護保健施設の施設長をしている女医の田中リナさん(インドネシア国籍)から「農家自慢のお米」の袋に入った新米が贈られてきた。老人施設は原発事故現場から34㌔の所にあり、事故直後は市内の一部が”屋内避難”になっていた。しかし、今は放射能値も低く、23年度産の産米はすべて出荷可能になっている。田村市の富塚市長は”私も自信をもってお薦めできる”とHPに書いている。

消費者のお米に対する嗜好に変化が出てきているそうだ。かっては新潟、宮城といった穀倉地帯でとれた「ささにしき」とか「こしひかり」がうまいお米の代表だったが、今は昔まづいお米として見向きもされなかった北海道産のお米がもてはやされてきて「ななつぼし」「ゆめぴりか」などの銘柄に人気がでている。昭和40年代から50年代にかけて、僕は札幌に住んでいたが、当時は道内産のお米はまずくて食べられるものではなかった。

頂戴した「農家自慢のお米」の袋には銘柄の表示はなかった。多分、田中先生が施設の御老人から直接譲ってもらったものかもしれない。しかし、この「農家自慢のお米」は全国的に新しいネットによる販売方式として広まっているみたいだ。消費者は銘柄よりは、直接生産者の”顔”の見える安全なお米を選択する傾向にあるのかもしれない。

田村市で生産された新米は富塚市長ご推薦のように美味しかった。その味は昔食糧難の頃、母親が”闇屋さん”から手に入れた玄米を家庭で一升瓶に入れて棒で搗いた、あの銀シャリの味であった。


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4 コメント

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美味しくない (chobimame)
2012-10-29 15:50:57
北海道のお米は、よく食べていました。お米の代表はササニシキやコシヒカリなのでしょうが、あまり大差ないように思えます。今年は、山形のミルキークイーンという5キロ3500円のブランド米を食べていますが、対して美味しくありません。炊飯器を新しく7段圧力にしましたが、それでもいまいちです。炊き方かあるのか、最近は美味しいとあまり思えません。
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福島産の打撃 (kakek)
2012-10-29 16:21:42
chobimame さん
福島の農家は大打撃です。出荷されている農産物は安全なのですが、どうしても若い世代は敬遠しがちです。果物も福島産だと売れないため他県さんより値段をさげています。やはり原発事故直後の政府の政策ミスが必要以上に消費者の警戒心を高めてしまったのでしょう。海外では依然として日本の農産物の輸入を制限しています。民主党政権では、手の打ちようがありません。
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雪虫 (頑固親父)
2012-10-29 17:40:49
こんにちは!
今日は札幌郊外のゴルフ場で“雪虫”が舞っていました。
勿論今年初めてです。
コイツが飛ぶと十日以内に必ず雪が降ります。
北海道に住み着いて40年これだけは変わりませんデス!

コイツが飛ぶと自動車のタイヤ交換と庭の雪囲いと冬支度です。
何年住んでいても北海道から逃げ出したくなる季節の到来です。
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出来秋 (kakek)
2012-10-30 08:58:35
頑固親父 さん
思い出します。ゴルフができるのもあと幾日かと励んだ若かった時代を。三角山の麓に住んでいましたが、40年前は、子供がスキーをかついで三角山の下の丘で滑ることができました。町の中にも大根を干している家が多かったですね。出来秋は北海道にぴたりの言葉ですね。
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