Toma A Surriento Non Ti Scordar Di Me Sung By Ferruccio Tagliavini
1950年代に全盛を誇った名テノール、フェルッチョ・タリアヴィーニを聴いたのはそれから何十年もたってから。
白髪の名テノールは全く声の衰えがなくて、3000人の大ホールを響かせ、またイタリア語の美しさは、他と全く違った古風で上品な音楽を感じました。
入場料は800円、それも前のほうの席です。
あとで楽屋にサインをもらいに行きました。プログラムはとっくに売り切れていたので、私はちょうど持っていた扇子に書いて頂きました。
彼の歌をはじめて聴いたのは子供時代、サンテレビで昔の映画を深夜放送で放映していた「勿忘草」でした。
テノール歌手が美しいドイツ人女性を愛しますが、彼女はかっこいいハンサムな紳士と婚約、がっくりきたテノール歌手は悲しい思いで「勿忘草」を歌う、というストーリー。最後はなぜかハッピーエンド。
(その前はジーリ主演の「タクシー運転手」をやっていました。
タクシー運転手がスカラの支配人を乗せ、ちょっと鼻歌を歌ったら、「スカラに出てくれ、もちろんコーチは用意する」と言われ、スターダムに・・・というストーリー、ジーリの美声に驚きました。しかし、彼はメット行きの飛行機に乗り遅れ、またもとのタクシー運転手にもどる、喜劇ですね。)
タリアヴィーニはそうした古風な品のある歌い手として、その音楽は今日の歌手とは違った印象があります。彼はボクシングファンで、あまりに激しく応援し、声をつぶしてはいけないので、夫人(ソプラノのタッシナーリ)が無理やりガムをかませた、とか。
1950年代に全盛を誇った名テノール、フェルッチョ・タリアヴィーニを聴いたのはそれから何十年もたってから。
白髪の名テノールは全く声の衰えがなくて、3000人の大ホールを響かせ、またイタリア語の美しさは、他と全く違った古風で上品な音楽を感じました。
入場料は800円、それも前のほうの席です。
あとで楽屋にサインをもらいに行きました。プログラムはとっくに売り切れていたので、私はちょうど持っていた扇子に書いて頂きました。
彼の歌をはじめて聴いたのは子供時代、サンテレビで昔の映画を深夜放送で放映していた「勿忘草」でした。
テノール歌手が美しいドイツ人女性を愛しますが、彼女はかっこいいハンサムな紳士と婚約、がっくりきたテノール歌手は悲しい思いで「勿忘草」を歌う、というストーリー。最後はなぜかハッピーエンド。
(その前はジーリ主演の「タクシー運転手」をやっていました。
タクシー運転手がスカラの支配人を乗せ、ちょっと鼻歌を歌ったら、「スカラに出てくれ、もちろんコーチは用意する」と言われ、スターダムに・・・というストーリー、ジーリの美声に驚きました。しかし、彼はメット行きの飛行機に乗り遅れ、またもとのタクシー運転手にもどる、喜劇ですね。)
タリアヴィーニはそうした古風な品のある歌い手として、その音楽は今日の歌手とは違った印象があります。彼はボクシングファンで、あまりに激しく応援し、声をつぶしてはいけないので、夫人(ソプラノのタッシナーリ)が無理やりガムをかませた、とか。