昨日知人を案内して梅雨の中、東京.五反田にある皇后陛下美智子さまの生家跡の「ねむの木公園」と旧岡山池田藩下屋敷庭園跡の「池田山公園」を案内した。この周辺は江戸城に近い台地で、江戸時代には大名の下屋敷が多かったが、明治維新後は東京でも有数な高級住宅街として開発された。
僕は生まれてから昭和20年14歳まで、同じ五反田でも低地の目黒川沿いに住んでいた。僕らにとって「池田山」はお金持ちのお屋敷街で縁遠かったが、夏休みだけは、セミやトンボ獲りの絶好の場で、モチ竿を持って屋敷内に忍び込み家人から大目玉を食らったものだった。もしかすると、皇后さまの生家、正田家も僕らの被害にあったかもしれない。
その正田家は数年前、財産税の関係で処分され、品川区が整地してここに「ねむの木公園」を作った。ねむの木は、皇后陛下が作詞作曲した”ねむの木の子守り歌”に由来するもので公園内には、ねむの木が一本植えられ、陛下の名前を取った英国から寄贈されたバラ「プリンセス.ミチコ」が、雨の中、色鮮やかな花を咲かせていた(写真)
「池田山公園」は、池田藩下屋敷の庭園の一部だが、大名庭園の”泉水回遊式”で、池の周りには今盛りのあアジサイが色とりどりの花を咲かせていた(写真は公園の入口とアジサイの花)この辺りは最近緑が喪失した都心には珍しい別天地である。JR五反田駅、目黒駅、地下鉄白金台駅からそれぞれ歩いて10分ほどである。
維持費が掛かるとの事ですが、入館料などでも回避できたはずと思います。
行政の考えることは、理解出来ないとおもいました。
昨年、天皇両陛下が訪れていましたが、出来れば美智子さまも昔のお住まいをみたかったでしょう。池田山のjお屋敷としては200坪程度でそんなに大きくありませんが、子供だった僕には豪邸に見えました。入園料は取っていませんが、維持費は大変です。「池田山公園」は穴場です。大名の下屋敷が偲ばれます。