「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

”不完全”になった”新聞の社会面記事の伝え方

2020-01-07 05:12:35 | 2012・1・1
昨日の購読紙「産経新聞」(1月6日付首都圏版)社会面に”アパートで火事 女性3人ら死亡 千葉流山”というベタ(一段)記事があった。火事は5日の午前3時半に起きており、取材の時間は十分あると思うのに記事は被害者の年齢、性別にも触れていない。無論のこと写真など掲載されていない。

昔、NHKテレビの人気ドラマ(1958年ー66年)に「事件記者」という人気番組があった。警視庁記者クラブを舞台に各社の記者が事件を追って特ダネ争いをするドラマだ。その少し前の時代、僕も駆け出し記者時代、警視庁管内の警察担当記者(サツまわり)をしており、大きな火事だと車で現場に駆け付け取材したが、上記のような記事を書こうものならデスクから怒鳴られたものだ。焼死者があれば、名前と年齢を聞き込み顔写真まで探しまわった。

半世紀以上の年の流れで新聞の事件、事故の報道の仕方も変わってきた。個人のプライバシー保護の観点からか被害者の写真などめったに掲載されない。しかし、上記のような記事は少し乱暴すぎる。焼けたアパートには独身者4人が居住していたという。アパートの持ち主に聞けば被害者の性別年齢などすぐわかることだ。

今朝(7日付)「産経新聞」にもこの火事の続報はない。昔に比べて社会面の事故、事件の記事、扱い方が、警察の発表に頼りすぎるのか、少し乱暴すぎるようになってきたような感じがする。

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